５月２６日放送の「プレバト！！」俳句査定は、千原ジュニアが「帰省して貼られたままの（犬）シール」句で、番組５人目の名人10段に昇格した。このところ足踏みが続いたジュニアは「どうなんでしょうか…」と諦めムードだったが、夏井いつき先生は「作者の複雑なマイナスの心情が口語のつぶやきで書かれている！」と大絶賛。悲願の１０段を勝ち取ったジュニアは「うおぉー！」と雄叫びを上げ、歓喜のガッツポーズを決めた。
「うおぉー！」千原ジュニアが名人１０段昇格で歓喜の雄叫び
今回は犬の写真で「待て」をお題に、特待生昇格試験に名人９段の千原ジュニア、Kis-My-Ft2・横尾渉、句集出版を目指して「永世名人のお手本」を披露する永世名人の梅沢富美男が登場。ジュニアと横尾の１０段昇格ダービーの行方が注目されたが、このところ足踏みが続くジュニアは「どうなんでしょうか...」と不安げな顔つき。
＜１ランク昇格 名人９段 → １０段＞
帰省して貼られたままの（犬）シール
千原ジュニア
「犬を飼っていたんですけど、亡くなった。でも玄関先には（犬）のシールが貼られている。しばらくして帰省しても、誰も剥がせていない。あの頃のまま貼られているのを詠みたくて」
梅沢が「"帰省して"という普通の口語で始まるのはどうなんだろう？」と疑問を投げかけると、ジュニアもそこが気になっていたようで「そうやんな...。アホみたいなことを...」と諦めムード。しかし、夏井いつき先生が予想に反して「１ランク昇格！」を告げると、ジュニアは「うおぉー！」と歓喜のガッツポーズ。
先生は「おっちゃん（梅沢）、偉いと思いました！ まさに評価の分かれ目は、『して』『まま』の叙述の是非なんです。定石なら"帰省せり"と言い切るはずなんです」と指摘。その上で、「私もここに引っかかったんです。でも、よく考えると、わざと叙述を選んだ可能性もある。楽しい気持ちではなく、何らかの事情で後ろ向きな帰省かもしれない。言い切るのではなく、だらだらとした言い方が、自分の心に適っていることもありえる」と解説。さらに「時間が止まったままの故郷、カビ臭い実家、薄汚れたシール。作者の複雑なマイナスの心情が口語のつぶやきで書かれていると判断しました！」と大絶賛した。
悲願の名人１０段を勝ち取り、次回から「永世名人への道」に挑戦することになったジュニアは満面の笑み。しかし、MCの浜田が「これは思惑通り？」と、あえて口語で書いたのかツッコむと、ジュニアは「うん...」とあいまいな返答でごまかしていた。
キスマイ横尾は１０段昇格ならず、痛恨のミスを後悔「これだ！ って思っちゃった...」
ジュニアに続いて昇格を狙う横尾は「このお題は僕のためにあると思いました！」「犬の専門誌『いぬのきもち』で連載をやっているので、来たな！ って」と得意のお題に自信満々。
＜現状維持＞
夕立晴モップのごと微睡む犬
Kis-My-Ft2 横尾渉
「散歩に行けなかったワンちゃんの待っている姿がモップに見えたという句ですね」
しかし、梅沢は「なぜ５・７・５じゃないのか？ １０段を狙うんですよ？ 永世名人を目指すんでしょ？ なんで５・６・６の句なの？」と厳しいダメ出し。そして、夏井先生から現状維持が告げられると、横尾は「やっぱ、そうか...」と悔しさをにじませた。
先生は「"ごと"の部分が問題なのですが、おっちゃんが指摘した５・６・６の韻律とも密接に関係しています。"ごと"だけだと、モップみたいな犬なのか、モップみたいに微睡んでいるのか分かりにくい」と指摘。
＜現状維持＞
夕立晴モップのような（ように）犬微睡む
「"ような"だったら、犬のモフモフしている様子。"ように"としたら、くたびれた犬がモップのように微睡んでいる。こういうところまで俳句は表現できるんです。だから、"ごと"でごまかしてはいけない。こうすれば定石の中七が確保できる。最後は"犬微睡む"と字余りになりますが、ゆっくりと静かに寝ている余韻が作れます」
先生の劇的添削を受けた横尾は「説明しすぎないように"ごと"を選んだのですが...。これだ！ って思っちゃったんですよね...」と痛恨のミスを悔やみまくっていた。
その後、梅沢は「まろび来る仔犬に夏の陽の香り」でボツ。ランキング戦は蛙亭・イワクラ、櫻坂46・小池美波、的場浩司、三田寛子が挑戦し、的場の「老犬や腹見せ眠る薄暑光」句が才能アリ１位を獲得した。
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さて、次回６月２日のお題は・・・
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