"伝統"と"革新" 和の心を忘れないパフェ

2分でわかる!ちちんぷいぷい

2019/03/11 18:00

 京都府宇治市にある老舗茶屋「伊藤久右衛門 宇治本店・茶房」は、連日多くの観光客で賑わっている人気店だ。今回「コントラストが美しいパフェ」と題して、この店が提供している人気のパフェを3月5日(火)に放送された情報番組「ちちんぷいぷい」の火曜日企画「とっておきスイーツ」が取り上げ、話題になっている。シンガーソングライターの近藤夏子が取材した。

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老舗菓子店が作るパフェ

 「伊藤久右衛門」は、京阪電鉄の「宇治駅」から北へ徒歩7分のところにある。江戸時代から180年以上続く「お茶屋」の店内には8種類の茶菓子や抹茶のお菓子が販売されている。さらに、併設している「茶房」では、本格的な抹茶や「宇治抹茶と茶だんごのセット(780円 税込み)」、「抹茶くず湯ととわらび餅(980円 税込み)」などのスイーツが味わえる。

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 近藤が取材する「コントラストが美しいパフェ」の作り方はまず、ぷるるん食感の「抹茶のゼリー」から。このゼリーに使用される抹茶は「宇治抹茶」。「限られた茶畑から葉を仕入れて京都府内で加工された『高級茶葉』です」と説明するのは、グランシェフ・吉本多可人さん。その年の最初に収穫した茶葉で作ったお茶「一番茶」と「二番茶」をブレンドしたものをパフェに使っているという。この「宇治抹茶」は砂糖と水を火にかけゼラチンを溶かした中に入れる。ただし、高温過ぎると抹茶の色が黒くなり苦味がでるので、粗熱を取ってから混ぜ合わせる。

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 冒頭で吉本さんは「抹茶と"ある果物"のコントラストが綺麗なパフェです」と言っていた。"ある果物"とは・・・。 抹茶の鮮やかな緑色にあう真っ赤なイチゴ。酸味より甘味が強く、ソースにしても抹茶に負けない「さがほのか」を使っている。3年前から季節のパフェとして販売している人気商品だ。

 そして、次の工程「メレンゲを使ったトッピング」作りは、イチゴパウダーと粉糖を合わせ焼き上げる。淡いピンク色のメレンゲは「雲をイメージしています」と吉本さん。近藤は「綺麗なピンク!」「めちゃ綺麗!」とはしゃいでいたのだが、なんと!焼き上がるまでに3時間もかかるという。低温でじっくり焼くことでサクッとした食感に仕上がる。

「盛り付け」は、器の底に宇治抹茶を使った蜜を入れる。この抹茶の蜜について「私が思っていたよりサラサラ!」と近藤。確かに見た目はサラサラとして水分の多い蜜のようだ。この蜜に寒天を入れて、その上にバニラアイスをのせる。バニラアイスをのせたことでより抹茶の鮮やかな緑色が映える。次にイチゴソースと大粒の「さがほのか」と抹茶ゼリー、濃厚な宇治抹茶アイスをのせてホイップクリーム。最後にイチゴのメレンゲをトッピングすると「いちご抹茶パフェ(1,280円 税込み)」の出来上がり。

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 「和なんだけど、ポップな感じがします!しっかり目で楽しめますね」とは見た目の感想。そして、パフェを試食すると、「ぷるんぷるんで抹茶の風味がしっかりしています!メレンゲの食感なんですか!? フワっサクです!抹茶とイチゴ合いますね」と絶賛していた。
 「いちご抹茶パフェ」はこちらの本店ほか、宇治駅前の店でも提供している。京都を訪れたらぜひ立ち寄ってみて。

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「とっておきスイーツ」は、情報番組「ちちんぷいぷい」(毎週月~金 ひる1時55分放送)で毎週火曜日に放送している人気企画。三戸なつめ&近藤夏子が、スマホなどで思わず撮っておきたくなるような"とっておきのスイーツ"を紹介している。

ちちんぷいぷい「とっておきスイーツ」

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