立川志らくが悲願の名人昇格!夏井先生も大興奮!

もう一度楽しむプレバト

2019/11/07 20:00

 10月31日放送の「プレバト!!」俳句査定は、昇格査定スペシャルが行われ、特待生1級の立川志らくが悲願の名人昇格を果たした。「梅沢らプレバト四天王の誰かを蹴落として、そこに私が入りたい!」と大いなる野望を語った志らくは、季語“色変えぬ松”と“渋沢栄一像”というたった2つの言葉だけを取り合わせた攻めの一句を披露。見事に“名人初段”に昇格し、夏井いつき先生が「思い切ったやり方で名人に上がるというのも、かっこええやないですか!」と大興奮で褒めちぎった。

光浦靖子が特待生剥奪の憂き目、「人生いろいろあります」夏井先生が慰めの言葉

今回は「俳句の才能 昇格査定スペシャル」が行われ、特待生1級の立川志らく、2級の岩永徹也、5級の皆藤愛子、パックン、馬場典子、光浦靖子の特待生6人が「ATMの行列」をお題に昇格試験に挑む。

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しかし、MCの浜田雅功から「昇格だけじゃない。降格もあります」と明かされ、馬場が「じゃあ(降格の場合は)5級はどうなるんですか?」と質問。すると、浜田は「平場に戻ってもらいます」とその場合は特待生剥奪となることを宣告し、冒頭からスタジオは騒然となる。

まず、馬場が私生活でコツコツと続けている500円玉貯金を詠んだ「星月夜空き瓶に500円ジャリン」で"現状維持"。続いて、俳人・夏井いつき先生に「あなたは才能があります! 久々に期待の特待生ですよ」と大絶賛されて、9月に特待生になったばかりの光浦が、かつて男性にお金を無心された悲しい実体験を詠んだ一句を披露する。

<1ランク降格 特待生5級→特待生剥奪>
金貸せぬブーイングのごと虫鳴けり
              光浦靖子

「彼氏のような、彼氏じゃないような男性が家に来まして。2人で旅行に行きたいよねって話が盛り上がったんですよ。そしたら、その男が何回も『お金が...』と言うので、私は『お金は貸せない』と言ったらシーンとなった。外からこんなに虫が鳴いているんだってくらい聞こえてきて。虫の音がブーイングのように聞こえたんです」

しかし、夏井先生が下したのは"1ランク降格"という非情査定。わずか1か月あまりで特待生剥奪となってしまった光浦は「来たばっかりで落とされたら、何で呼んだの?」「私は言ったんだよ! 特待生は早いって...」と恨み節を連発。夏井先生は「あなたの世間に言いにくい生々しい体験を書こうとする姿勢はいいと思います」と評価しつつ、「ただ、中七が下手なだけなんです。"ブーイングのごと"という比喩で内容を説明しているだけなんです。そこで起こったことをストンと書くだけでいいんです。比喩なんて全くいりません」。

さらに、添削前に先生が「作者が『金貸せぬ』と言っているのか、言われているのかも明確ではない。ご自分が『金貸せぬ』と言ったんですね?」と確認すると、光浦は「私が言ったんです。それ以来、音信不通で...」と悲しい事実を告白。先生から「人生いろいろありますよ。また俳句にしながら生きていきましょう」と慰められる場面も。

<添削後>
金貸せぬとごまかす虫の鳴しきる

先生は「自分が行ったんだから"と"を入れましょう。こうすれば、あなたが味わった生々しい場面が一応俳句になります」と添削し、「とは言え、あなたは発想だけはいいんですから。技術的なことをちょっとだけ勉強して、また出直してきてください。期待はしています」。浜田が「今後、(特待生に)戻れる可能性はあるんですよね?」と問いかけると、先生は「もちろんです。何回かかるか知らないけどね」とニヤリ。先生の表情が気に食わない光浦は「なんで半笑いなんだよ!」と悔しさをぶちまけていた。

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パックン&皆藤愛子が昇格、ライバル台頭に焦る中田喜子が「降格してほしい」と思わず本音

悪い流れを断ち切ったのが、ハーバード大卒で理論的な俳句で特待生にのし上がったパックン。冬に南国バリに旅行するために貯金し続けていたエピソードを詠んだ「通帳にバリの絵葉書冬近し」で"1ランク昇格"を果たし、特待生4級に昇格した。夏井先生は「読んだ時に一瞬なんで絵葉書? と思ったけど、お金を貯めてバリに旅行に行きたいのかしら、いつも通帳と絵葉書を並べて見ているに違いないと想像できた。ささやかな意外性があった」と太鼓判を押した。

続いて、特待生5級ながら夏のタイトル戦では決勝進出を果たすなど、勢いに乗る皆藤が「冬が近づいてきたことをATMの振込み画面のモワっとした静電気で感じた」というシンプルな句で勝負をかける。

<1ランク昇格 特待生5級→4級>
冬隣る振込み画面の静電気
          皆藤愛子

査定を見守っていた名人10段・藤本敏史は「俳句は何に目をつけるか。静電気に目を付けたところが完璧です」と絶賛。女性特待生の最高位・名人2段の中田喜子も「着想が本当にいいと思います」と褒めつつ、台頭する皆藤に脅威を感じたのか、「ただね...降格してほしいな」と思わず本音をポツリ。いつもは温和な中田のブラック発言に、浜田も「悪いこと言うたね!」とびっくり。

結果は"1ランク昇格"で、夏井先生は"振込み画面"が昇格を左右するポイントだったと明かし、「かなり具体的に書いてきました。"タッチパネル"でもある程度同じ光景は描けますが、"振込み画面"と書くと、この人は誰に振り込もうとしているのか? 進学している子どもの学費や生活費かもしれない。あるいは振り込め詐欺の現場かもしれない。いろんな具体的な場面が想像できる。中七の選び方が、この句の一番大事なポイントになっている。よくこの言葉を見つけてきた」と称賛。皆藤は「ありがとうございます! うれしいです」と満面の笑みで昇格の喜びに浸っていた。

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「プレバト四天王を蹴落としたい!」野望をぶち上げた立川志らくがついに名人昇格

その後、特待生2級の岩永が「三度目のATMや菊花賞」で現状維持となり、ついに名人の座にあと一歩に迫った志らくの査定に。「プレバト四天王の梅沢、東(東国原)、村上、フジモンの4人の誰か1人を蹴落として、そこに私が入りたい!」という大きな野望をぶち上げた志らくは、第一国立銀行や東京証券取引所などを設立し、2024年から新一万円札の顔となる渋沢栄一を詠んだ挑戦的な一句を披露する。

<1ランク昇格 特待生1級→名人初段>
色変えぬ松や渋沢栄一像
          立川志らく

「渋沢栄一の若きの日の像が生家にあり、その周りに松の木があるんです。"色変えぬ松"というのは紅葉のシーズンになっても松だけは色を変えないという季語。渋沢栄一は資本主義の父となり、今度はお札にまでなる。その業績は松と同じで未来永劫変わらないだろう。それを季語と人物だけで詠めるかなと思ったが、詠嘆の"や"を打つことで詠めるのではないかなと」

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"1ランク昇格"が告げられ、名人昇格の悲願を達成した志らくは「うぉー!」と手を叩いて感無量。夏井先生は「ものすごく難しい季語に挑戦したチャレンジ精神を褒めたい。"色変えぬ松"までワンセットで季語になります。この季語と"渋沢栄一像"の2つだけの究極の取り合わせです。像がどこにあるか知らない人も、きっとその近くに銅像と同じくらい堂々とした松があるに違いないと分かる。渋沢栄一が資本主義にどれだけの業績を残したか。その業績も"色変えぬ松"のようだと伝わる。思い切ってきたなと思いました」と句の素晴らしさを解説。そして、攻めの一句で名人昇格を果たした志らくを「思い切ったやり方で名人に上がるというのも、かっこええやないですか!」と褒めちぎっていた。

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     ◇

さて、次回の放送は11月14日(木)よる7時!
俳句査定のお題は・・・

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【動画】夏井いつき先生によるみどころはこちら

芸術性や文才など芸能人のあらゆる才能をプロが査定! 才能アリなら絶賛!才能ナシなら容赦なく酷評!浜田雅功が最強講師陣を率いてお届けする新しいカルチャースクール番組『プレバト!!』はMBS/TBS系で毎週木曜よる7時放送。https://www.mbs.jp/p-battle/

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