「カチンときてます」夏井先生が浜田雅功に舌打ち、春風亭昇吉の"造語句"めぐり場外戦

もう一度楽しむプレバト

2020/11/28 10:00

 11月19日放送の「プレバト!!~俳句・名人特待生昇格降格一斉査定スペシャル~」で、特待生5級の春風亭昇吉が造語した「希望の病」句をめぐり、夏井いつき先生のイライラが爆発した。造語だと分からずにネットで調べたという先生が、パソコンを両手打ちするジェスチャーをしたところ、浜田が「両手でできへんやろ」とツッコミ。先生は「チッ」と舌打ちし、「カチンときてます」と怒りをあらわにする場外戦が勃発。さらに、食い下がる昇吉に対しても「希望の病はアンタです!」とバッサリ斬り捨て、スタジオは大爆笑に包まれた。

春風亭昇吉の句に夏井先生がイライラ爆発、「希望の病はアンタです!」

今回は「名人特待生昇格降格一斉査定スペシャル」が行われ、「オセロ」をお題に、永世名人の梅沢富美男、特待生5級のパンサー向井慧と春風亭昇吉が参戦。

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まず向井が「すき焼きの火弱め母とオセロかな」で"現状維持"に終わり、昇吉の挑戦に。
特待生にスピード昇格した昇吉だったが、その後は"現状維持"が続き、秋のタイトル戦も最下位で予選敗退するなど全くいいところなし。視聴者から「初期の俳句はまぐれだったのでは?」という声が寄せられたことも明かされたが、昇吉は「戦術を変えました。今までは1日に100句とか作ってたのですが、やりすぎだったので。今回はふらっと作ってみました」と手ごたえをアピール。

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<現状維持>
盤上に希望の病六連星(むつらぼし)
             春風亭昇吉

「"希望の病"とは射幸心の虜になってしまうこと。盤上に六連星(すばるの別名)のように白い石が並んで、『勝てるんじゃないか?』って思ちゃう。会心の一手を指すのですが、オセロは後半で一気に形勢が逆転するじゃないですか。季語とオセロの本質を取り合わせてみたのですが、どうかな?」

自らの造語"希望の病"と、マニアックな季語"六連星"を取りわせた句だったが、梅沢は「頭が良すぎたんでしょうね。だからダメなんです。一般の人が分からない」とダメ出し。俳人・夏井いつき先生も「独りよがり!」と"現状維持"を告げた。

先生は「この句をいきなり出された時に、読んだ人にどこまでオセロだと伝わるか。何よりも"希望の病"に迷いました。インターネットでどういう言葉なんだろうって調べましたよ」とパソコンを"両手打ち"するジェスチャーで戸惑ったことを告白。それに対し、MCの浜田雅功が「両手でできへんやろ」とツッコミを入れると、先生は「チッ」と舌打ち。「今、カチンときてます」とイラつきを隠さない姿にスタジオが大爆笑する場面も。

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<添削後>
「希望の病」あり盤上に六連星

先生は「造語の"希望の病"を押し出していきたいのならば、『』でくくればいい。読み手は造語かもしれないと思う。そうすれば言いたいことに寄せることはできます。ここまでやったとしてもオセロだと何人たどり着いてくれるか。最後のハードルは少し残る」と添削した。

しかし、あきらめの悪い昇吉が「"盤上"といったらボードゲームしかない。(オセロと思われなくても)将棋でも囲碁でもいいじゃないですか」と食い下がると、先生は「だとしても伝わりにくい。自分が作った句だから、世界で一番理解があるのはあなたなんです。世界で一番自分の句を好きなのもあなた」とイライラがピークに。最後は「はっきり申し上げますが、希望の病はアンタです!」とバッサリ斬り捨てた。

「久しぶりですよ!」梅沢富美男が掲載決定に喜び爆発、夏井先生も「今日は褒めましょう!」

最後は、俳句集出版を目指す永世名人・梅沢が「富美男のお手本」に挑戦。ここ最近は7作中6作がシュレッダー送りに遭っている梅沢は「こう連続でボツが続くと...」と落ち込んでいることを告白。さらに、俳句雑誌の対談や他局の俳句番組のオファーも断っていることを明かし、「俳句はプレバトでしかやらない! これだけプレバト愛が強い私が、いつまでもボツなのはおかしいでしょ? そこはスタッフも考えろよ!」と怒りを爆発。悔しさをバネに渾身の一句を披露した。

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<掲載決定 残り25句>
何度目のオセロ薄目のこたつ猫
            梅沢富美男

「もう40年くらい前ですが、姪っ子、甥っ子とオセロをした経験がありますが、子どもって勝つまでやめないじゃないですか。『もう1回』って何度もやる。その時に猫が眠そうに『まだやるの?』って顔をしていたのを思い出したんです」

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梅沢は"掲載決定"が告げられると「久しぶりですよ!」と手を叩いて大喜び。夏井先生も「この句は良かったですね! "何度目のオセロ"という前半の言葉だけで、その現場がありありと分かりますね。勝つまでせがんでくる子ども、『やれやれ』と相手をしている大人の表情もちゃんと見えてきます。そして、カットが切れて"薄目のこたつ猫"。"こたつ猫"が季語です。"薄目"が大事なんですね。ずっと寝ているくせに『勝った』『負けた』とか声がすると、うっすらと目を開けて、『まだやってんのか』とまた目を閉じる。猫の表情まで出ますね」と解説。梅沢の傑作句を「今日は褒めましょう!」と満面の笑みで絶賛していた。

     ◇

芸術性や文才など芸能人のあらゆる才能をプロが査定! 才能アリなら絶賛!才能ナシなら容赦なく酷評!浜田雅功が最強講師陣を率いてお届けする新しいカルチャースクール番組『プレバト!!』はMBS/TBS系で毎週木曜よる7時放送。https://www.mbs.jp/p-battle/

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