12月16日放送の「プレバト!!」俳句査定は、句集出版を目指す永世名人の梅沢富美男が「薄明り杜氏のすする粕の汁」句を披露したが、季語“粕汁”を音数調整で“粕の汁”としたことを見抜いた夏井いつき先生は「どうにも気に食わない!」「努力をなぜしないのか?」と大激怒。いつもなら噛みつき返す梅沢は「図星ですよ…」と全面降伏。最後はシュレッダー送りになり、俳句もブライドも粉々にされてしまった。
フルポン村上が"冴ゆる夜"句で1年ぶりの"前進"に喜び爆発
今回は「ヒートテック」をお題に、特待生昇格試験に特待生3級のKis-My-Ft2・北山宏光、「永世名人への道」に挑む名人10段のフルーツポンチ・村上健志、「富美男のお手本」で俳句集出版を目指す永世名人の梅沢富美男が登場。
北山は「衣装替え耳元爆ぜる静電気」で惜しくも"現状維持"。続いて、1年以上"前進"がなく「夏井先生が俺のことをマジで育てようとして、厳しくなってる」とボヤく村上の挑戦に。
<1つ前進 ☆1つ → ☆2つ>
冴ゆる夜やショウウインドウに黄の鞄
フルーツポンチ 村上健志
「寒さが醸し出す、透明感がある冴ゆる夜にショウウインドウに黄色のカバンにポツリと光が当てられている。それだけの景色なんだけど、黄色のカバンが冴ゆる夜をきれいにしてくれているじゃないですか」
梅沢は「ちまちまとした俳句。永世名人にはなれませんよ!」と酷評したが、"1つ前進"を勝ち取った村上は「うれしい!」「良かったじゃん?」と梅沢に見せつけるように喜びを爆発。俳人・夏井いつき先生は「季語は"冴ゆ"。冷え切った空気の中で感じる寒さですね。しかも夜ですから、さらに冷え冷えしてカットが切れます。そして、ライトの中に浮かび上がる黄色のカバンがポツンとある。"黄"と"冴ゆる夜"の対比が狙い通りにしっかり出ている」と解説し、「ちゃんと分かってやっているんです。直しはいりません!」と大絶賛。1年ぶりに"前進"した村上は「良かった~」と喜びをしみじみ噛み締めていた。
「図星ですよ...」夏井先生の辛らつな追及に梅沢富美男崩れ落ちる
句集完成まで残り10句に迫る梅沢は「俳句ユーチューバー役でドラマのオファーが来たんですよ! ドラマの世界でも梅沢富美男と言えば、俳句って広まっているんです」と上機嫌で、お題から発想を大きく飛ばした一句を披露。
<ボツ 残り10句>
薄明り杜氏のすする粕の汁
梅沢富美男
「薄明りの寒いところで、みんな一生懸命にお酒を作っているんですよ。粕汁を飲みながらホッとしているという句です」
村上は「ヒートテックから"杜氏"にいけるのがすごい!」と感心しつつ、「でも"杜氏のすする粕の汁"がすごく良いから"薄明り"がイケているのかな?」と少し懸念が残ると指摘。梅沢は「ちまちました俳句を詠んでいるから、分からないんだよ!」と猛反発したが、査定は無情にも"ボツ"。
夏井先生は「表現したいことは分かる」としながらも、「季語は"粕汁(かすじる)"なので、下五の"粕の汁"がどうにも気に食わない!」と大激怒。「"かすじる"は4音だから使いにくいから、"かすのしる"にしておけば5音になるなでしょ? ちゃんと4音で使う努力をなぜしないのか?」と辛らつに指摘すると、見破られた梅沢は胸に手を当ててギクり。崩れ落ちる梅沢の姿にスタジオは大爆笑。さらに先生は「音数調整するのであれば、別のところでやればいいんです。最後の"薄明り"もぼんやりしてますよね」と追及の手を緩めず、村上は「そうですよね!」とニンマリ。
<添削後>
杜氏らのすする粕汁明けの星
「"杜氏ら"で音数調整した方が勢いが出てくる。最後は"明けの星"にすれば、夜通しで仕事をして、しみじみと粕汁をすすりながら、明けの星が今出て来たな。こっちの方が断然良い!」
劇的添削を受けた梅沢は思わず「わー、いい!」と本音をポロリ。苦笑いを浮かべながら「確かに図星ですよ...。言われたことは全部当たってますよ! 」と全面降伏。最後はお約束通りシュレッダーにかけられてしまい、俳句もプライドも粉々にされてしまった。
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さて、次回1月6日のお題は・・・
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