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「阪神甲子園球場」の照明がリニューアル!全照明を「LED化」伝統の『カクテル光線』を実現 数字や文字など光の演出が可能に

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兵庫県西宮市にある「阪神甲子園球場」で、スタジアムの照明がリニューアルし、3月9日に報道関係者に公開されました。756台の照明全てがLEDになったということです。

60年以上前に初めて照明を設置…2色からなる「カクテル光線」を導入

兵庫県西宮市にある「阪神甲子園球場」。昭和初期の頃、球場にナイター照明はありませんでした。初めてナイター照明がついたのは1956年。当時、ナイター照明は自然光に近いオレンジ色の白熱電球が主流でしたが、球場全体を照らすには明るさが足りなかったことから甲子園ではより明るく白く光る水銀灯を加え2色の照明からなる「カクテル光線」がはじめて導入されました。
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球場全体の老朽化のため2007年~2010年にかけて行われた大規模なリニューアル工事で照明設備も新しくなりましたが、オレンジと白の2種類を組み合わせる手法は変わらず。「カクテル光線」は引き継がれました。

2種類のLED組み合わせ「カクテル光線」の色味を実現

そして、今回のリニューアルでは、白色が548台、だいだい色が208台の計756台全ての照明がLED化しました。担当者には球場から「ある注文」があったといいます。
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 (パナソニック 岩崎浩暁さん)
 「黄色と白の色を組み合わせた照明にしたいという強い要望がありました。従来からカクテル光線という言葉がございました。実はLEDになりまして、そういった手法の照明はなくなりつつありましたが、伝統を継承したいということもありましたので、技術開発を進めさせていただいた。2年の歳月をかけてなんとか納得いただけるような色味の照明器具を実現することができました」

従来は点灯に最大20分…新たな照明では『瞬間点灯・暗転』が可能に

これまでの水銀灯では明るくなるまでに15~20分ほどかかったということですが、LEDでは瞬時に暗転・点灯することができるということで、様々なパフォーマンスやイベントにも活用することができるということです。

『アルファベット』『数字』『球団マーク』など様々な表示が可能に

また、1つ1つの照明の明かりを細かく調節することが可能になったため、アルファベットの文字や数字、トラなど動物の模様も表示させることが可能となり、様々な演出ができるようになりました。
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今回、LED化の工事を担当したパナソニックは、VR技術を駆使して各ポジションからどのように明かりが見えるかのチェックや選手が実際にポジションにつき、明るさの調整も行いました。選手からは以前と比べてかなり明るくなったことで、プレーしやすくなったという声が寄せられているということです。

CО2排出量は従来の60%減に

また、環境面では電力の消費を抑えることで、CO2の排出量が従来と比べて60%削減されるということです。

2022年03月10日(木)現在の情報です

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