2月13日放送の「プレバト!!」俳句査定は「名人・特待生一斉昇格スペシャル」が行われ、プライベートでも仲が良い岩永徹也、松岡充がそろって1ランク昇格を果たした。夏井いつき先生は“解体前”の観覧車を詠んだ岩永の句を「きっちり基本を守っているし、季語も効果的」と高く評価。さらに、観覧車から“赤ちゃん象”に発想を飛ばした松岡の句を「さすが特待生!」とべた褒め。2人は共に「仮面ライダー」シリーズに出演経験があり、ツイッターなどでたびたび2ショット写真をアップする間柄。ダブルで昇格を決めたイケメン2人が並んで満面の笑みを浮かべると、スタジオが沸き返った。
今回は「名人・特待生一斉昇格スペシャル」が行われ、名人からは10段の梅沢富美男、10段のフルーツポンチ 村上健志、特待生からは1級のミッツ・マングローブ、2級の松岡充、3級の岩永徹也、4級のパックン、4級の馬場典子が参戦。「観覧車」をお題に、傑作なら昇格、駄作は即降格という運命の査定に挑む。
まず、前回昇格を果たして絶好調の馬場典子が「緑立つ曼荼羅のごと観覧車」で無念の1ランク降格に。「俳句は研究できるもの。勉強なんです。僕の能力は並大抵のものじゃない!」と豪語するハーバード大卒のパックンは「廃墟に移動観覧車風光る」で惜しくも現状維持となる。
「やったー!」岩永徹也が1ランク昇格、夏井先生が"季語の取り合わせ"を絶賛
そして、入会資格はIQ148以上というメンサ会員、JAXAの宇宙飛行士適性試験でオールトリプルAを獲得した頭脳の持ち主で、「仮面ライダー」シリーズにも出演したイケメン俳優・岩永は、幼少期の思い出の観覧車を詠んだ一句で昇格を狙う。
<1ランク昇格 特待生3級→2級>
花冷えや解体前の観覧車
岩永徹也
「小さい頃から行く遊園地がありまして、そこが閉園することになったんですね。よく乗っていた観覧車も解体することが決まり、その時の寂しい気持ちを"花冷え"という季語で表してみました」
フルポン村上は「なんか良さそう」とあいまいな感想、梅沢も「置きに行ったな」と渋い評価をする中、昇格を勝ち取った岩永は「やったー!」と手を叩いて大喜び。俳人・夏井いつき先生は「中七、下五の"解体前の観覧車"というフレーズでしっかりと映像を作って季語を取り合わせている。『置きに行った』というよりは、きっちり基本を守ったと褒めてあげるべき」と予想を外した梅沢の発言をチクリといじりながら、高く評価。
さらに、先生は「どんな季語を取り合わせて、なおかつ季語を主役にできるか」がポイントだったと明かし、「桜の咲く頃に急に冷え込むことがあるんですね。それが"花冷え"。桜の美しさと壊されていく観覧車の対比が出てくる。さらに"冷え"のおかげで、観覧車の鉄骨の奥まで冷えていくような感触もある。かなり良い季語、効果的な季語を選ばれたと思います」と絶賛していた。
発想を飛ばしまくった松岡充の"赤ちゃん象"句を夏井先生が大絶賛「さすが特待生!」
続いて、岩永にとって「仮面ライダー」シリーズの先輩で、ツイッターなどで2ショット写真をたびたびアップするほど大の仲良しの兄貴分・松岡の査定に。昇格すれば名人まであと一歩に迫る松岡は、発想を飛ばしまくった攻めの一句を披露する。
<1ランク昇格 特待生2級→1級>
山笑う赤ちゃん象に哺乳瓶
松岡充
「春の胎動であり、生命の息吹を感じさせる春の季語"山笑う"。観覧車ってどこにあるかな? サファリパークにもあるな、そんな(山々に囲まれた)景色を覚えているなと発想を飛ばしたんです」
またも村上が「良さそう」とコメントし、ひねりのない感想にMCの浜田雅功が「なんやねん!」とツッコむ場面も。そして見事に昇格を告げられた松岡は、満面の笑みで「よし!」とガッツポーズ。夏井先生は「本当に楽しい、良い句ですね。まず、"山笑う"という季語は春の山のこと。春の山はあたかも笑っているかのようだという良い日本語ですね。ここから"赤ちゃん""象""哺乳瓶"と言葉が展開していくわけです。本来小さいものが大きい。作者の意図がコンパクトに言葉になっている」と絶賛。
さらに、「もう一つ褒めないといけないところがあります。"に"なんです。考えた?」と問いかけると、松岡は「すごく悩みました。例えば"の"にして、哺乳瓶の絵柄の象ととらえられるのは嫌だなって」。すると先生は「偉い! さすが特待生ですよ!」と褒めたたえ、「そうなんです。"の"ではなく"に"にすると哺乳瓶でミルクを与えている映像が膨らんできますよね。お見事です!」と的確な判断に太鼓判を押していた。
梅沢とフルポン村上の見苦しい言い争いに、MC浜田が「終わったら教えて」と大呆れ
その後、ミッツが"現状維持"となり、ラストは"永世名人への道"を争うフルポン村上と梅沢の査定に。村上は「こういう俳句も楽しいじゃん! っていうのを作ってきました」とドヤ顔で自信作を披露する。
<1つ前進 ☆1つ→☆2つ>
観覧車の列に春ショールの教師
フルーツポンチ 村上健志
「観覧車の列に先生が並んでいる」というシンプルな村上の句に対し、梅沢は「お前は身近な30センチくらいで俳句を詠んでいればいいんだ! こういう遠い俳句を詠むから失敗するんだ」「"列に"の"に"が気に入らない!」「降格しろ、降格!」など酷評しまくり、村上は「なんで? 分かりやすいでしょ」と反論。見苦しい言い争いに、呆れた浜田が「終わったら教えて」と水を飲み出す場面も。
夏井先生の評価のポイントが「"に"の是非」だと明かされると、「ほら! なっちゃん(夏井先生)と俺の心は1つだ!」と梅沢は小躍りするが、先生が下した査定は"1つ前進"。苦々しい顔つきの梅沢の横で、村上は「よおし!」と喜びを爆発させた。
先生は「とてもよく出来ている。"観覧車の列"できちんと映像化されています。その後、"春ショール"と"教師"が出てきますね。お互いの情報がかぶらないように、きちんと持ってくるあたりはさすがです!」と絶賛。さらに「助詞の部分は"の""へ""を""や"とか何でも入るが、狙って"に"を選んでいるのが伝わる。観覧車があるな、人が並んでいるな。あれっ?"春ショール"の人だと目を止めると"教師"。となると、この列は生徒たちに違いないと分かる。制服の生徒たちの中に"春ショール"が立っているから鮮やかに見えてくる。そこまで全部考えて作ったに違いない」と褒めちぎった。
一方、梅沢は「長閑なりかの日屋上の遊園地」と詠むが、査定は"現状維持"に。添削はされなかったが、夏井先生は「普通にできていて冒険心のかけらもない。直す必要もないから腹が立つ」とバッサリ。梅沢の言いたい放題に耐えていた村上からも「なんか凡庸」と手痛いしっぺ返しを食らっていた。
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さて、次回の俳句査定のお題は・・・
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