11月28日放送の「プレバト!!」俳句査定で、特待生1級の千原ジュニアが見事名人初段に昇格を果たした。ジュニアは子どもの名前入り誕生日ケーキを注文した実体験を詠んだ句を披露し、名人の座を勝ち取ると歓喜のガッツポーズ。一方、夏井先生は「いい意味での親バカ」「こんな生活してるんだ~もうビックリ」といつもは尖ったジュニアの意外な姿に興味津々。これにはジュニアも苦笑いするしかなく、最後は恥ずかしさのあまり下を向いて照れまくっていた。
千原ジュニアが"子供の名前入りケーキ"の句、良きパパがバレて照れまくり
今回夏井先生から出題されたお題は「旬のスイーツバイキング」。
特待生・名人が挑む昇格試験に名人2段の中田喜子、特待生1級の千原ジュニアが登場。悲願の名人まであと一歩に迫るジュニアだが、アシスタントの玉巻映美アナウンサーから「他局の番組で6分間にわたりプレバトの愚痴が止まらず、他の番組で梅沢富美男さんや東国原英夫さんと会うとずっとプレバトの悪口を言っている」とタレコミ情報を暴露され、MCの浜田雅功から「おいおい!」と問い詰められる場面も。しかし、ジュニアは「宿題(お題)が次から次へとずっと来続ける。俺、明日もこもって"消しゴムはんこ"彫らなあかんし。ホンマに貴族の遊びやからな!」と逆ギレ気味に反論。そんな尖りまくったジュニアが意外にも親目線の温かい一句を披露して勝負をかける。
<1ランク昇格 特待生1級→名人初段>
パティシエに告げる吾子の名冬うらら
千原ジュニア
「うちの子どもの誕生日が12月なんです。冬のすごく天気のいい日に、誕生日ケーキに書いてもらう名前を店員に言ったんです」
名人初段への昇格が告げられると、ジュニアは立ち上がって歓喜のガッツポーズを決め、「やったー! ありがとうございます」と大喜び。夏井先生は「こういう情景を描く時に『うちの子どもが誕生日』『特別なケーキを注文』とか、くだくだ書く必要はないということをこの一句が教えてくれているわけです。ただ、パティシエに自分の子どもの名前を告げていると書くだけで、親の愛情、パティシエのうなずく表情とか全部伝わってくる」と大絶賛。
先生は「語順を"吾子の名告げる"としても意味は変わらないが、ニュアンスは変わる。これだと"告げる"という動作に軸足が残るが、"告げる吾子の名"となると"名"に感動の軸足が残っていく。どんな名前だろう、やっと決めてつけた大切な名前だろうとしっかりと分かりますね」と語順が成功していると解説。さらに、ジュニアの意外な良きパパぶりを知って、「いい意味での親バカ」「こんな生活してるんだ~もうビックリ」とうれしそうな表情に。これにはジュニアも苦笑いするしかなく、最後は恥ずかしさのあまり下を向いて照れまくっていた。
"ショコラとパリ"の句で中田喜子が昇格 「カッコイイわ! 大人やわ」夏井先生も大絶賛
ジュニアの名人昇格を見守った中田は「あっという間に追い越されそう」と危機感を募らせ、「今回は昇格しなければ。ちょっと自信あります!」と気合十分。話題の"ショコラフォンデュ"を詠んだ女性らしい一句を披露する。
<1ランク昇格 名人2段→3段>
流れでるショコラの奥の冴ゆる巴里
中田喜子
「スイーツバイキングで最近よくあるのが、噴水型のチョコレートが流れているショコラフォンデュ。フルーツを串で刺してチョコレートをまぶすんです。その窓の向こうにはパリの冬のように澄明な風景という句です」
評価のポイントが「"ショコラの奥"から"冴ゆる巴里"の流れの是非」だと明かされると、自信満々だった中田は一転して毎度おなじみの悲しげな表情に。浜田から「その顔やめなはれ!」、ジュニアにも「また殺人事件見ましたやん」とツッコまれていたが、昇格が告げられると「いやっはっは! うれしいー!」と大はしゃぎ。夏井先生が「後半の展開が素敵じゃないですか!」と大絶賛で解説を始めようとしても中田の興奮は止まらず、先生が「聞いてますか?」とたしなめる場面も。
先生は「冷え冷えとした寒さの"冴ゆ"が季語ですね。そして、いきなり頭から"流れでる"がくる。水かと思ったら"流れでるショコラ"。ショコラフォンデュを知っている人は思い浮かべてくれるはずです。そして、"奥"って何? と思う。目の前には流れ出るショコラの色や動きしかない。その映像が冬の冴ゆるパリの様子に変わっていく。1つの映像に別の映像を重ねて、読み手の想像を誘導するのはすごく難しいんです」と高く評価。さらに、「それを高度にやっている上に、ショコラとパリで甘くて苦い大人の世界みたいなね。カッコイイわ! 大人やわ」とお褒めの言葉が止まらず、中田は「ホホホ!」と満面の笑みで昇格の喜びに浸りきっていた。
番組史上初! まさかの1位以外全員"才能ナシ"に夏井先生「とんでもない!」とブチギレ
ランキング戦には九重親方と俳優・小手伸也が初登場。さらに、過去に"才能アリ"を獲得している渡辺満里奈、ダレノガレ明美、霜降り明星・粗品の実力者3人も参戦。しかし、1位と2位以外は"才能ナシ"であることが明かされ、MCの浜田も「うわ! これはアカン」と驚きまくり、スタジオは「何コレ?」と騒然となる。
まず、ダレノガレが"才能ナシ4位"、渡辺も"才能ナシ3位"にランクイン。続いて、粗品が"凡人2位"と発表される。前回は初登場で"才能アリ1位"を獲得した粗品は「凡人かー。まあまあ」と悔しい顔つきだったが、さらなる悲劇が待ち受けていた。
<凡人2位→才能ナシ2位>
白き皿蜜柑が好きで茜空
霜降り明星 粗品
「スイーツバイキングですから色とりどりのスイーツを選べばいいのに、ついミカンが好きなので、オレンジ一色になってしまっているのが茜空のようだなという一句です」
しかし、夏井先生から「ちょっと確認させてください」とまさかの発言が飛び出し、恐怖の尋問がスタート。「白いお皿があるんですね? ミカンがお好きなんですね? それで"茜空"って何ですか?」。粗品が「ミカン味のスイーツばかり取ってしまうので、白いお皿が茜空に見えるということです」と返答すると、先生は「この句はミカンを食べ続けているうちに空は茜空になってきましたねと書いてあるんです。これを比喩にしたかったとは、どこにも書いておりません。となれば、これは才能ナシです!」と容赦のない査定変更を宣告。この結果、1位以外は"才能ナシ"という番組史上初の事態に。
<添削後>
白き皿を蜜柑のスイーツで満たす
粗品が「(先生の確認で)上がるんだと思っていた」と打ち明けると、先生は「全く才能ナシです! あんた、これでよく上がる気がありますね? とんでもないですよ!」とブチギレ。さらに「丁寧に直すほどでもないんですが...」と大呆れで、とりあえず添削。その後も先生は「何が茜空だ」「直したところでどうってこともない句」と怒りが収まらない様子だった。
その後、小手が"才能ナシ最下位"に撃沈。九重親方が「秋場所勝ち越しビュッフェは千疋屋」で"才能アリ1位"に輝いた。
◇
さて、次回の俳句査定のお題は・・・
芸術性や文才など芸能人のあらゆる才能をプロが査定! 才能アリなら絶賛!才能ナシなら容赦なく酷評!浜田雅功が最強講師陣を率いてお届けする新しいカルチャースクール番組『プレバト!!』はMBS/TBS系で毎週木曜よる7時放送。https://www.mbs.jp/p-battle/