「ポンコツの回」予想が大外れ! A.B.C-Z橋本良亮の快挙に夏井先生「よ~くがんばったよ!」

もう一度楽しむプレバト

2019/11/26 20:30

11月21日放送の「プレバト!!」俳句査定は、過去に“才能ナシ最下位”となった芸能人だけでランキング戦が行われ、MCの浜田雅功が「ポンコツの回」と予想する中、“才能アリ”が3人も続出する驚きの展開に。ジャニーズらしからぬ“電車通勤”の実体験の句を披露したA.B.C-Z橋本良亮が人生初の“才能アリ1位”を獲得し、どん底から頂点に這い上がった橋本の努力と成長を目の当たりにした夏井いつき先生は「よく頑張ったよ! 今日は褒める、褒めるよ~!」と大興奮した。

美保純が"字足らず"の逸品句を披露、夏井先生「手練れが考え抜いた一句」と絶賛

今回は過去に"才能ナシ最下位"となった芸能人だけのランキング戦が行われ、「満員電車」をお題にコロッケ、紺野美沙子、美保純、A.B.C-Z橋本良亮、千原せいじが参戦。冒頭からMCの浜田雅功は「ポンコツの回」と全く期待していない様子で、査定を見守る名人・梅沢富美男も「1位でも"才能ナシ"かもしれないよ~」と小馬鹿にする中、誰も予想しなかった"才能アリ"が続出する驚きの展開に。俳人・夏井いつき先生の口からも「意外です!」という言葉が飛び出し、スタジオが騒然となる。

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<才能アリ2位>
月曜の副都心線秋思
         美保純

「休み明けの月曜日に副都心線に乗った時に、みんな満員なほど無口になるんですよ。寂しいような、くっついているような。そんな時に、ふと一人になるんですね。その秋の物思いです」

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前回は季語以外全ての文字を直される屈辱を味わった美保は、まさかの"才能アリ"獲得に「うわあぁ! ヤッター!」と大はしゃぎ。秋に感じる物寂しい思いを表す季語"秋思(しゅうし)"を字足らずの下五に持ってくる驚きの配置に、梅沢も「才能ナシがこの俳句を作ったなんて信じられない! こんなこと考えられるんだ?」と身を乗り出して大興奮する。

夏井先生も「字足らずでくる? 誰の作品だろうと思っていました」と衝撃を受けたことを明かし、「月曜日が憂鬱という句はいくらでもあるのですが、"副都心線"と具体的に書いたところが良いですね。人混みもちゃんと伝わってきます。最後は当然5音でスッと収めると思ったら、2音の字足らず。実はこれがこの句の内容を非常に個性的なものにしているんです。"秋思"で句の調べが断ち切られる。読んだ人は、その断ち切られた空間に拒絶感や孤独感を感じ取るんですね」と句の素晴らしさを解説。

さらに「これは手練れが考え抜いた一句か、うっかりできた一句か。どっちかですけど、よく思い切ってやった! 偉かった!」と絶賛し、「みんなで字足らずの逸品として鑑賞しましょう」とお褒めの言葉が止まらず。美保も「うっかり?」とおどけながら、「うれしい!」と喜びを爆発させていた。

A.B.C-Z 橋本良亮が人生初の"才能アリ1位"、ジャンピングガッツポーズで歓喜の雄叫び

続いて、千原せいじが「網棚の小さきマフラー『Y』の文字」でまさかの"才能アリ3位"を獲得。紺野も「朝帰りラッシュ横目の冬帽子」で"凡人4位"ながら高得点をマークし、夏井先生から酷評される駄作のオンパレードを期待していた浜田はブスッとして「マジか? おいおい...」「嫌な感じ。全然面白くない」とつぶやく場面も。

最後は夏井先生に前回「脳みそを使うことに苦痛を感じた」と呆れられたコロッケ、今回の5人の中でワーストの15点で「内容がスカスカ」とダメ出しされた橋本の一騎打ちに。コロッケは「いつもよりは行けているのでは。もう今回は本当に!」と気合十分で、橋本も「ジャニーズって電車に乗らないイメージだと思うけど、僕はむちゃくちゃ電車に乗るんですよ。だから結構、パッと出てきた」と自信を見せる。

<才能アリ1位>
口ずさむアトムの出だし冬銀河
         A.B.C-Z 橋本良亮

「実体験を書きました。夕方に仕事が終わって、疲れているから眠りこけて山手線を3周してしまったことがあって。その時に高田馬場駅で目が覚めて、発車メロディーの『鉄腕アトム』のテーマで起きたんです。3周もするから夜になっていて」

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人生初の"才能アリ1位"を獲得した橋本は勢いよく飛び上がってジャンピングガッツポーズを決め、「うおっしゃー! 嘘じゃない? ヤッター!」と歓喜の雄叫び。梅沢が「大したもんですね! この句を読んだだけで、アトムの歌が聞こえてくるもん」と褒めたたえると、夏井先生も「いや~あなたでしたか! 本当に驚かされました。しかもお聞きすると実体験とか。俳句は実体験ほど強いものはないんですよ。きょうは褒めていきます!」と大絶賛。

先生は「"口ずさむ"と始めたところもいい。どれくらいの感じで歌っているか、この動詞だけで言えています。次に褒めないといけないのが"出だし"です。曲のどの部分か、ちゃんと聞こえてきます。その後に季語の"冬銀河"がゆっくりと広がってくる。冬の冷たい空気で、天の川がきれいに見えるわけですね。また季語とアトムが持っている未来のイメージとが響き合っている」と出来栄えを高く評価。それでも、まだ褒め足りないようで「よく頑張ったよ! 今日は褒める、褒めるよ~」と橋本の努力と成長に大喜びしていた。

「自信持ちました!」梅沢富美男が完全復活、"永世名人への道"でライバルたちにリード

特待生昇格試験には名人初段の立川志らく、名人10段の梅沢富美男が登場。まず、名人に昇格したばかりの志らくが「戦前のおしくらまんじゅう空高し」と詠むが、惜しくも"現状維持"。続いて"永世名人への道"で同じ名人10段の東国原英夫(☆1つ)、フルーツポンチ村上健志(☆1つ)、FUJIWARA藤本敏史(☆0)とデッドヒートを繰り広げる梅沢(☆2つ)は、先日☆を1つ取り上げられたことが相当ショックだったようで、「皆さんが俺のこと嫌いだと言っているし、もう自信がなくなりました...」と告白。浜田は「そんな弱気な」と励ましつつ、「まあ嫌われているのは本当ですけど」とポツリ。梅沢が「本当に嫌ってるの?」と焦り出す一幕も。

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<1つ前進 ☆2つ→☆3つ>
乗り換えのマフラーの波寡黙なり
            梅沢富美男

「福島から(上京して)花の上野駅に着いた時に寒かったんですよ。マフラーをして忙しそうに乗り換える人がたくさんいたんです。寒いので、みんな黙っているんです。満員電車で人がいっぱいいたけど、寡黙だったなあ」と当時を振り返った句を披露。

久々の前進を勝ち取り大喜びの梅沢に対し、すかさず夏井先生は「おっちゃん(梅沢)、3つ工夫しているよね?」と問いかける。梅沢は「はい、してますよ!」と元気よく返答。しかし、「どこ?」と聞かれ、「"マフラーの波"とか。急に言われても...」としどろもどろになり、先生は「聞いた私が悪かったです」と苦笑い。

先生は3つの工夫について「まず"駅の"でも光景は言えるが、"乗り換え"とやると状況がちゃんと分かる」「しかも"マフラーの波"ですから、急ぐ人のマフラーの端が揺れているとか、いろんな動きを"波"の一文字で想像させている」「そして、最後は"なり"と断定するわけです。マフラーの波は寡黙だけど、乗り換えの駅全体にはちゃんと音が満ちている。"寡黙"と言いきりながらも、別の音をちゃんと聞かせている」と解説。

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さらに「当然そこまで考えたに違いない。直しはいらない」と巧みな工夫を絶賛すると、梅沢は「ちょっと自信持ちました!」と完全復活を宣言。ライバルたちに差をつける大きな勝ち星を挙げ、最後は「実力で勝ち上がろうじゃないですか!」といつものように強気で吠えまくり、浜田から「うるさい、もう!」と面倒臭さがられていた。

     ◇

さて、次回の俳句査定のお題は・・・

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【動画】夏井いつき先生によるみどころはこちら

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