東国原英夫が和田アキ子の俳句に「疑義あり」、和田は苦笑いで反論「なんでやねん!」

もう一度楽しむプレバト

2021/09/09 07:00

9月2日放送の「プレバト!!」俳句査定は、ランキング戦に和田アキ子が登場。亡き母との思い出を「今年酒我が膝さする小さき母」と詠み、“凡人3位”にランクイン。永世名人の東国原英夫から「問題点がいくつかある」と指摘を受け、和田が真面目に耳を傾けると「アッコさんのお母様が小さいというのは、ちょっと疑義がある」。予想外のどうでもいい指摘に、和田は「なんでやねん!」と苦笑い。このやり取りにスタジオは大爆笑。夏井いつき先生が「思い出を率直に書こうとしているのはとても良い。ただ惜しい」と“母の手”をクローズアップした劇的添削を施すと、和田は「オカンの仕草まで思い出せる」と感動していた。

夏井先生の劇的添削に和田アキ子が感動しまくり「オカンの仕草まで思い出せる」

今回は「実家の柱」をお題に、ランキング戦に和田アキ子、貴島明日香、かまいたち(山内健司、 濱家隆一)、初登場の村上佳菜子の5人が参戦。

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今回はお題的に身長170センチの貴島、174センチの和田、187センチの濱家ら背の高い顔ぶれがどんな句を詠むか注目される中、まず濱家が惜しくも"凡人2位"にランクイン。続いて"凡人3位"の発表に。

<凡人3位>
今年酒我が膝さする小さき母
             和田アキ子

「実家のリビングに大きな丸い柱があるんですよ。母親が生きていた時は実家に帰ると、柱越しに庭の花を見ながら、オカンが私が寝るまでずっとお酒に付き合ってくれたんです。その時、よく私の膝をさすりながら『頑張りや』『元気でね』って言ってくれたんです」

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"今年酒"は、その年の秋に収穫された米で醸造したお酒を意味する季語。名人のKis-My-Ft2・横尾渉は「季語が素敵。読み手がいろいろ考えさせられる句」と評価。しかし、永世名人の東国原英夫は「問題点がいくつかありまして」と険しい表情。和田が真面目に耳を傾けると、東国原は「アッコさんのお母様が小さいというのは、ちょっと疑義がある」。予想外のどうでもいい指摘に、和田は「なんでやねん!」「オカンはほんまに小さい!」と苦笑いで反論。このやり取りにスタジオは大爆笑に包まれた。

俳人・夏井いつき先生は「お母さんとの思い出を率直に書こうとしているのはとても良い」と褒めつつ、「ただ惜しいのは"我が膝さする"が、ひょっとしてお母さん自身の膝を『痛い、痛い』とさすっているのかもと引っ掛かる」と指摘。

<添削後>
吾の膝をさする母の手今年酒

「作者の膝をお母さんがさすっていると分かるように、ちょっとだけ微調整すればいいんです。"吾(あ)"も同じ私という意味なんです。"吾の膝"とすれば、明らかに私の膝なんです。ここで"母の手"とすれば、膝をさすってくれる母の手、お酒を注いでくれて一緒に盃を持つ手のクローズアップになる。この方法を覚えると、"才能アリ"がコンスタントに手に入るようになります」

先生の劇的添削を受け、和田は「もう思い出しますね。オカンの仕草までが思い出せる」と感動しまくり。その後、"才能ナシ最下位"に村上、"才能ナシ4位"に山内が沈み、最後は「秋の日に母の枕香薄れゆく」と詠んだ貴島が"才能アリ1位"に輝いた。

東国原英夫が無傷の3連勝で梅沢富美男に宣戦布告「もう御大を抜きましょう!」

特待生昇格試験には名人7段のKis-My-Ft2・横尾渉、「永世名人への道」に挑む10段のフルーツポンチ・村上健志、「永世名人のお手本」で句集完成を目指す永世名人の東国原英夫が登場。横尾は「父からの返球身に入(し)む黄昏」、村上も「車庫入れの誘導は父秋日和」で惜しくも"現状維持"に。一方、梅沢富美男と50句の句集完成を競う東国原は「きょうは御大(梅沢)が出ていないから、ちょっとでも近づくチャンス!」といつも以上に気合十分。

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<掲載決定 残り20句>
秋暑し柱は饐(す)えた父の臭い
              東国原英夫

「30~40年経った実家の柱の臭いって嗅いだことあります? 酸っぱい臭いがするんですよ。加齢臭みたいな、腐ったような。夏の暑さを越えると、その臭いが際立つんですね。それが親父の労働の後のような。父は30~40年も大黒柱として家族を支えてきた。柱は家を支えてきた。これをシンクロさせて表現してみました」

夏井先生は「どこにも"実家"とは書いていないけど、実家の柱であると否応なく分かる。柱の臭いを"饐えた"と強烈な言い方をするけど、それが老いた父の臭いとイコールであるという実感も非常に生々しい。"父の臭いのようだ"と比喩にするのではなく、断定するところに詩を発生させている。一番褒めたいのは"秋暑し"という季語をよく分かっていること。まさに"柱は饐えた"臭いを放つ時期なので、季語が立っている」と解説。

さらに「今日は名人3人とも"父"を詠み、映像を持たない時候の季語を取り合わせている。その中で季語を立てることができていたのが、この一句。さすが永世名人!」とお褒めの言葉が止まらず。これで東国原は無傷の3連続で"掲載決定"を勝ち取り、句集完成まで残り20句。残り13句の梅沢にじわりと迫り、「もう(梅沢を)抜きましょう!」と宣言。勢いを増していた。

      ◇

さて、次回のプレバトは、いよいよ秋の俳句タイトル戦「金秋戦」が開幕!
予選A・Bブロックの激戦を勝ち上がるのは誰!?
【Aブロック】中田喜子(5段)、森口瑤子(初段)、岩永徹也(1級)、パックン(2級)、春風亭昇吉(5級)
【Bブロック】藤本敏史(FUJIWARA/10段)、立川志らく(4段)、三遊亭円楽(初段)、筒井真理子(3級)、向井慧(パンサー/)

次回の俳句のお題は・・・
【Aブロック俳句のお題】
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【Bブロック俳句のお題】
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9日(木)よる7時から お楽しみに~! 【動画はこちら】

芸術性や文才など芸能人のあらゆる才能をプロが査定! 才能アリなら絶賛!才能ナシなら容赦なく酷評!浜田雅功が最強講師陣を率いてお届けするバラエティ番組『プレバト!!』はMBS/TBS系で毎週木曜よる7時放送。https://www.mbs.jp/p-battle/

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