2月27日放送の「プレバト!!」俳句査定は、春の俳句タイトル戦「春光戦」の予選Aブロックが行われ、名人10段のFUJIWARA 藤本敏史が1位で決勝進出を決めた。昨年末に離婚して“家族のほのぼの俳句”が詠めなくなったフジモンだったが、「作風は変わったかもしれない。ニューフジモン誕生の瞬間を見せたい」と気合十分。千原ジュニアや浜田雅功から離婚をイジられまくり、「離婚したのはこの番組のせい!」と逆ギレする場面もあったが、「今年の初めからカップラーメンを食べることが多いんでね。(お題の「カップ麺」は)ピッタリでした」という言葉通り、会心の一句を披露し、有言実行を果たした。
予選2位通過は岩永徹也、窮地のフジモンは「離婚したのはこの番組のせい!」と逆ギレ
名人・特待生のみが参戦できる春の俳句タイトル戦「春光戦」の予選会がスタート。前回のタイトル戦でシード権を獲得しているKis-My-Ft2 横尾渉、東国原英夫、フルーツポンチ 村上健志、梅沢富美男が待ち構える決勝に進めるのは6人。今回はそのうち3人を決定する予選Aブロックが行われ、「カップ麺」をお題に、名人10段のFUJIWARA 藤本敏史、初段の立川志らく、特待生1級のミッツ・マングローブ、2級の岩永徹也、3級の皆藤愛子と鈴木光、4級の森口瑤子の7人が激突した。
注目は、名人10段の4人の中で唯一予選から挑戦となるフジモンが決勝に進出できるかどうか。昨年末に離婚したフジモンは「作風はもしかしたら変わったかもしれない。ニューフジモン誕生の瞬間を見せたい」と心機一転をアピール。しかし、予選を見守る千原ジュニアは「俳句って本当にメンタルなんです。フジモンが今までの家族の"ほのぼの俳句"を詠めなくなりましたからね。今回の俳句は"タテ読み"するのか?」、MCの浜田雅功からも「何かあったら(弁護士志望の東大生・鈴木に)頼んだら?」とイジられまくると、フジモンがついに逆ギレ。「本当にこの番組のせいですよ。離婚したのは!」「俳句作りに没頭するあまり、家族を顧みることができなかった...。責任取ってください!」とまくし立て、スタジオは大爆笑。そして運命の査定がスタートする。
<予選Aブロック2位 決勝進出>
赤本で蓋す春夜のカップ麺
岩永徹也
まず、一人目の決勝進出者となる2位にランクインしたのは、IQ148以上の頭脳を持つイケメン俳優・岩永。初のタイトル戦予選突破を決めた岩永は「よっしゃあ!」と腕を突き上げて、喜びを爆発させた。
「受験勉強のシーンを描いたものなのですが、"赤本"で分厚さが出るじゃないですか。それでお湯を注いだ後に蓋をするという動作で、過去問を解いた後の休憩時間を表してみました」
大学入試の過去問題集"赤本"ですべてを物語る一句に、予選を見守るフルポン村上は「"赤本"だけで受験勉強の映像が何の無理もなく出てくる」、ジュニアも「いいですね! 頭のいい感じが分かる。俺から"赤本"なんて絶対に出てこない。赤本の厚みがどれくらいか、知らんもん」と絶賛。
俳人・夏井いつき先生も「この"赤本"がいいですよね! これだけで受験生と分かる。非常に経済効率のいい言葉を持ってきました」と褒めたたえ、「"赤本で蓋す"でひと固まり、後半は"春夜のカップ麺"で句またがりで合わせている。応用の形を自然と作っている。とてもきっちりと良くできました!」と太鼓判を押した。
「新たな季語を作るつもりでチャレンジ」現役東大生・鈴木光が"新歓"句で予選3位通過
続いて、皆藤が6位、森口が5位にランクイン。「カップ麺の匂い蜥蜴穴を出る」と詠んだ志らくが惜しくも4位で、予選突破にわずかに届かず。残り2枠をかけた争いが激しさを増す。
<予選Aブロック3位 決勝進出>
新歓の部室カップ麺の匂いかすか
鈴木光
「学生らしい自分の持ち味を生かした句を作ってきました」という現役東大生・鈴木が予選通過2人目となる3位にランクイン。決勝進出を決め、鈴木は「うわあ~」と満面の笑みを浮かべた。
「なんとなく文化部の部室ってカップ麺の匂いがするなって。新歓の部室を訪れた時の自分の経験をもとに、あえて季語のない無季の句として作りました。"新歓"って季語ではないので、新たな季語を作るつもりでチャレンジしてみました」
ジュニアが「カップヌードルのCMそのまま行けますよ! アオハルかよって」と絶賛すると、夏井先生も「"新歓"という言葉で攻めてくるか! そこは強く褒めます。この句を読んで"新歓"という言葉は生活の中に市民権を得始めていると思いました。次の歳時記に季語として乗る可能性は十分ある」と高く評価。その一方で、志らくの句とどちらを3位にするか悩んだことも明かし、「字余りがどうしても気になるんです」とも指摘した。
<添削後>
新歓の部室カップ麺の匂い
先生は「"かすか"がいらないんです。"新歓の部室カップ麺の匂い"だけで十分に面白いし、言いたいことは言えている。それが"かすか"に匂うのか、カップ麺が目に見えるところに置いてあるのか。そこは読者に想像させる部分として残しておいた方が得なんです。音数が切り詰められるので、調べも乗ります」と添削。鈴木も「直されてとても良くなった。ちゃんと想像の余白を残すことを覚えて、次に挑みたい」と納得し、決勝に向けて前を向いていた。
「お見事です!」新境地開拓で決勝進出のフジモンを夏井先生ベタ褒め
予選敗退があってはならない名人10段のフジモン、夏井先生も実力を高く評価するミッツが1位と最下位を争う波乱の展開に。当初は「僕なんか今年の初めからカップラーメンを食べることが多いんでね。(お題は)ピッタリでした。逆にありがとうございました! 僕に合わせてくれたのかな?」と余裕を見せていたフジモンだったが、「最下位やったら、もう立ち直れませんからね...」と不安は爆発寸前に。
<予選Aブロック1位 決勝進出>
春寒のスタアの悲報カップ麺
FUJIWARA 藤本敏史
見事に予選1位を獲得し、不安から解き放たれたフジモンは「やったあぁぁ」と倒れこんで、喜びのあまり顔はくしゃくしゃに。
「春の寒い日に、小腹がすいたからカップ麺を食べようとして、テレビをつけたら昭和の映画スターがお亡くなりになったというニュースが流れてきた。カップ麺を食べようとしていた箸が止まったのを詠みました」
夏井先生は「サラッと書いているようで、難しい型に挑戦しているんです」と実は高度なバランスで成り立っていることを指摘し、「"春寒のスタアの悲報"が季語を含んだ1フレーズ。それに対して"カップ麺"だけがポツンと独立しているんです。俳句の言葉の質量を考えると、"春寒や"と季語を独立させ、残りの季語を含まないフレーズを独立させる方が断然簡単に作れるんです」と解説。
そして、「その逆をやりながら、見事にバランスが取れているんです。なぜかというと、それは"スタア"という書き方からカップ麺が生まれた時代のスターではないかと、目には見えない微妙な響き合いがあるんです。それが読み取れます。名人ともなれば、それくらいのことはできるんですね。お見事です!」と新境地を切り開いたフジモンの句をベタ褒めしていた。
<春光戦 予選Aブロック 結果発表>
第1位 藤本敏史(FUJIWARA)
第2位 岩永徹也
第3位 鈴木光 ・・・以上は決勝進出
第4位 立川志らく
第5位 森口瑤子
第6位 皆藤愛子
第7位 ミッツ・マングローブ
◇
さて、次回の俳句査定のお題は・・・
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