梅沢富美男フルポン村上にマジギレ! 両者一歩も引かないガチバトル勃発

もう一度楽しむプレバト

2019/08/28 05:30

8月22日放送の「プレバト!!」俳句査定は、“永世名人への”道を争う名人10段・梅沢富美男と同じく10段・フルーツポンチ 村上健志のガチバトルが勃発。春夏タイトルを制し、上から目線発言連発の村上に、ついに梅沢がマジギレ。「調子づきやがって!今日こそ実力差を見せつけてやる」と宣戦布告。共に「1つ前進」を獲得し、梅沢が☆3つで単独トップを死守したが、両者一歩も引かずに激しい舌戦を繰り広げた。

梅沢の物言いに夏井先生が失笑「おっちゃんは英語ダメだからしょうがない」
今回のお題は「夏の終わり・夕方の空港」。特待生昇格試験に"永世名人への道"を争う名人10段・梅沢富美男(☆2つ)と同じく10段・フルーツポンチ 村上健志(☆1つ)が登場。春夏タイトルを村上に奪われている梅沢は「村上先生には敵いませんから」「この方が本当の名人(永世名人)になるんじゃないですか」といじけモード。しかし、村上が「僕は昇格率がむちゃくちゃ高いんですよ(村上70%、梅沢41%)」などと上から目線発言を連発し、ついに堪忍袋の緒が切れた梅沢は「パーセンテージじゃねえんだよ!」とブチギレ。「"先生"って呼べば調子づきやがって! 今日こそ実力差を見せつけてやる」と宣戦布告し、永世名人を巡る仁義なきガチバトルが勃発した。

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<1つ前進 ☆2つ>
八月の機内に点る読書灯
     フルーツポンチ 村上健志

「八月は暦の上では秋だけど夏っぽさがあり、魂の行き来するお盆、終戦などいろんな意味を背負っている。そんな季節の飛行機の中で、何ともピースフル(平和)な読書灯が点っている。今後も八月は平和な世界であってほしいという思い」

この説明に、梅沢は「ついに天井が見えたな。『何でもない風景を詠むのが上手』となっちゃん(夏井先生)に褒められてるけど、飽きたわ! 名人が詠む俳句じゃない」と酷評。村上も「いやいや、俺は半径1メートル以内で冒険しますよ!」と反論して一歩も譲らず。

俳人・夏井いつき先生は「1つ前進!」を告げ、「八月という季語は、原爆、お盆、終戦と複雑な思いをいっぱい持っている。その難しい季語を"機内に点っている読書灯"だけで表現しようとした。この詩の感覚は見事だと思います。このささやかな光景に平和を感じ取っているわけです」と大絶賛。

しかし、腹の虫が収まらない梅沢は「でも、なっちゃん! こいつ"平和"なんて一言も言ってないよ!」と物言いをつけたが、夏井先生は「ピースフルが平和という意味なんだよ。おっちゃんは英語ダメだからしょうがない」と失笑。さらに、先生に褒められた村上が「ここまで言われると照れ臭いわ」とニヤケ顔を浮かべ、梅沢のイライラは爆発寸前に。

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梅沢単独トップ死守でドヤ顔、夏井先生「さすが、おっちゃん!」
ついに村上に並ばれた梅沢は動揺を隠せないまま、お題から連想した実話を詠んだ一句を披露する。

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<1つ前進 ☆3つ>
秋夕焼機内に遺影の席ひとつ
        梅沢富美男

「飛行機に乗る時に遺影を荷物に預けたくなくて、席で『しっかり抱いておきますから』とお願いしたら、CAさんが『隣の席が空いてますから、置きましょう』と言ってくれたという、いいお話を詠んだんです」

梅沢は「こいつみたいにウソ(想像)ついてるわけじゃないから」となぜかケンカ腰で、村上が句の気になる点を指摘しようとすると、「(村上とトップは)交代でしょうね。なっちゃんに嫌われているから」とまくし立てるなど大暴れだったが、夏井先生から「1つ前進!」が告げられると一転して満面の笑みに。

夏井先生は「評価の分かれ目は、あえて中八にしてまで"(機内)に"を入れる必要があるのか。中七にするなら『秋夕焼の機内遺影の席ひとつ』ともできる。そうなると自分のことなのか、第三者の視点なのか意味の違いが出てきます」と指摘。「"秋夕焼の機内"だったら、自分が席に座って窓から秋夕焼を見ているはず。そして隣の遺影の席を見る。でも、この句は"秋夕焼"でカットが切れ、機内に乗り込んで自分の席を探していると、あれっ?機内に"遺影"の席があるぞと。その時に心がちょっとだけ動く。これは第三者目線でこの場面に遭遇して書いたに違いないと判断できるんです」と梅沢の狙いを解説し、「さすが、おっちゃん!」と褒めちぎった。

気を良くした梅沢は「お前ごときは半径1メートルくらいの世界で俳句を詠んでりゃいいんだよ! 俺みたいに広い気持ちで詠まないと」とドヤ顔で言い放ったが、すかさず村上が「今の句、意外と狭いよ。俺と同じくらいの狭さ」とツッコみ、痛いところを突かれた梅沢は渋い顔。加熱するバトルにスタジオは大爆笑に包まれた。

"才能アリ"連発の伍代夏子、ブルゾンちえみを夏井先生が絶賛
ランキング戦には、初登場の鈴木梨央、ブルゾンちえみに加え、伍代夏子、三山ひろし、Kis-My-Ft2 二階堂高嗣が参戦。まず「ちょうど学校の国語の授業で種田山頭火の句などを習っている。俳句って楽しいな」という鈴木が"凡人3位"にランクイン。続いて、「いつも番組で先生が『実体験を書きなさい』とよく言われているので、絶対に実体験にしてやろうと思った」というブルゾンちえみが初登場ながら"才能アリ2位"を獲得する。

<才能アリ2位>
秋風と混ざる荷物の異邦の香
       ブルゾンちえみ

「海外に行った帰りをイメージした。空港を降りたら、秋の匂いがするぞ。そう思っていたら、海外帰りの自分の服とか荷物って独特の外国の匂いがする。その実体験をもとに作りました」

夏井先生は「とても良いセンスの句だと思います。"混ざる"と言われて、一瞬何が?と読み手は思う。そこで荷物が出てくるが、あえて具体的なことを言わない。なんだと思うと"異邦の香"が出てくる」と絶賛。さらに「惜しいのは1か所!」と指摘する。

<添削後>
秋風に混ざる荷物の異邦の香

先生は「"と"だったら秋風と同等なものが混ざる印象だが、"に"だったら秋風が主役として吹いていて、微かに混ざるような香りがする」と劇的添削を施し、「"に" にしていたら、これが今日の1位だった」と明かし、スタジオがどよめいた。

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そして、キスマイ二階堂が"才能ナシ4位"、三山が"才能ナシ最下位"に沈み、伍代が前回に続いて見事"才能アリ1位"を獲得。

<才能アリ1位>
惜別のスカイデッキや秋夕焼
         伍代夏子

「スカイデッキにたくさんの人がいて、旅立ちなのか悲しい別れなのか、それぞれの思いで飛行機を見送っている。なんとなく、秋夕焼に寂しさを感じて詠みました」

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夏井先生は「非常に手堅くできています。まず"惜別"という抽象的な言葉を上手に使っている。凡人なら"別れの心"とか"旅立ちの"とか書きたくなるところだが、"惜別"で止め、それをスカイデッキという場所がしっかり受け止めている。ここでカットが切れて"秋夕焼"。季語の持っている叙情が"惜別"という思いともう1回重なってくる」と大絶賛。「直しはいりません」と太鼓判を押した。

     ◇

さて、次回の俳句査定のお題は・・・

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【動画】夏井いつき先生によるみどころはこちら

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