「龍村光峯」四代目・龍村周 #13 2016年07月10日(日)放送

京都北区に工房・ギャラリーを構える「龍村光峯」四代目・龍村周(あまね)さん。
初代・龍村平蔵さんは、あの文豪・芥川龍之介に「天才」とまで言わしめた人物で、古代裂(こだいぎれ)と呼ばれる古い布を復元する仕事に従事。二代、三代も同様に古代裂復元に貢献してきました。
そんな中で生まれた「翻古為新(古きを翻し新しきを為す)」という造語が、この龍村家には代々受け継がれています。

当代・龍村周さんは、金箔や銀箔を使い、伝統の箔技術とは一線を描したアート作品をクリエイト。また龍村家で初めて自らも織り機の高機を使い、錦を織る技術を極めました。
ただ、自らも綿を織ることで作品にもプラスの影響を生む一方、あらためて気づいたのは、技術や道具作りの後継者不足。中でも糸を通す道具「杼(ひ)」を作る職人は日本に一人かもしれないと龍村さんは言いいます。
番組では、イベントやサロンを開催し、少しでも錦を知ってもらう活動も行なっている龍村さんの日常も紹介。その生き方を追います。


【INFORMATION】
光峯錦織工房(一般財団法人日本伝統織物研究所)
〒603-8107 京都市北区紫竹下ノ岸町24(見学は要予約)

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