キスマイ千賀にツッコミの嵐! 狙った? まぐれ? 決勝進出の"かき氷"句

もう一度楽しむプレバト

2020/08/04 16:30

7月30日放送の「プレバト!!」は、夏の俳句タイトル戦「炎帝戦」(決勝:8月6日放送)の予選C・Dブロックが行われ、Cブロック1位のKis-My-Ft2千賀健永、Dブロック1位の三遊亭円楽、敗者復活を果たしたDブロック2位の立川志らくが決勝に進出した。“三振”も多い千賀は「かき氷と銀河の夜」句で久々の“ホームラン”を放ったが、キスマイメンバーの北山宏光からは「振ったら当たっちゃった?」。MCの浜田雅功にも「“銀河”に“夜”をつけたのもあえて?」とツッコまれ、千賀は「あえてか?って言われるとちょっと…」と苦笑いを浮かべていた。

名人・特待生のみが参戦できる夏の俳句タイトル戦「炎帝戦」が開幕。永世名人の梅沢富美男、前回のタイトル戦でシード権を獲得した名人10段の東国原英夫、FUJIWARA藤本敏史、4段の中田喜子、特待生2級の岩永徹也に加え、Aブロック1位の千原ジュニア、Bブロック1位のフルーツポンチ 村上健志が決勝進出を決め、残る枠は3つ。今回は「アイスクリーム売り場」をお題に、予選C・Dブロックが行われた。

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キスマイ千賀の決勝進出句に春風亭昇吉が"物言い"

Cブロックは名人2段のKis-My-Ft2千賀健永、特待生1級のミッツ・マングローブ、4級の森口瑤子、5級の春風亭昇吉が激突。まず森口が4位、ミッツが3位で予選敗退し、優勝経験者の千賀と東大卒の落語家・昇吉の一騎打ちに。"三振"も多い千賀は「今回は大振りしました! 絶対に大丈夫です」と"ホームラン"を宣言すると、昇吉も「予選を通れば優勝できます! 絶対に勝てます」と自信をみなぎらせた。

<Aブロック1位 決勝進出>
かき氷密かに崩す銀河の夜
          Kis-My-Ft2千賀健永

「誕生日に自動かき氷機をもらって使っていなかったので、ステイホーム中に使ってみようと思って。夜遅くだったのですが、せっかくなのでベランダで食べようと。その時にシャリシャリとかき氷を崩す音が響いたんですね。その雰囲気がすごくいいな、句にできるなと思って」

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決勝進出を決めた千賀は「よっしゃー! やったー!」と渾身のガッツポーズ。予選を見守っていた永世名人の梅沢富美男も「大ホームランだよ。場外に球を持って行ったね!」と褒めたたえたが、「スイカバー隣に君のいない海」と詠んで敗れた2位の昇吉は「ケチをつけるわけじゃないけど、"銀河"って夜だから、"夜"はいらないんじゃないか?」と物言いをつけた。

俳人・夏井いつき先生は「目の付け所が分かっている質問ですね。この句は議論する点がいくつかある。まず1つ目は"かき氷"と"銀河"はどちらも季語。季重なりの問題があります。あと"銀河"に対して"夜"と言う必要性があるのか」と昇吉の指摘は的外れではないとしながら、「夏の"かき氷"と秋の"銀河"、移り変わっていく季節のベランダだと分かります。"夜"は時間の幅や空間を出したくて、あえてやっていると判断できます。"銀河"の"銀"もかき氷の光や冷たさにこだわって、あえて残したに違いない」と解説。

キスマイメンバーの北山宏光から「振ったら当たっちゃった?」と本当に"あえて"やったのかツッコまれた千賀は「先生の説明の通り。季重なりは分かってやっている。これは本当!」。しかし、MCの浜田雅功から「"銀河"に"夜"をつけたのもあえて?」と問い詰められると、千賀は「あえてかって言われるとちょっと...」と苦笑い。狙ったのか、まぐれかはともかく、会心の一句に夏井先生は「描こうとしている世界を丁寧に描けている」とお墨付きを与えていた。

まさかの番狂わせ、決勝進出確実視の立川志らくが2位"補欠" でガックリ

Dブロックには名人3段の立川志らく、特待生1級の三遊亭円楽、4級のKis-My-Ft2 北山宏光、5級の篠田麻里子が参戦。顔ぶれを見て「これは1位通過ですね」と余裕たっぷりに語っていた志らくだったが、まさかの2位で"補欠"となる番狂わせが起きた。

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<Dブロック2位 補欠>
八月十五日アイス溶け続け
           立川志らく

「(終戦記念日の)"八月十五日"は日本で一番長い日と言われている。ラジオから玉音放送を聴きながら、ただならぬ大人たちの雰囲気に、アイスキャンデーを舐めていた子供が舐めることもできずに溶け続けている。"溶け続け"としたのは、この日だけでなく、忘れてはいけない日なので永遠にアイスは溶け続けるだろうと」

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ガックリ肩を落とした志らくだったが、敗者復活を争うことになるCブロック2位の昇吉に「全然ダメですね」と酷評されると、志らくは「少なくとも君の中途半端な歌謡曲みたいな句よりはいいと思う」と嫌味たっぷりに反論。

夏井先生は「"八月十五日"と"アイス"が季重なりの句ですね。日付が季語になっているのはいくつかありますが、終戦記念日の"八月十五日"は一番重い季語ですね。セミの声やすすり泣く人たちなどのイメージが浮かびます。そして、"アイス"が出てきて現代に切り替わっているように感じました。"溶け続け"と切らずに、いつまでも溶け続けるアイスも作者の意図として伝わってきました。チャンレンジしていると思う。直しもいりません」と2位にも関わらず絶賛。

納得のいかない昇吉は「先生、"八月十五日"と"アイス"の取り合わせってどうなんです?」と難癖をつけたが、落語の大先輩・円楽に「今まで続いている永遠を詠んでいるんだよ。だからお前の落語はまとまりがないんだ」と本業までダメ出しされてしまった。MCの浜田に「こわい二人おるなぁ!面倒くさい回に来たな昇吉!」と言われると昇吉は「今度から同業者なしで...」と苦笑いで返した。

「落語のオチの落差みたい」円楽が技あり句で決勝進出

続いて、キスマイ北山が3位、篠田が4位で予選敗退となり、1位になったのは円楽。久々の決勝進出に本人も「俺?」とびっくり。

<Dブロック1位 決勝進出>
氷壁崩落白玉を掘り出す
          三遊亭円楽

「かき氷の思い出を追いかけていたら、いろいろ遊べるんですよね。白玉を食べたいので取ろうとしたら、上の氷がバラバラと崩れちゃって。それを大げさに"氷壁崩落"って。落語のオチの落差みたいなもので俳句を遊んでみた」

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これには梅沢も「粋ですよ! 円楽師匠じゃないと、こういう俳句は作れないですよね」とベタ褒め。夏井先生も「非常に楽しませていただきました。アイガーの北壁か? 南極の氷山か? と思わせて、"白玉"か。この間合いが非常に面白い。上五の"氷壁崩落"が大げさな言葉ですから、下五を軽くしてしまうと言葉の質量のバランスが崩れてしまう。だから、こちらもあえて大げさに"掘り出す"と複合動詞で持ってくる」と技あり句を解説。「"白玉"の"白"の一字の効果を見事に使って、飄々とした味わい。円楽さんが元々持っている素質がこの句に出たと思います!」と褒めちぎった。

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志らく、敗者復活ですべり込み!決勝へ

全ての予選ブロックを終え、"補欠"となったAブロック2位のKis-My-Ft2 横尾渉、Bブロック2位の皆藤愛子、Cブロック2位の昇吉、Dブロック2位の志らくの4人の中から敗者復活の1人を夏井先生が決めることに。

「立川志らく!」と名前が呼ばれた志らくは、過去4回連続でギリギリ決勝に進出できなかっただけに「うるっときて泣きそうになった」と感無量。先生は「戦争という重いテーマに果敢に挑んでいることを褒めたい。アイスという現代的な映像で切り出している。力をつけている」とエールを送っていた。

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     ◇

さて、次回はいよいよ炎帝戦決勝!夏の俳句王はいったい誰!?
俳句のお題は・・・

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【みどころ動画】

芸術性や文才など芸能人のあらゆる才能をプロが査定! 才能アリなら絶賛!才能ナシなら容赦なく酷評!浜田雅功が最強講師陣を率いてお届けする新しいカルチャースクール番組『プレバト!!』はMBS/TBS系で毎週木曜よる7時放送。https://www.mbs.jp/p-battle/

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