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数多くの著名候補を出馬させた秘訣は?維新の"キーマン"を取材 参院選は自民が大勝・維新は議席増・立民は伸び悩み

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 7月10日に行われた参議院選挙。自民党が単独で改選議席の過半数を獲得し、大勝しました。野党は日本維新の会が議席を増やす一方、立憲民主党は伸び悩みました。

大勝の自民…佐藤氏は安倍元総理銃撃の現場で当選報告

 安倍元総理に黙とうを捧げたうえで行われた自民党のバラ付け。岸田総裁ら党幹部には笑顔はありませんでした。今回の参院選で自民党は、選挙区と比例代表で計63議席と単独で改選議席の過半数を獲得し大勝しました。

 (自民党 岸田文雄総裁 7月11日午後2時ごろ)
 「安倍元総理の思いを受け継ぎ、特に情熱を傾けてこられた拉致問題や憲法改正など、ご自身の手で果たすことができなかった難題に取り組んでまいります」

 奈良選挙区で再選を果たした自民党・現職の佐藤啓さん(43)。選挙期間中、応援演説に駆け付けた安倍元総理が銃撃されその後、死亡しました。7月11日の朝は、現場に設けられた献花台に花を手向け当選を報告しました。

 (奈良選挙区で当選 自民党 佐藤啓さん)
 「当選の報告を安倍元総理にできたので、とにかくほっとしています。憲法改正など安倍元総理が実現しようとしていたことに力をつくしていきたい」
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 一方、安倍元総理と「トップ当選」を約束していた自民党・現職の松川るいさん(51)。議席は獲得したものの2位当選。得票は72万5243票でトップとは約14万票差でした。

 (大阪選挙区で当選 自民党 松川るいさん)
 「(Q安倍元総理にどう伝えたい?)すみません一番じゃなくてと。やっぱりちょっと難しかったです。ここからまた頑張っていきます」

比例区で8議席獲得の維新「しっかり自民党にぶつかって」

 そんな中、議席を増やしたのが日本維新の会です。野党で最も多い26人の比例候補を擁立し、比例区では野党第一党となる8議席を獲得しました。

 (日本維新の会 松井一郎代表 7月10日夜)
 「持続可能な日本を作るためには、これからも改革が必ず必要だと思っていますので、国会議員団はしっかりと自民党にぶつかっていってもらいたい」

数多くの著名候補を出馬させた維新の“キーマン”

 そのキーマンとなったのが、日本維新の会の馬場伸幸共同代表です。
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 選挙期間中は猪瀬直樹さん(75)ら著名候補らと支持を訴えました。

 (比例 日本維新の会 猪瀬直樹さん 6月25日の演説の様子)
 「猪瀬直樹です。よろしく。今度、日本維新の会から出ますから。日本には至る所にバカの壁があるんです!」

 数多くの著名候補を出馬させた秘訣を聞くと、このように話しました。

 (日本維新の会 馬場伸幸共同代表)
 「うちの場合『出てくれ』というお願いをこちらからするということはまず無いので。(Q向こうから出たいと?)猪瀬さんの場合も一度お会いして、いろいろ社会情勢について意見交換をして、その上で後日、チャレンジをしてみたいと」

 別の日には九州に向かった馬場共同代表。到着した熊本市で待ち構えていたのは、女子マラソンの元エース・松野明美さん(54)です。元マラソン選手らしく走りながらの選挙活動です。報道関係者を引き連れ、熊本市内をひたすら走ります。

 (走る馬場伸幸共同代表)「(Q大丈夫ですか?)全然大丈夫」
   (走る松野明美さん)「全然大丈夫です。息遣いが大丈夫です。まだまだ大丈夫です」

 立憲民主党からの打診を断って維新から出馬するよう口説いたのは馬場共同代表でした。

 (比例 日本維新の会 松野明美さん)
 「(Q立民でなくて維新の方が良かった?)やっぱり勝たないと意味がないんですよ、選挙って。勝つためにどうしたらいいか」
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 そして見事、当選を決めました。

 (比例で当選 日本維新の会 松野明美さん)
 「やはり私には走るしかないと思いまして、毎日Tシャツ姿で走らせていただきました。デジタル化を活用したスポーツと福祉の連携を是非実現をしたいと思っております」

立民は目標届かず17議席…国政復帰の辻元氏「改めて地元から全国で頑張る」

 一方で、苦戦を強いられたのが立憲民主党。今回は改選議席の23を上回ることを目標に掲げていましたが、17議席と厳しい結果になりました。

 (立憲民主党 泉健太代表 7月10日)
 「政権を任せられるだけの勢力というふうに国民の皆さまから認知される勢力に、立憲民主党も含めてなりえなかったということを痛感しております」
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 大激戦となった京都選挙区。政府や党の要職を歴任し抜群の知名度を誇る福山哲郎さん(60)も“薄氷の勝利”でした。

 (京都選挙区で当選 立憲民主党 福山哲郎さん)
 「ギリギリの大激戦でございましたが、おかげさまで当選させていただきました。強い、ぶれない野党が必要だと思っています。そのこともやらせていただきたいと思います」
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 地元・高槻市の駅前で当選の報告をした立憲民主党の辻元清美さん(62)。全国比例で出馬し、国政への復帰を果たしました。

 (比例で当選 立憲民主党 辻元清美さん)
 「これからが本当に厳しい道への船出だと思っています。改めて地元から全国で頑張るんだという思いを新たにしました」

れいわ新選組は3議席獲得…新人・八幡氏「諦めたら終わり」

 そして3議席を獲得したれいわ新選組。衆院議員を辞職して東京選挙区に立候補した山本太郎代表(47)は滑り込みで当選を果たしました。
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 大阪選挙区で立候補したれいわの新人・八幡愛さん(34)。落選はしたものの、存在感を放ちました。

 (大阪選挙区 れいわ新選組 八幡愛さん)
 「(選挙戦は)長かったけど、むちゃくちゃ長かったけど…すぐでるやん、もう!(ほかの人の)当確早いやん。ちょっと『オイッ』ってなったけど。わたし諦めが悪いんです。諦めたら終わりやで、みんな。だから皆さんの力がまだまだ必要です。どうか今後ともれいわ新選組、そして八幡愛を見捨てずに応援よろしくお願いいたします」

2022年07月11日(月)現在の情報です

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