千原ジュニアが「パパの句」で初の芸能界俳句王に、夏井先生が人格まで大絶賛

もう一度楽しむプレバト

2020/11/19 15:00

11月12日放送の「プレバト!!」で俳句タイトル戦「秋の金秋戦」の決勝が行われ、千原ジュニアが体調を崩した我が子を案じた親心あふれる“パパの句”で、初のタイトル王者に輝いた。敗者復活枠から芸能界の俳句王に上り詰めたジュニアは「うおぉぉ!」と歓喜のガッツポーズ。夏井いつき先生に「この人は真っ当な親!」「真面目な学びようをみんなが受け止めてほしい!」と褒めちぎられると、恥ずかしさのあまり「違います、違います…」と必死に否定して、照れまくっていた。

「なぜ3位?」梅沢富美男が夏井先生の査定に猛反発

今回は俳句タイトル戦「秋の金秋戦」の決勝が行われ、永世名人の梅沢富美男、シードのFUJIWARA 藤本敏史、立川志らく、三遊亭円楽、予選を突破した森口瑤子、Kis-My-Ft2 横尾渉、千賀健永、中田喜子、敗者復活枠の千原ジュニアが激突した。俳人・夏井いつき先生が用意したお題は「7時過ぎの時計」という超難題にも関わらず、先生が「レベルがものすごく上がっている!」と舌を巻くハイレベルな戦いを繰り広げた。

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まず連覇を狙う夏のタイトル王者・フジモンが6位、夏の準優勝・志らくが5位という意外な結果に。その後はキスマイ千賀がシード権を狙える4位の好成績、円楽が7位、森口が8位にランクイン。優勝争いは大本命の梅沢、中田喜子、キスマイ横尾、ジュニアの4つ巴の戦いに。特に丸2年タイトルから遠ざかっている梅沢は「今回は優勝しなきゃいけない。ねじ伏せてやりますよ!」と気合十分。

<第3位>
火恋し形見の竜頭巻く深夜
          梅沢富美男

にこやかな顔で余裕をかましていた梅沢だったが、名前が呼ばれると目を見開いて「今回自信があったのに...」と絶句。

「去年は兄貴も亡くしたんです。ロレックスの時計を兄貴にプレゼントしたのですが、最期の言葉は『これを富美男に返してくれないか。形見だと思って持っていてもらいたい』と。それを俳句にしないと兄貴の思い出が消えてしまうと思って、深夜にネジ(竜頭)を巻いたんです。見事な俳句ですよ」

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梅沢は「これがなぜ3位? 納得させてもらおうじゃないか、なっちゃん(夏井先生)!」と猛反発したが、意外にも先生は「これは良い句です。思いもちゃんと伝わります」「おっちゃん(梅沢)は傑作50句を集めているじゃないですか。この句も入れてあげたい。直しはいりませんよ」と高く評価。しかし、3位に納得のできない梅沢は「少しは番組のことも考えろよ! みんなのレベルが上がったのは誰のおかげだと思ってるんだ?」と詰め寄ったが、先生は笑顔で「私のおかげ」とバッサリ斬り捨てた。

優勝争いから最下位に転落、中田喜子が「もうボロボロ...」

秀句ながら梅沢がタイトルを逃す波乱の展開に続き、惜しくも2位にランクインしたのは「流星のターミナル三分で蕎麦」と詠んだ横尾。「1位に行きたかったんだけどね」と悔しがりつつ、晴れやかな顔の横尾に対し、優勝だけでなく最下位の可能性も残るジュニアと中田は固まったままで、MCの浜田雅功は「2人の顔がめっちゃおもろいんだけど」と大笑い。

冒頭で「1位になってもよろしいですか?」と強気の発言をしていた中田は、「もう、ほほほ...。心臓が飛び出しそう」と不安いっぱい。敗者復活枠のジュニアも「この中で一番レベルが低いですから、万が一勝ったら盛り上がりますね!」と煽っていたが、どちらが勝っても初優勝となる運命の査定を前に「ノーコメントで」と緊張の面持ち。

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<最下位>
婚破れ振子響くや夜半の秋
           中田喜子

敗れた中田は顔を手で覆って「嘘?いやショック...」。「もうボロボロ...」とおぼつかない足取りで最下位の席へ。句の説明を求められても「ちょっと待ってください...」と立ち直れない様子。

「結婚が破れて、いつもは気にならずに眠れていた時計の"振子"の音が部屋に響いているという句なんですけど...。どうしましょう?」

夏井先生は「嘆くのは分かるけど、内容としては嘆くほどのものではない」と悪い句ではなかったことを明かしつつ、「問題点は時間が長すぎるんです」と指摘。「"婚破れ"から始まると、破れるまでのいろんな経緯を考えてしまうし、"振子響く"のも小さな時間がある。さらに"夜半の秋"とまた時間が出てくる。時間の軸をちょっと短くするだけでいいんです」。

<添削後>
振子音響く婚破れし秋夜

先生は「まず"振子"に"音"とダメ押しします。また、"や"が強すぎるんですね。最後は"秋夜"でいいんです。そうすると、秋の夜がポツン。"しゅうや"という響きが寂しげじゃないですか」と添削。最下位がショックすぎる中田は「ごもっともでございます...」と何とか声を絞り出していた。

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「真っ当な親」「真面目な学びよう」夏井先生が千原ジュニアの人格まで大絶賛

優勝を決めたジュニアは「うおぉぉ!」と歓喜のガッツポーズ。敗者復活からまさかの初優勝を飾ったジュニアの一句は、我が子を心配した親心あふれる内容でタイトル王者にふさわしいものだった。

<第1位>
痙攣の吾子の吐物に林檎の香
            千原ジュニア

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「子どもが熱性けいれんになって、ガタガタ震え出して。時間が止まったかのように頭が真っ白になって。どうしようと思った時に、抱いている子が吐いたんです。その時に食べていた林檎(リンゴ)の匂いがして、ハッと現実に戻ったんです」

フジモンは「泣きそうですね。20代の時は触るもの全部傷つけてたジュニアがね。ここまで子供愛にあふれたパパの俳句を詠むとはね...」と感慨深げに語ると、ジュニアは苦笑い。その一方で梅沢は、季語の"林檎"に対して「1つ解せないことがある。かつて果物の句を詠んでボツにされた時、なっちゃんにおいしそうに詠めと言われた」と疑問も投げかけた。

夏井先生は「"痙攣の吾子"で、状況と自分の子どもであると全部分かります。そして"吐物""林檎の香"という展開に驚いてしまいます。生々しいリアリティーですね。香りがした瞬間に、食欲のない子どもにすりおろしてやったのかもしれない、大好きな林檎ならば食べられるのではという親心を思わせます」と高く評価。そして、「おっちゃんの指摘通り、確かに林檎が全然おいしそうじゃないですね。吐いたものですから。果物とか食べ物の季語はおいしくが基本ですが、この林檎の存在感は無視できない。季語と認めたくない人はいると思うが、無季(季語のない句)だと思ってもらっても結構です」と解説。

さらに、「句のリアリティーの前に、この人が真っ当な親であること。そして、私は予選の句で『 "に"で季語を立てなさい』と添削しましたが、あなたは私が言ったことをちゃんと吸収して、復習している。この真面目な学びようをみんなが受け止めてほしい!」と大絶賛。先生に俳句だけでなく、人格まで褒めちぎられたジュニアは「違います、違います...」。恥ずかしさのあまり、小声で必死に否定していた。

<2020金秋戦 決勝 結果発表>
第1位 千原ジュニア
第2位 横尾渉(Kis-My-Ft2)
第3位 梅沢富美男
第4位 千賀健永(Kis-My-Ft2)
第5位 立川志らく
第6位 藤本敏史(FUJIWARA)
第7位 三遊亭円楽
第8位 森口瑤子
第9位 中田喜子

     ◇

さて、次回の俳句査定のお題は・・・
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【動画はこちら】

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