2月25日放送の「プレバト!!」で春の俳句王を決めるタイトル戦「春光戦」の予選が行われ、Cブロック1位の東国原英夫、Dブロック1位のパンサー向井慧が決勝進出を決めた。
前回は予選最下位で敗退している向井は「タイトル戦に紛れ込んでいる何匹かの噛ませ犬の一匹だと思っています…」と自虐的だったが、“花疲れ”の句でまさかの決勝進出を決め、「ええええっ!」「いいんですか?」とびっくり仰天。夏井いつき先生も「あなただと分かって、びっくりです!」と大番狂わせに驚きを隠せない様子だった。
今回は春の俳句王を決めるタイトル戦「春光戦」の予選C・Dブロックが行われ、お菓子の定番ライバル「きのこの山とたけのこの里」をお題に、Cブロックは名人10段の東国原英夫、特待生1級の松岡充、2級の岩永徹也、3級の森口瑤子、5級の春風亭昇吉が参戦。
"魔のCブロック"を制したのは東国原英夫、「本当にドキドキした。いじめに近い」と苦笑い
20年春の王者・東国原、21年冬の覇者・森口ら実力者が顔をそろえ、東国原は「魔のCブロックと言っても過言じゃない」と激戦を予想。その言葉通り、まず「朧夜や一人キャンプのホットチョコ」と詠んだ松岡が"2位補欠"にランクイン。その後、昇吉が最下位、岩永が4位で敗退し、最後はタイトルホルダーの東国原と森口の直接対決が実現。予選を見守る永世名人の梅沢富美男も「いい画づらだねえ!」と大興奮の展開に。
<Cブロック1位 決勝進出>
買い食いを叱られて来し末黒野(すぐろの)よ
東国原英夫
春の季語 "末黒野"とは枯草を焼いて黒くなった野原のこと。「子どもの頃、チョコレートを買い食いして内緒で食べて。それが親にバレて叱られて。家を飛び出してうろうろして。気づいたら、目の前に末黒野、野焼きした焼野があったんですね。すすや炎、焼け跡の匂い。黒い暗がりが怖いし、反省もあるし。いろんな気持ちをこの季語に託したんです」
予選突破を決めた東国原は「本当にドキドキした。いじめに近いよね...」と喜びよりも安堵の表情を浮かべたが、ノスタルジーが詰まった傑作句に梅沢は「大したもんですよ! この季語で全部が物語になってますから。やっぱり強敵ですよ」と大絶賛。夏井先生も「子どもが買い食いして叱られる句なんて、掃いて捨てるほどありますが、最後の"末黒野"という季語に着地した瞬間に、非日常の中にぶち込まれたような不思議な気持ちになるんですよね。匂いや光景だけでなく、後悔とか切なさ、悲しみが一気に噴き出してくる」と決勝進出にふさわしい一句を褒めたたえた。
"噛ませ犬"パンサー向井が有言実行の大番狂わせ、「どこかでガブッといきたい!」
Dブロックは名人3段の立川志らく、初段のミッツ・マングローブ、特待生1級の三遊亭円楽、2級のパックン、5級のパンサー・向井慧が激突。前回のタイトル戦は予選最下位の屈辱を味わった向井は「タイトル戦に紛れ込んでいる何匹かの噛ませ犬の一匹だと思っています...」と自虐的だったが、「自分なりには頑張ったので、どこかでガブッといきたい!」とも。
まず、ミッツが3位敗退。続いて、「山里や三橋美智也の春の歌」と詠んだ円楽が"2位補欠"、パックンが最下位敗退となり、実力者・志らくと "噛ませ犬"パンサー向井がまさかの一騎打ちとなる予想外の展開に。「5級(の向井)に3段が負けるわけにはいかない!」と豪語する志らくに対し、向井も「そういう言えば、特待生になる前のランキング戦で(志らくに)1回勝ったことがあるんです。ない話じゃない!」と番狂わせを宣言。
<Dブロック1位 決勝進出>
花疲れ臓腑に溶けるチョコレート
パンサー 向井慧
「花見は楽しいんですけど、僕は人混みがそんなに好きじゃない。花見で疲れてしまう春の季語"花疲れ"があったので、疲れた時に甘い物を食べるのが好きなのですが、そういう時ってすごい沁みるよなって句にしました」
まさかの下剋上に向井自身も「ええええっ!」「いいんですか?」とびっくり仰天。夏井先生は「季語の選択が良いと思います。"花疲れ"から"臓腑"ときたら、ほとんどの人がお酒でも飲んだかなと思うけど、"溶ける"、そして"チョコレート"。疲れたら甘い物食べたくなるよなという小さな意外性と小さな納得を置いたわけです。背伸びをしない、自分の体験が一番です。でも、あなただと分かって、びっくりです!」と大絶賛。
全予選ブロックを終え、シードの梅沢富美男、千原ジュニア、Kis-My-Ft2 横尾渉が待ち構える春光戦決勝には、FUJIWARA藤本敏史(Aブロック1位)、皆藤愛子(Bブロック1位)、東国原英夫(Cブロック1位)、パンサー向井慧(Dブロック1位)の決勝進出が決定し、残る枠は3人。最後は夏井先生が各ブロックの"2位補欠"の中からフルーツポンチ村上健志(Aブロック2位)、中田喜子(Bブロック2位)、松岡充(Cブロック2位)を指名。先生は"2位補欠"の中で唯一決勝進出を逃した円楽の理由を「"三橋美智也"という固有名詞に頼りすぎ」と明かすと、円楽は「勉強し直してまいります...」とガックリ肩を落としていた。
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さて、次回のプレバトは、高橋克実、内海光司、ニューヨーク初登場!
「俳句査定」で夏井先生まさかの「出直してきなさい」と辛口査定!?&第2弾の「丸シールアート査定」では傑作続出です!
次回の俳句のお題は・・・
4日(木)よる7時から お楽しみに~! 【動画はこちら】
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