キスマイ千賀 悲願の名人昇格に夏井先生ベタ褒め「信じる!」

もう一度楽しむプレバト

2019/12/12 05:30

12月5日放送の「プレバト!!」俳句査定は、特待生1級のKis-My-Ft2 千賀健永が字足らずの破調句という攻めの一句で、悲願の名人昇格を果たした。千賀は「マジっすか? めっちゃうれしい!」とガッツポーズで喜びを爆発させ、夏井いつき先生は「この1音の字足らずは意図を持ってやったに違いない」と考え抜いた末の傑作になっていると大絶賛。MCの浜田に「名人や!」と称えられた千賀は「これで(タイトル戦で)やっと着物を着られます」とうれしそうにしていた。

「やっと着物が着られます」キスマイ千賀 名人昇格に歓喜
今回は"洋服の試着"をお題に、特待生昇格試験に特待生1級のKis-My-Ft2 千賀健永、名人10段のフルーツポンチ 村上健志が登場。

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名人昇格を争っていたライバルの立川志らく、千原ジュニアに先を越されてしまった千賀だが、「今日は名人になりに来ました!」と強気に昇格を宣言。悲願の名人の座を勝ち取るべく、試着室の写真から発想を飛ばし、黒革の手袋をつけて空港から旅立とうとする一句を披露した。

<1ランク昇格 特待生1級→名人初段>
黒革の匂い雪の滑走路
         Kis-My-Ft2 千賀健永

「買ったばかりの黒革の手袋と滑走路が見えている光景をそのまま詠みました。近いもの(黒革の手袋)と遠いもの(滑走路)、そして匂いを一つの句に収めました」

破調句、しかも字足らずという攻めの一句の評価のポイントは、やはり「1音の字足らずの是非」に。祈るように結果を待つ千賀に下された査定は、なんと1ランク昇格。千賀は「うおー! やった!! 」と雄叫びを上げ、「マジっすか? めっちゃうれしい!」と喜びを爆発させてガッツポーズを決めた。

俳人・夏井いつき先生は「この1音の字足らずは意図を持ってやったに違いないと信じます!」と切り出し、「"黒革の匂い"で8音です。ここで切りたかったんだろうと判断できます。そして、"雪の滑走路"と大きな光景に行きます。やろうと思えば、1音足して5・7・5の調べにするのはいくらでもできるんです。例えば"匂える"とか。でも、そうするとカットの切れがなくなるので、切り替わる瞬間の鮮烈さが薄くなる。助詞を入れて"匂いと"で並列だと"雪"という季語がちょっと弱くなる。"匂いや"と匂いを強調すると雪とのバランスが崩れる」と解説。

「いろいろ考えた末に字足らずを選んだのだと信じる!」と先生が再び念押しすると、千賀は「そうでーす。やりました!」と満面の笑みで返答。MCの浜田雅功が「名人や!」と昇格を称えると、千賀は「これで(タイトル戦で)やっと着物を着られますね」とうれしそうにしていた。

夏井先生「さすが10段!」フルポン村上の句をベタ褒め
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梅沢富美男、東国原英夫、藤本敏史と"永世名人への道"を争うフルポン村上は、トップを走る帝王・梅沢を追撃すべく、写真からドラマの衣装合わせに発想を飛ばした自信作で勝負に出る。

<1つ前進 ☆1つ→☆2つ>
代役の衣装合わせや虎落笛
        フルーツポンチ 村上健志

「強くて寒い風が木とかに当たってヒューヒュー音を立てる虎落笛(もがりぶえ)が季語です。舞台とかで本来出るはずの人が何かしらの理由で出られなくなった。急きょ代役が衣装合わせをしている。不安もあるだろうし、でもちょっとチャンスかもなという気持ちもある。それと同時に取り合わせるなら、やっぱり虎落笛がいいかなって」

祈るように査定を待っていた村上は"1つ前進"を告げられると、「いよーーし!」とやけに長いフレーズで喜びを爆発。不安げな顔から一転してドヤ顔を連発する村上が気に食わない浜田が「腹立つわ~」とイラつく場面も。

夏井先生は「かなりの情報量が入ったフレーズで、これだけのことをコンパクトにしている。見事だと思います。"代役"という言葉だけで病気かしら、不祥事かしらと思いますね。"衣装合わせ"という現場で、みんなが慌ただしく時間との戦いを始めているに違いない」とありありと情景を描けていると絶賛。

さらに、「問題はこの後にどんな季語を取り合わせるか。俳句の場合、季語と残りのフレーズとの距離感がとても大事になってきます。あまりにも分かりやすいのはベタつきと嫌われます。離れすぎると意味が分からない。俳句の距離感はつかず離れず」と解説し、「ちょっとマニアックな季語が不安や厳しさ、緊迫感とかを一挙に表現しています。つかず離れずの計算がキッチリできている。さすが10段です」と褒めちぎった。

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森口瑤子「うそつき」夏井先生絶賛の句とは
ランキング戦には、ミスコン受賞歴のある女性芸能人が大集結。1996年の「ミス日本」西川史子、2003年の「ミス立教」本田朋子、2019年の「ミスジャパン」土屋炎伽の3人の初参戦組に加え、過去に"才能アリ"を獲得している1983年の「ミス松竹」森口瑤子、2003年の「ミス日本」関東代表の金子恵美も参戦。

まず、西川が"凡人3位"、金子が"凡人4位"、土屋が"凡人2位"にランクイン。最後は特待生候補から最下位に沈むパターンが多い"鬼門の3回目"に挑む森口、夏井先生と同郷の俳句の街・松山出身で「最下位だと地元には帰れない」とプレッシャーのかかる本田の一騎打ちとなる。

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<才能アリ1位 特待生昇格>
ブティックの鏡うそつき落葉蹴る
        森口瑤子

「試着室の鏡って、すごくきれいに映りませんか? この服すごく似合うと喜んで、そのまま着て帰ったら、(街の窓に映る姿が)あれ? 試着室で見た時よりも、なんかぽっちゃりしてませんか?というのがよくあって。落ち葉を蹴散らしながら、鏡の嘘つきめって帰った時のことを詠んでみました」

夏井先生は「とても面白いですね。ブティックの鏡に対して、嘘つきって言っている罵り具合がいいですね。俳句のメカニズムを分かっているから、これだけで伝わると理解しているんです」と大絶賛。「しかも"落葉"という季語が最後に出てきますが、ここが"落葉散る"とかだと"うそつき"の強烈さとバランスがとれないんです。ここは能動的に自分の方から"蹴る"とやって、バランスがとれるんです。この人は全部分かっているんだと思います。お見事です!」

さらにMCの浜田が「3回連続で"才能アリ"なんですけど」とお伺いを立てると、先生は「もうこの人は特待生になって大丈夫です」とお墨付きを与え、森口の特待生昇格が決定。森口は驚きのあまり手を口に当てて「ええっ!」と震えたが、最後は「ありがとうございます!」と笑顔で昇格を噛みしめていた。

     ◇

さて、次回の俳句査定のお題は・・・

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【動画】夏井いつき先生によるみどころはこちら

芸術性や文才など芸能人のあらゆる才能をプロが査定! 才能アリなら絶賛!才能ナシなら容赦なく酷評!浜田雅功が最強講師陣を率いてお届けする新しいカルチャースクール番組『プレバト!!』はMBS/TBS系で毎週木曜よる7時放送。https://www.mbs.jp/p-battle/

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