MBS 毎日放送

1991-1998
1万人の響へ

第9回となる1991年からはイメージを一新。
“響”の文字をシンボライズしたサントリーのコーポレートマークを使ったロゴが生まれ、タイトルも『サントリー1万人の[第九]コンサート』へ。
人と人の響きあいをメッセージの核としてスタートしました。時は20世紀末、この時代は、様々な天災や事件が相次ぎました。
とくに1995年の「阪神・淡路大震災」では1万人の合唱団の参加者も多数被災、コンサートを開催すべきかどうかも議論されましたが、地元から元気を出していこうとの思いから「鎮魂・復活・希望」をテーマに開催。
以降、アジアからアーティストやソリスト、ヨーロッパからも合唱団を招聘するなど、世界を視野にパワーアップしていきました。

1991年

1991

第9回にちなみ、この年は全国9地区(北海道、東北、関東・信越、東海、北陸、中国、四国、九州、近畿)の市民合唱団を招いての第九。各地のご当地ソングや民謡を綴って歌う「全国お国巡りメドレー」が賑やかに演奏されました。また、みんなで合唱できる21世紀への賛歌をつくろいうという話から、大阪府出身である堀内孝雄に作曲を依頼し、『夢に吹かれ~近畿・21世紀への旅立ち』が生まれました。もちろん、ゲストとして本人も登場。大阪城ホールに渋い声が響きました。

1991年

第9回/1991年12月1日

テーマ
響きあう、大いなる歓喜。
指揮
山本直純
ソリスト
ソプラノ:松本美和子、アルト:永井和子、テノール:鈴木寛一、バリトン:木村俊光
ゲスト
堀内孝雄
演奏
大阪フィルハーモニー交響楽団、京都市交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団
合唱団
1万人の[第九]特別合唱団、日本全国9ブロックの市民合唱団
司会
平松邦夫
曲目
『フィガロの結婚・序曲』全国お国巡りメドレー 『夢にふかれ-近畿21世紀への旅立ち』

できごと...
ロシア革命以来の共産党支配にピリオドが打たれ、ソ連が崩壊。湾岸戦争勃発。若貴人気で、若い女性の間でも相撲が注目された。

1992年

1992

第10回の祝祭イヤー。時代をつなぐ意味から山本直純は「ベートーヴェンとブラームスが握手するコンサートにしたい」と話していました。目玉企画として、ベートーヴェンの「第十」と言われる、ブラームスの第一交響曲の終楽章に合唱を付け、千人の合唱と共に演奏。宇宙飛行士・毛利衛が宇宙で活躍した年でもあることから、そのタイトルを『我らの地球(われらのほし)』としました。この年は、全スタンド席を合唱団で構成。360℃のサラウンドで響き渡る、祝祭の第九となりました。

1992年

第10回/1992年12月6日

テーマ
そして歓喜は響き、歴史となる。
指揮
山本直純
ソリスト
ソプラノ:松本美和子、アルト:田中淑恵、テノール:若本明志、バリトン:多田羅迪夫
演奏
大阪フィルハーモニー交響楽団、京都市交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団
合唱団
1万人の[第九]特別合唱団
司会
平松邦夫、岩城潤子
曲目
『10周年記念祝典ファンファーレ』『トッカータとフーガ』『THE TENTH SYMPHONY』『我らの地球』『新・歌えバンバン』

できごと...
バルセロナオリンピックで、日本22個のメダル獲得。NASAのスペースシャトル「エンデバー」で、宇宙飛行士・毛利衛が飛び立つ。きんさんぎんさん100歳。

1993年

1993

10年の集大成を経て、新ステージとなる11回目。1万人の合唱レベルも徐々に向上してきました。この年は、チャイコフスキー没後100年を記念するチャイコフスキー・イヤー。彼の「第五交響曲」に山本直純が詞を書き、ロシア民族の願いを渡り鳥に託した『理想の大地(ゆめのくに)』という美しい合唱曲が生まれました。この年、MBSラジオの人気番組「ありがとう浜村淳です」の20周年記念で浜村淳本人も第九に初挑戦。

1993年

第11回/1993年12月5日

テーマ
響き会って、新楽章へ。
指揮
山本直純
ソリスト
ソプラノ:塩田美奈子、アルト:荒田祐子、テノール:五郎部俊朗、バリトン:田中勉
演奏
大阪フィルハーモニー交響楽団、京都市交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団
合唱団
1万人の[第九]特別合唱団、ありがとう合唱団
司会
子守康範 岩城潤子
曲目
『チャイコフスキー作曲ファンファーレ』『大序曲1812年』『理想の大地』

できごと...
チャイコフスキー没後100年。サッカー「Jリーグ」開幕。皇太子殿下と雅子さま結婚の儀が行われ、日本中が祝杯ムードに包まれた。

1994年

1994

待望の関西国際空港が開港。大阪が世界に開かれた都市となるように祈りを込めて、開幕は山本直純の『ファンファーレ 響け、世界の空へ!!』。次に『80日間世界一周』。関西国際空港に初乗入した国々の客室乗務員も加わって、藤本義一作詞による『友よ 大阪の夜明けをみよう』を8年ぶりに再演しました。MBSテレビ「あどりぶランド」からアナウンサー7人と視聴者による「あどラン合唱団」、MBSラジオから「ありがとう浜村淳です」のリスナーらによる「ありがとう合唱団」も参加。関西のエネルギーが世界の空に響き渡りました。

1994年

第12回/1994年12月4日

テーマ
響け、ここより世界の空へ。
指揮
山本直純
ソリスト
ソプラノ:井岡潤子、アルト:持木文子、テノール:角田和弘、バリトン:三浦克次
演奏
大阪フィルハーモニー交響楽団、京都市交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団
合唱団
1万人の[第九]特別合唱団、関西国際空港合唱団 あどラン合唱団 ありがとう合唱団
司会
平松邦夫 岩城潤子
曲目
『ファンファーレ響け 世界の空へ!!』『80日間世界一周』『友よ 大阪の夜明けをみよう』

できごと...
大阪の泉州沖に、関西国際空港が開港。大江健三郎がノーベル文学賞受賞。日本人初の女性宇宙飛行士として、向井千秋がスペースシャトルで宇宙へ飛び立つ。

1995年

1995

阪神・淡路大震災。地元の被災を前にコンサートを見送る声もありましたが、被災地だからこそ立ち上がり、新たな出発の門出にしようとのコンセプトが決まり、開催。山本直純のアイデアによるオラトリオ『鎮魂・復活・希望』の後、朝比奈千足の指揮によりマーラー『復活』フィナーレを演奏。神戸フィルハーモニックや神戸市混声合唱団など、被災地からも大勢の人が参加。二元中継で神戸と大阪城ホールをつないで、「すべての人はひとつになる」という普遍のベートーヴェンのメッセージを歌い上げました。

1995年

第13回/1995年12月3日

テーマ
響きあって、あしたへ。
指揮
山本直純
ソリスト
ソプラノ:塩田美奈子、メゾ・ソプラノ:伊原直子、テノール:若本明志、バリトン:田島達也
演奏
大阪フィルハーモニー交響楽団、京都市交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、神戸フィルハーモニック
合唱団
1万人の「第九」特別合唱団、ブリスベンからの合唱団
司会
高梨欣也 岩城潤子
曲目
『鎮魂・復活・希望』バーバー『弦楽のためのアダージョ』マーラー『復活』

できごと...
阪神淡路大震災が起こる。大阪城ホールと神戸会場の2元中継で、コンサートが行われた。野茂英雄が、米大リーグで新人王に

1996年

1996

「香港返還」を直前にしたこの年は、エネルギーあふれる「アジア」とのコラボレーションステージ。メインプログラムは山本直純が作詞・編曲をしたボロディン作曲『中央アジアの草原にて』を合唱と管弦楽で歌い上げる趣向。さらに中国、マレーシア、韓国、日本の各ソリストが各国の名曲をメドレーでつなぎ、第一部ファイナルには「なみはや国体」のテーマソングを作詞作曲したシンガポール出身のビッグ・アーティスト、ディック・リーが登場。アジアからの留学生による合唱団もはじめての第九に一喜一憂しながら、感動のゴールを目指しました。

1996年

第14回/1996年12月1日

テーマ
響け、アジアの熱き心よ。
指揮
山本直純
ソリスト
ソプラノ:陳素娥《中国》、メゾ・ソプラノ:永田直美、テノール:チン・ヨン《マレーシア》、バリトン:金寛東《韓国》ゲスト:ディック・リー
演奏
大阪フィルハーモニー交響楽団、京都市交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団
合唱団
1万人の[第九]特別合唱団、アジアの留学生合唱団
司会
馬野政行 岩城潤子
曲目
ファンファーレ『黄金の響き』ボロディン『中央アジアの草原にて』アジアの各国メドレー なみはや国体テーマソング『WE CAN CHANGE. THE WORLD ~いまこのとき~』

できごと...
アトランタオリンピック開催。「たまごっち」や「プリクラ」が大流行。 映画『Shall we ダンス?』のヒットにより社交ダンスブームが巻き起こった。

1997年

1997

第15回を記念し、15歳の少年少女で結成されたファンファーレ隊による幕開け。ウィーンからも、「ウィーン少年合唱団(シューベルト組)」が来日、シューベルトの歌曲集などを透き通る美声で聞かせてくれました。また、中丸三千繪をはじめ4人のソリストが『アヴェ・マリア』『セレナーデ』をゴージャスに歌い上げ、感動も覚めぬまま、第一部ファイナルのシューベルト『菩提樹』を1万人で合唱。テレビ放送では、女優・岩崎ひろみが第九にチャレンジする姿を追いました。

1997年

第15回/1997年12月7日

テーマ
時を重ね、未来に響く。
指揮
山本直純
ソリスト
ソプラノ:中丸三千繪、アルト:菅有実子、テノール:田代誠、バリトン:三原剛
演奏
大阪フィルハーモニー交響楽団、京都市交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団
合唱団
1万人の[第九]特別合唱団、ウィーン少年合唱団(シューベルト組) 15回記念特別合唱団
司会
野村啓司 岩城潤子
ゲスト
岩崎ひろみ(TV)
曲目
『FANTASIA』シューベルト歌曲集『カノン』『セレナーデ』『アヴェ・マリア』『菩提樹』

できごと...
サッカー第16回Wカップアジア地区予選で、日本の本大会初出場決定。北野武監督『HANABI』のベネチア国際映画祭金獅子賞をはじめ、国際映画祭での日本映画の受賞が相次いだ。

1998年

1998

クラシックにジャズの融合させ新しい時代の音楽を切り開いたアメリカの偉大なる作曲家ジョージ・ガーシュイン生誕100年。この年は、ニューヨークのジャジーなリズムで幕開け。特にジャストランペッター日野皓正の吹き鳴らす名曲『サマータイム』や『ラプソディ・イン・ブルー』には1万人がうっとり。またドヴォルザークの『ユーモレスク』に山本直純が雄大な詩をつけ、合唱しました。元大関のKONISHIKIが第九合唱に挑戦し、その懸命さと、特大サイズのタキシード姿に1万人が釘付けに。

1998年

第16回/1998年12月6日

テーマ
魂が響く、時代が動く。~ベートーヴェンとガーシュインがここに出会う。
指揮
山本直純
ソリスト
ソプラノ:蒲原史子、メゾ・ソプラノ:森山京子、テノール:水口聡、バリトン:三浦克次
演奏
大阪フィルハーモニー交響楽団、京都市交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団
合唱団
1万人の[第九]特別合唱団
ゲスト
日野皓正&Hips Group、KONISHIKI
司会
平松邦夫、岩城潤子
曲目
ガーシュウインメドレー『ラプソディ・イン・ブルー』『パリのアメリカ人』『サマータイム』『遥かなるスワニー河・ユーモレスク・スワニー』

できごと...
ガーシュイン生誕100年。冬季オリンピック長野大会開催。フランスで行われたサッカー第16回Wカップ本大会が開催。日本初出場。