プレバトチームが東大王に辛勝、勝利の立役者キスマイ北山「みんな諦めてたじゃん!」

もう一度楽しむプレバト

2020/10/08 13:00

9月24日放送の「プレバト!!秋の3時間SP」では、「プレバトVS東大王! 秋の他流試合SP」と題し、永世名人・梅沢富美男がキャプテンを務める「プレバト」チームと、水曜7時から放送中の「東大王」チームが俳句で激突。永世名人の梅沢富美男らが敗れる番狂わせの中、勝負の立役者となったのが特待生4級のKis-My-Ft2 北山宏光。同点で迎えた最終試合で見事に勝利し、プレバトチームが辛勝。全く期待されていなかった北山は「みんな諦めてたじゃん!」と不満を漏らしたが、対戦順番を決めた梅沢は「やっぱり私のおかげだね!」とご満悦だった。

立川志らく、千原ジュニアが東大生にまさかの敗戦、プレバトチームが厳しいスタート

9月24日放送の「プレバト!!秋の3時間SP」で、「プレバトVS東大王! 秋の他流試合SP」が行われ、「プレバト」チームと水曜7時から放送中の「東大王」チームが激突。永世名人・梅沢富美男が率いる名人・特待生たちが、本気で俳句を勉強してきた東大生たちとプライドをかけた戦いを繰り広げた。梅沢が「東大だからって俳句が上手いわけじゃないから。おじさんは中卒だから。それが今や永世名人だから」と先制"口撃"をかますと、東大王チームの見届け人・ヒロミも「あのね、勉強の仕方が違うんですよ!」と一歩も譲らず。それぞれ句の発表順は梅沢とヒロミが決め、その順番がまさかの番狂わせを起こすことに。

夏井先生が用意したお題は「文房具」。

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まず、1回戦は「龍淵に潜む我を消す消しゴム」と詠んだ名人3段の立川志らくが、「シャー芯をストンと補充秋高し」の東大王・岡本沙紀に敗れる波乱の幕開け。続いて、2回戦は名人6段のKis-My-Ft2 横尾渉が「(2020年)体温だけ記す九月の予定帳」で、東大王・林輝幸の「銀杏散る屑物の山ボールペン」に勝利し、1勝1敗に。

そして、3回戦では「僕も中卒ですから。もし僕に負けたら、これは恥ずかしいよ!」と豪語する名人2段・千原ジュニアと、東大王の3代目大将を務めるIQ165の天才・鶴崎修功が対戦。

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<3回戦>
試し書きに密と書かれし秋の色
            千原ジュニア

休暇果つノートに新規性ひとつ
            鶴崎修功

「文房具売り場の試し書きあるじゃないですか。ぐじゃぐじゃ書かれている中に、今は『密です』って文字が結構書いてあるんですよ」というジュニアに対し、鶴崎の句は「大学院生なので論文を書くのですが、新しいことが入っていないとダメなんです。夏休みが終わった時に、たくさん書いたノートに一つだけ新規性があった。焦りと一つ安心感で"休暇果つ"に託しました」というもの。

<判定>
8 対 10 ・・・ 勝者:東大王チーム

夏井先生は「ジュニアさんの"試し書き"と鶴崎さんの"新規性"はどちらも経済効率が良い」と評価しつつ、ジュニアの句は「"試し書き"だけで何をしているか分かるし、"密"で今年の気分も出ます。でも、もう書いているんだから"書かれし"はいらない。最大のミスは"秋の色"という季語が間違っている。秋の風光を愛でることなので、文具店の中ではなく外に出ていることになる」とダメ出し。

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一方、鶴崎の句は「見事でした。まず"休暇果つ"と季語を置く、基本の型を使っています。普通だったら研究してとか、うじゃうじゃ書きたいもの。でも書かないで"新規性一つ"。私も意味を調べて分かりました。休暇の間は一生懸命に研究して、終わった時にたった一つノートに新しい希望が生まれている。季語の活かし方という点では鶴崎さんの勝ちです!」と絶賛した。

夏井先生が好勝負を絶賛、敗北の梅沢に「句集に載せてあげたいくらい良い句」

その後、4回戦は名人10段・FUJIWARA 藤本敏史が「秋雲に名をつけ窓に貼る付箋」で、東大王・砂川信哉の「終日の数式擦る秋の風」に勝利し、2勝2敗に。残るプレバトチームのメンバーは梅沢と特待生4級のKis-My-Ft2 北山宏光、東大王チームは紀野紗良とプレバト特待生でもある鈴木光。最終試合を前にした5回戦は、梅沢と鈴木という大将格が激突する意外な組み合わせとなった。

MCの浜田雅功が「(最終試合に)北山を残したんですか? 」と驚くと、梅沢は「皆さんは北山くんをナメてるでしょ? だから一番ケツに持ってきたんです。ここで私が勝って、北山くんのマイナスを補って優勝を決めようと」と戦略をアピール。一方、ヒロミも「僕も光ちゃんで確実に勝とうと思ったんだけど」とお互いに裏を読み、結局は本命同士がぶつかり合うことに。

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<5回戦>
暮れてゆく秋の飴色セロテープ
           梅沢富美男

封筒の刃痕やボンの月の暈(かさ)
            鈴木光

梅沢の句は「事務所を掃除していたら、デビュー当時の女形の写真が出てきたんです。ずっと貼ってあったので、セロテープが飴色になっていたんですよ。こういう時があったな。でも35年経っても、まだ第一線でやれている自分が素晴らしいな」というもの。対する鈴木も「掃除をしてたら、ドイツのボンに短期留学していた時の封筒が出てきたんです。ハサミで切った刃痕があったんですね。それを見た時に、ドイツで見た月を思い出して句を作りました」。

<判定>
9 対 10 ・・・ 勝者:東大王チーム

まさかの敗戦に梅沢は呆然自失。キスマイ横尾も「何やってんだよ! 戦略も違うじゃん」と大呆れだったが、夏井先生は「がっかりするほどの差はないです。どっちもいい句でした」とほとんど差はなかったことを告白。「おっちゃんの句は色の褪せたセロテープというチープなもので、秋という大きな季語を描く。光ちゃんはたかが小さな刃痕を使って外国の月を描く。どっちもいい勝負でしたよ。おっちゃんの句は句集50句に載せてあげたいくらい良い句だと思います」と好勝負を褒めたたえた。

「やっぱり私のおかげだね!」あわや戦犯の梅沢富美男、東大王チーム撃破でご満悦

プレバトチームが2勝3敗と負け越しながらも、合計得点では46対46の同点という劇的な展開に。迎えた最終試合はキスマイ北山と東大王で"ひらめきのスペシャリスト"の異名を持つ紀野が激突。

<最終試合>
ペン止めてFMさがみ聴く秋夜
          Kis-My-Ft2 北山宏光

秋の灯や復習(さら)う化学の語呂合わせ
          紀野紗良

「学生時代のテスト勉強を思い出したんです。その時に実際に流れていたラジオが"FMさがみ"だったんです。"ペン止めて"、そしてラジオは本来聴くものだけど、あえて自発的に"聴く"ことで勉強したくないという意思をちょっと入れたんです」という北山に対し、紀野は「秋の夕焼けで染まっている様子を見ると、化学の炎色反応を思い出すんです。空気の澄んだ秋の空に、炎色反応の語呂合わせをひたすら反すうした句です」。

<判定>
10 対 8 ・・・ 勝者:プレバトチーム

全く期待されていなかった北山の番狂わせに、プレバトチームは狂喜乱舞。総立ちで拍手喝さいを送ったが、北山は「みんな諦めてたじゃん!」と素直に喜べない様子。「梅沢さんだけはお前を信じていたよ」と急に猫なで声の梅沢には、「嘘つけ!」と不満を爆発させた。

夏井先生は北山を「さりげない句だけど、確かな句です」と褒めたたえ、「俳句の定石では"聴く"は書かなくてもいいが、"秋夜"という季語に導いてくれる捨て石のような働きをしている」ことがポイントだったと指摘。一方、紀野の句は「言いたいこともきちんと入り、型も押さえている」と評価しつつ、「化学や語呂合わせにはいろいろなものがある。具体的なものを持ってくるとオリジナリティーとあなたらしさが出ます。炎色反応なんて面白い言葉じゃないですか」とアドバイス。

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最後は梅沢が「余裕で勝つと思ってましたが、こんな素晴らしい演出になるとは。やっぱり私のおかげだね! 選び方が最高だね。こんなの放送作家でも書けませんよ」とピンチを作った責任を棚に上げ、なぜか自画自賛。天敵の東大王チームを撃破し、ご満悦の表情で幕を閉じた。

     ◇

さて、次回は10月15日(木)の放送です!
俳句査定のお題は・・・

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【動画はこちら】

芸術性や文才など芸能人のあらゆる才能をプロが査定! 才能アリなら絶賛!才能ナシなら容赦なく酷評!浜田雅功が最強講師陣を率いてお届けする新しいカルチャースクール番組『プレバト!!』はMBS/TBS系で毎週木曜よる7時放送。https://www.mbs.jp/p-battle/

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