スーパーアイドルたちが恐怖の最下位争い! 夏井先生「どいつが作ったんだ?」

もう一度楽しむプレバト

2019/09/07 13:00

9月5日放送の「プレバト!!」俳句査定は、かつてのスーパーアイドル・森昌子、石野真子、相田翔子に加え、“バレエ王子”こと宮尾俊太郎、ゆきぽよがランキング戦に参戦。しかし、“才能ナシ”が3人もいることが判明し、夏井先生が「静かな怒りが沸々と…。近年まれにみる出来の悪さ」「どいつが作ったんだ!?」と青筋を立て、スタジオが凍り付く事態に。あのアイドルが最後まで残ってしまい、顔面蒼白になって最下位争いを繰り広げる異様な展開となった。

特待生候補がまさかの最下位撃沈で「はあ...」
今回は「回転寿司の秋刀魚(さんま)」をお題に、ランキング戦には過去に2度"才能アリ"を獲得している特待生候補の相田翔子、前回"才能ナシ"からのリベンジを狙う石野真子、さらに初参戦の森昌子、ゆきぽよ、"バレエ王子"宮尾俊太郎が登場。しかし、才能ナシが3人もいることが判明し、俳人・夏井いつき先生の怒りが爆発し、オープニングからスタジオが凍り付く事態に。MCの浜田雅功が「それは先生あんな顔するわ!」と苦笑いを浮かべる中、恐怖の最下位争いが幕を開ける。

20190906173015-5a72ff10d3783d8e47b8ebf2ca0410152233f386.jpg

まず、ゆきぽよが"才能ナシ3位"でイチ抜け。「ダテに高校を4年も行ってないし」と安堵の表情を浮かべ、「ヤバい! ゆきより下がこの中に2人もいる」と大はしゃぎ。その言葉に、かつてのスーパーアイドル・森(1972年デビュー)、石野(78年デビュー)、相田(88年デビュー)の3人は顔を真っ青にしておびえまくる。

続いて、石野が"凡人2位"、森が"才能ナシ4位"でビリ争いから抜け出すことに成功。ついに「バレエは言葉のない世界。どうかなとも思ったのですが、情景を表現して想像力をかき立てるというところでは、同じかな」と自信を見せる初登場・宮尾と、「全精神を使って、一番伝えたいことを五七五にぎっちり詰めた」という特待生候補・相田の一騎打ちに。

<才能アリ1位>
回転寿司根室さんまのボレロかな
       宮尾俊太郎

指を突き立てて静かに喜びに浸る宮尾に対し、まさかの最下位に沈んだ相田は「はあ...」と深いため息。同じ"才能ナシ"の4位・森から「泣かないで、同じだから」と慰められたが、「この差はかなり大きい...」と意気消沈。

見事に1位に輝いた宮尾は、楽曲「ボレロ」を使った現代バレエの最高傑作と称される舞台に発想を飛ばした一句で勝負。「円形で真ん中に一人主役がいて、その周りを男性陣が囲むという世界的に有名なボレロの舞台があって、回転寿司の根室のさんまを彷彿とさせながら、ボレロの舞台へと想像が膨らんでいく」と語った。夏井先生は「素直に書けばいいんだよという見本ですね」と絶賛し、「活きのいい、美味しそうな色合いまで見えてくる。最後に"ボレロ"という比喩。回転寿司がぐるぐる回って、どんどんやって来る喜びと興奮。心の中でまさにボレロの音楽が鳴って、舞台が見えてくるよう。何て大げさな句だろうと思ったら、この人だったんですね」

20190906180231-3c1760e2fe316d61de6ed839b9a90f562dd87b89.jpg

 最後に再び、先生が「こういう思い切ったことをやる人はやっぱり才能ある」と褒めちぎっても、宮尾は胸に手を当てて、落ち着き払った表情。まったく動じない宮尾にイラついたMC浜田が「それ、やめぇ! それ」とツッコんだが、宮尾はすまし顔をキープし続けて"バレエ王子"の貫録を見せつけていた。

志らく「プレバトの収録の日は1年間全部空けている」
特待生昇格試験には、名人にリーチがかかる特待生1級の立川志らく、同じく1級の千原ジュニアが登場。この秋から帯番組のメインMCが決まるなど、とにかく忙しい志らくだが「プレバトの収録の日は1年間全部空けている。他の番組も自分の落語会も入れない。いつ呼ばれても大丈夫。それくらい私は(俳句に)賭けている!」と猛アピールする。

20190906175542-cd73169b888ab07ca2ab58eaa9f150c853ccef0e.jpg

<現状維持 特待生1級>
秋刀魚寿司廻りて外の雨斜め
         立川志らく

「さんまの回転寿司がぐるぐる回っている。何気なく外を見たら雨が降り出した。実際に斜めに降ることはないんだけど、浮世絵の雨は斜めに描かれている。外が浮世絵の風景みたいで、なんか粋な感じがした」

しかし、夏井先生の査定は"現状維持"。「とは言え、発想、映像の展開のさせ方はやはり違いますね。目の前で回転寿司が回っているんだけど、外の雨に視線が行って"斜め"と描写できている。うまいんです」と評価しつつ、「"秋刀魚"が主人公になっているかどうか。何でも回っていればいいのでは」と疑問を投げ掛け、「回転寿司の描写を入れるだけ。"雨斜め"の方でもう一押しするんです。そうすると、すごく良い句になる」と指摘。

<添削後>
回転寿司とぎれて秋の雨斜め

先生は「待っているけど、お皿がとぎれる時がありますよね。こうすれば、とぎれた瞬間にスッと外に目がいくでしょう」と劇的添削を施し、「こうきたら、文句なしの名人でした」。惜しくも昇格を逃した志らくだったが、「"とぎれて"で、息の根を止められました」と先生のハイレベルな添削に深く納得していた。

「名人しか着ちゃダメ」ジュニアが志らくに難癖
名人昇格を争うジュニアは、志らくに「本当は名人しか着物着ちゃダメなんですよ」とチクリと釘を刺し、対抗心をむき出しに。志らくが「1回スーツで来たら、誰だかわかんなくなっちゃって」と苦笑いで弁解したが、どうしても名人の代名詞・着物を着たいジュニアは渾身の一句で勝負をかける。

20190906180951-700c72fe00db8123fd4d3cc86e78426990b62506.jpg

<現状維持 特待生1級>
回転寿司醤油注しけり待つ秋刀魚
         千原ジュニア

「秋刀魚を心待ちにする距離感をどう出すか。 行ってしまったばかりの秋刀魚。でも俺は一発目は秋刀魚から食べるぞと、醤油を注して時間を潰しながら待っている感じ」

しかし、査定は無念の現状維持。夏井先生は「志らくさんの句では"秋刀魚"である必要があるかと言いましたが、こちらは"待つ"という動詞があります。作者は秋の秋刀魚を心待ちにしているので問題ない。問題は"注しけり"だけ。逆に"待つ"印象が損をしてしまう」と指摘し、「ここは小皿という小物を使います」と添削に着手する。

<添削後>
小皿に醤油回転寿司に待つ秋刀魚

夏井先生は「"小皿"のアップから、"回転寿司"の光景にカットが切り替わりますね。何を待っているのか。"秋刀魚"を待っている。小皿に醤油を入れて待っているのかなと、作者が思う通りの映像が再生される」と劇的添削。ジュニアは「残念ながら、先生の句はいいですねえ」と圧倒されながら悔しさをにじませていた。

     ◇

さて、次回の俳句査定のお題は・・・

20190909123647-45853bc821491ccbac9660d55e7060d14522b9f7.jpg

【動画】夏井いつき先生によるみどころはこちら

芸術性や文才など芸能人のあらゆる才能をプロが査定! 才能アリなら絶賛!才能ナシなら容赦なく酷評!浜田雅功が最強講師陣を率いてお届けする新しいカルチャースクール番組『プレバト!!』はMBS/TBS系で毎週木曜よる7時放送。https://www.mbs.jp/p-battle/

SHARE
X(旧Twitter)
Facebook