千原ジュニアが俳句の常識を覆す一句で、プレバト史上初の6連続昇格を達成

もう一度楽しむプレバト

2021/08/19 08:00

8月12日放送の「プレバト!!」俳句査定は、千原ジュニアが同じ季語を3つ使って、家族3人で花火をする様子を詠んだ「手花火の火に手花火と手花火を」という挑戦的な句で、番組史上初の6連続昇格を達成した。通常、俳句では季語が複数入る“季重なり”はNG。しかし、夏井いつき先生は「3つも出す勇気はなかなかない」と常識を覆す一句を大絶賛。さらに「最後の“を”で、『近づける』と書かなくても分かる」と“助詞の集大成”句でもあると褒めちぎった。狙いが大成功し、番組史上初の6連続昇格で名人7段になったジュニアは「めっちゃうれしい!」と喜びを爆発させた。

千原ジュニアの"手花火"句を夏井先生が「助詞の集大成」と大絶賛

今回は「打ち揚げ花火」をお題に、名人・特待生昇格降格一斉査定SPが行われ、千原ジュニア(名人6段)、中田喜子(5段)、松岡充(特待生1級)、森口瑤子(1級)、A.B.C-Z 河合郁人(4級)が登場。

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まず、河合が「制服のキスの余韻や揚花火」で"1ランク降格"を告げられ、まさかの特待生5級に後退する大荒れの展開に。森口は「花火果て電車空く間のデンキブラン」で"1ランク昇格"して名人初段になったが、松岡は「大煙火五臓六腑を鷲掴み」で"1ランク降格"を食らって2級に逆戻り。中田も「まなざしや句読点なき恋花火」で"現状維持"に終わるなど、俳人・夏井いつき先生の厳しい査定が続出。そんな中、このところ5連続で昇格しているジュニアが攻めまくった一句で勝負をかけた。

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<1ランク昇格 名人7段>
手花火の火に手花火と手花火を
           千原ジュニア

「初めて家族3人で花火をやったんです。俺の花火で奥さんが火をつけようとして、初めて花火をする息子がさらにそこから火をつけて。3人がそれぞれの気持ちで持っている花火をなんとか詠めないかなと思って。"手花火"という季語ばかりなんですけど、それぞれの季語なんです」

通常、俳句では季語が複数入る"季重なり"はNG。しかし、これまで挑戦的な句を詠んだ結果、数え切れないほどの降格、後退を味わって永世名人に昇りつめた東国原英夫は「そう来たか~!」とうれしそうな顔を見せ、「手花火の他に、2つの小さな手花火が見える。大きさが大小ある。季重なりだけどバランスが取れていると僕は読みました」。

夏井先生も"1ランク昇格"を告げ、「助詞"の"、"に"、"と"、"を"、の効果を完璧に把握している」と"助詞の集大成"句になっていると大絶賛。「手花火に手花火をくっつけて火を移す句は俳句の世界にたくさんあるんです。ただ、手花火を3つも出す勇気はなかなかない。2つだったら恋の花火かと思うが、3つ目が出てくると家族かなと読める。そして、一番褒めないといけないのは最後の"を"。これによって、その後『近づける』と書かなくても、小さな手花火が添えられているのかなと読める」と解説。チャレンジが狙い通り大成功し、番組史上初の6連続昇格を達成したジュニアは、両手を突き上げて「うわー! めっちゃうれしい!」と喜びを爆発させた。

永世名人2人がバチバチ、明暗分かれる結果に梅沢が絶叫「なんで私がボツですか?」

「永世名人のお手本」には、句集出版を目指す永世名人の梅沢富美男、東国原英夫が登場。お互いをライバルとして意識する2人がバチバチのバトルを繰り広げた。

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<掲載決定 残り21句>
音なき音や八月の遠花火
          東国原英夫

「遠くに見える花火は音がない分、音が余計に聞こえるんですよ。八月は終戦、原爆とかお盆で御霊が帰ってくる。"遠花火"が御霊になって自分に語りかけてくれるんじゃないかなという句です」

しかし、梅沢はライバルの句を「やっちまったな!」と酷評。「"や"という詠嘆がどうなのか?」と疑問を投げかけたが、夏井先生の査定は"掲載決定"。逆に東国原は梅沢に「やっちまいましたね」とやり返すと、何も反論できない梅沢にスタジオは大爆笑。

意外にも先生は「おっちゃん(梅沢)の詠嘆の"や"が問題だという指摘もとても正しい」と切り出し、「"八月"という季語は本当に複雑なイメージを持っている。終戦や原爆だけでなく、昔からのお盆も入ります。(東国原は)亡くなった人の声、叫び、魂の音をあえて詠嘆したに違いない。そう判断して"掲載決定"にしました。おっちゃんならば、"音のなきおと"と静けさを表現したでしょうね」と"動"を選んだ東国原、"静"を好む梅沢のタイプの違いが表れていると解説。

すると、梅沢は「それじゃん! ダメじゃん! ボツ、ボツ!」とわめき散らしたが、先生は「あんたのために言ったの」と呆れ顔で、「お二人の作品の傾向がはっきり分かれる。第三者が良いとか悪いとかの話ではなく、どっちを表現したいか。そういう勝負になってくる」と説明。それでも梅沢が「俺が詠嘆した時は全部ボツにしてんだから、(東国原も)ボツだろ!」と猛反発すると、、先生は「それは、(詠嘆を)下手な使い方をしているからボツなの」とバッサリ。

一方、梅沢は「火を纏う遠州男児筒花火」で"ボツ"を食らい、「なんで私がボツですか?」とブチギレ。ガチで不機嫌そうな姿にMCの浜田雅功が大笑いすると、梅沢も思わず笑ってしまい、最後は「(シュレッダーのボタンを)押さないで」と懇願。しかし、無情にも俳句は粉々にされ、「よくそんなことができるもんだな!」とやるせない怒りをぶちまけていた。

     ◇

さて、次回のプレバトは
韻を踏むラップネタでおなじみのジョイマン・高木初登場!俳句のセンスはいかに...!?
消しゴムはんこ査定で新特待生誕生...!?先生大絶賛の作品が披露される!

次回の俳句のお題は・・・
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19日(木)よる7時から お楽しみに~! 【動画はこちら】

芸術性や文才など芸能人のあらゆる才能をプロが査定! 才能アリなら絶賛!才能ナシなら容赦なく酷評!浜田雅功が最強講師陣を率いてお届けするバラエティ番組『プレバト!!』はMBS/TBS系で毎週木曜よる7時放送。https://www.mbs.jp/p-battle/

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