ティーンのカリスマに俳句の才能!? 初登場で"才能アリ1位"を獲得した山之内すず「令和っぽい俳句が作れた」

もう一度楽しむプレバト

2020/06/18 08:00

6月11日放送の「プレバト!!」俳句査定は、約88万人ものTikTokフォロワーを持ち、“ティーンのカリスマ”と呼ばれるモデルの山之内すずが初登場にして“才能アリ1位”を獲得した。「100円ショップ」をお題に、「中学生の夏休みに人生で初めて買ったマニキュア」を詠んだ山之内は「令和っぽい俳句が作れた」と手ごたえをアピール。夏井いつき先生も「非常にリアルな体験を書いているのが良い」「手練れがわざと初々しい下手っぽい調べを作っているのか、ズブの素人がやって上手くいったのか」と驚くべき才能を褒めちぎっていた。

山之内すずの"人生初のマニキュア"句を夏井先生が大絶賛「非常にリアルな体験が良い」
今回の俳句査定は、約88万人ものTikTokフォロワーを持つモデルの山之内すず、俳優の武田真治が初登場。さらに過去に"才能アリ1位"を獲得している女優の松原智恵子、タレントの加藤諒、ゆりやんレトリィバァも参戦し、「100円ショップ」をお題に激突した。

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まず、加藤が堂々の"才能アリ2位"を獲得。続いて、武田が"凡人3位"、松原が"凡人4位"がランクインし、関西大学卒のインテリ芸人・ゆりやん、ティーンのカリスマ・山之内の一騎打ちに。ゆりやんは「確実に私が1位やなと、相手を見て分かりました」と余裕たっぷりに勝利を確信していたが、予想に反して"才能アリ1位"に輝いたのは、「10代らしい、令和っぽい俳句が作れたと思う」と手ごたえをアピールしていた山之内だった。

<才能アリ1位>
風薫る初のマニキュアは百円
         山之内すず

「中学生の頃に近所に百均があって、そこで夏休みに人生で初めてマニキュアを買って、うれしい気持ちでお店を出た時に、初夏の風が気持ちよかったことを思い出して書きました」

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575の定型句ではないため、俳人・夏井いつき先生は「正直なところ、パッと見た時に決して上手い感じではない」と指摘。しかし、「でも、よく読んでみると5音の季語(風薫る)に加えて、"初のマニキュアは百円"でちゃんと12音のフレーズが作れているんです。ちょっとたどたどしいのですが、マニキュアが百円だったという非常にリアルな体験を書いているのも良いと思います」と味わい深さを高く評価。

さらに、先生は「"風薫る"という季語と、"初"という一字の初々しさ、若々しさが響き合いますね。マニキュアの色合いと"風薫る"の緑の気分とが色彩的にも引き立って、最後の"百円"でお題の写真もおさえている」と解説。「手練れがわざと初々しい下手っぽい調べを作っているのか、ズブの素人がやって上手くいったのか、この2択だなと思いましたね。これは直さない方が、この句の持ち味が分かると思います」と大絶賛すると、山之内は「うれしい!」と満面の笑みを浮かべた。

査定を見守っていた永世名人の梅沢富美男も「かわいい! これはすずちゃんが書いたなって思いますよ。素直ですもの」「色も分かりますもんね。きっとピンク買ったんでしょ?」と褒めちぎったが、山之内は「赤です!」と否定。予想を外して黙り込む梅沢の姿に、スタジオから大笑いが巻き起こった。

「毎分視聴率が上がってますよ」浜田雅功のささやきに、梅沢富美男がまんざらでもない顔
永世名人の梅沢富美男が傑作50句を詠んで俳句集の出版を目指す「富美男のお手本」では、前回19作目の掲載を決め、自信を深めた梅沢が「もうシュレッダーはいらないですよ! これはもう自信あります」という手ごたえ十分の一句を披露。

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<ボツ 残り31作>
シンクの西日カップ焼きそばの「ボコン」
         梅沢富美男

「近くの100円ショップに行ったら、カップ麺もあるんですよね。カップ麺も置いてあるのかと思った時に、苦労した時代を思い出したんです。17歳の頃でした。一人で住んでいて、お風呂も何もない。カップ焼きそばを作っていたんです。お湯をザーッと流すと、シンクがボコンと鳴るんです。これなのか! と自分の体験談を俳句にしたんです」

しかし、山之内は「今のお話を聞いたら分かったのですが、"ボコン"という名前の何かなのかと思いました」、松原も「分からない...」と全く響かない様子。結局、夏井先生から「不要な言葉がある」と"ボツ"査定を下されてしまう。梅沢は「何が不要だよ! 俺の体験を...」と噛みついたが、夏井先生は「体験は分かったけど。確かに昔のシンクはボコンとすごい音を立てていたよね。でも、そこが分かるように書かなきゃいけないのに、割といい加減に作ってある」とバッサリ。

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「いい加減って言うな! 小学生も見ているんだぞ!」と猛反発する梅沢を横目に、先生は「お湯を捨てる行為さえあれば、あなたの言いたいことは書けるんです。"西日"が主役の季語ですから、"シンク""カップ焼きそば""ボコン"まであると、季語の比重が沈んでいくんです。"カップ焼きそばを捨ててください。そうすれば何とかなるから」と添削に着手。

<添削後>
湯捨つれば西日のシンク鳴る「ボコン」

「湯をさっさと捨ててください。こうすればシンクが"ボコン"と鳴ったとはっきり分かります。少なくともカップ焼きそばの名前だとは誰も思わなくなるから」

まだ納得のいかない梅沢は「なっちゃん(夏井先生)、全国のお子さんが楽しみに待って、今泣いているんだよ!」と詰め寄ったが、先生は「全国のお子さんの期待を裏切らないように勉強し直しなさい!」「私が直したらすごく良い句になって捨てるのはもったいないけど、ご自分の句集には載せない方がいいですよ。全国の子供たちのために!」。

MCの浜田雅功も「全国のお子さんのためにも、これは世に残していたら恥ずかしい目に遭いますよ。梅沢さんのためにも押させていただきます」とシュレッダーのボタンを押し、梅沢の俳句は粉々に。梅沢は「あまりにも酷すぎませんか?」と情に訴えかけたが、逆に浜田から「梅沢さんの好きな"毎分視聴率"がガーッと上がってますよ。どうですか?」とささやかれると、梅沢は思わず苦笑い。最後はまんざらでもない顔つきで、「次回頑張りますよ」と気持ちを切り替えていた。

     ◇

さて、次回は・・・
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【動画】

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