「一日でガム200粒以上」光宗薫が絵を描くときのマイルールを明かす<インタビュー>

もう一度楽しむプレバト

2021/01/13 21:00

1月14日放送の「プレバト!!3時間SP」では、“芸術系査定クイーン”の光宗薫がスプレーアート査定に初参戦する。水彩画査定では初の特待生となり、現在は名人初段。昨秋の水彩画コンクールでは初出場にして優勝を飾った彼女がスプレーアートでも実力を見せつけることができるのか。今回、作品を描くのは観光地にある駅のホーム看板。「終電ギリギリまで粘った」という力作、「引きこもるレベル」で絵に没頭する驚きのプライベート、そして絵を描く時に「絶対に欠かせない」という意外な物などを語ってもらった。

――ついにプレバトの"芸術系査定クイーン"がスプレーアートに初参戦です。まずは感想を聞かせてください。

光宗
スプレーアートは本当に大変でした(笑)。水彩画と違って、上にも下にも体を伸ばして描くので、運動量がかなり激しいんです。スプレー缶をずっと握って描いていたので、最後は指の感覚がなくなってしまいました。普段は一日中座って絵を描く生活をしているので、体力的にしんどかったですね。それでも終電ギリギリまで粘って、最後は「あと10分で終電が来ます!」と言われて、大慌てで着替えて、電車に駆け込みました(笑)。

――かなりの力作になったようですが、手ごたえはいかがですか?

光宗
ロケ地となった伊豆稲取では金目鯛が有名だと聞いたので、魚を描こうとすぐに決めました。過去のスプレーアート査定を全て見て、SNSでも海外も含めてスプレーアート作品をチェックし、いろいろ準備もしました。しかし、実際に現地に行ってから、思っていたよりも大きく描かないと目立たないことに気づき、その場で構図を変更することにしました。どうやって描けばいいのかも手探りだったので、最初の4時間くらいが特に大変でしたね。でも後半は記憶がないくらい集中して描けたので、どんな査定になるのかすごく楽しみです。

――水彩画査定でも大活躍されていますが、絵を描くのは昔からお好きだったんですか?

光宗
小さい頃から絵を描くのは好きでしたね。幼稚園の時はいつも職員室で園長先生の膝の上でお絵描きしていました。昔からみんなと一緒に何かをするのが苦手だったので、一人で絵を描くことが逃げ道になっていたのかもしれません。モデルのお仕事を始めて上京しましたが、お仕事以外にやることがなかったんですよね。空き時間を埋めるためにボールペンで絵を描き始めたのですが、引きこもるレベルで絵を描くようになっていました(笑)。本格的に絵を描くようになったのは20歳くらいの時からですが、今では絵が好きというよりも、絵を描かないと何をしていいか困ってしまう感じです。

――ボールペン画では個展も開かれていますが、なぜ水彩画や色鉛筆ではなくボールペンだったんですか?

光宗
その時、ちょうど手元にボールペンがあったからです(笑)。絵は独学で知識もなかったですし、画材にこだわるとキリがないと思ったので、単純にボールペン1本だけで描いてみようと決めました。何かルールがあった方が熱中できると思ったんです。そして個展まで開かせていただくようになりました。今年も2月6日から都内の画廊で光宗薫個展「メロンタ・タウタ」を開催する予定です。でも普段はボールペンでモノクロの絵を描いているせいか、実は色使いがすごく苦手なんですよ。色にはあまり興味が湧かないんです。だから水彩画査定ではいつも配色に悩んでいます。今回のスプレーアートも「この色で良かったのかな?」とちょっとドキドキしています。

――それは意外ですね!その他にも絵を描く時のマイルールはありますか?

光宗
絵を描く時はずっとガムを噛んでいるので、絶対にガムは手放せないですね。描いている時って集中しているのですが、どこか手持ち無沙汰なんですよ。最初はアメだったのですが、虫歯になりやすいし、糖分を取りすぎてしまうのでガムに代えました。一日中絵を描いている時は14粒入りが20本くらいなくなるので、200粒以上噛んでいますね(笑)。だから近所のコンビニはピーチ味だけ3列も置いてあるんです。私が買いまくるから(笑)。

――一日でガム200粒以上とは驚きです...!好きなことに没頭できる時間って幸せですよね!

光宗
すごく幸せですね。10代の頃は、特にAKB48の時は自分ができないことへの憧れもあったんです。集団行動とか、あえて苦手なことを頑張ってみようって。でも20代後半になって、ある程度自分のことが分かってきて、もう苦手なものを避けて生きてもいいんじゃないかって思えるようになったんです。そう考え始めてから、すごく人生が楽しくなりました。今はもっと絵を描きたいし、個展も定期的に開きたいし、絵のお仕事をもっと精力的にやっていきたいです。

――まさにプレバトは光宗さんにぴったりですね。楽しくて仕方がないのでは?

光宗
そうなんですよ! 絵を描かせてもらえる番組なんてなかなかないので楽しいし、絵に対する見方や楽しみ方も変わりました。あと収録の日はちゃんとした格好をして、きれいにメイクしてもらえるので、「私って20代の女子だったな」って気づかせてもらっています。家では着の身着のままで、朝から晩までボールペンで絵を描き続けている生活なので(笑)。本当にありがたい番組です。

――最後に光宗さん流のプレバトの芸術系査定の楽しみ方を教えてください。

光宗
絵が上手いか下手かよりも、こんな絵を描く人だからこういう一面もあるのかもしれないと発見があることですね。水彩画だとレイザーラモンHGさんの繊細な絵に「その細かい感じ、私も分かる!」って勝手に親近感を感じています。逆にくっきー!さんのような自分では絶対に描かない構図の絵だと「他人ぽさ」がすごく面白いんですよね。今回のスプレーアート査定は、それぞれカラーが強い方々ばかりなので、作品からにじみ出る人間性にも注目すると面白いと思いますよ。でも、やっぱり順位は気になりますけどね(笑)。負けたら悔しいから1位になりたいです!

(取材・文/中野龍)

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プレバト!!3時間SPは明日14日(木)よる7時から放送!光宗薫さんの8時間半越えの力作もぜひお楽しみに~!
【動画はこちら】

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