MBS 毎日放送

2019年07月29日 11時00分 公開

フルポン村上春夏連覇!「やられましたね」梅沢富美男も認める傑作俳句

7月25日放送の「プレバト!!」夏の俳句タイトル戦「炎帝戦」決勝で、フルーツポンチ・村上健志(10段)が夏井いつき先生を「眼球30センチの半径で俳句が作れる」と唸らせる一句で優勝。タイトル戦春夏連覇を果たした。2位に沈んだ絶対王者・梅沢富美男が「夏井、なんで2位なんだ?」とブチ切れる場面もあったが、村上の俳句を見て「やられましたね。よくこんな句詠めたな」と納得。傑作俳句を称えた。

「タイトルは渡しません!」「俳句は人生の一部」激しい舌戦
春の俳句タイトル戦「炎帝戦」決勝は、梅沢富美男(10段)、東国原英夫(10段)、FUJIWARA・藤本敏史(10段)、フルーツポンチ・村上健志(10段)、Kis-My-Ft2・横尾渉(4段)の名人5人と、予選を突破したキスマイ千賀健永(1級)、千原ジュニア(1級)、皆藤愛子(5級)の特待生3人を加えた8人が激突。俳人・夏井いつき先生が決勝のために用意したお題は「夏の波紋」。しずくが水面に広がる波紋の写真一枚のみで、季節感や風物詩の情報がなく、いつもより発想力が試される"過去最も難しいお題"に挑む。

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昨夏の炎帝戦に続き2連覇を狙う絶対王者・梅沢が「みんなが私の地位まで上がってくるまで待ってようと思ったら、誰も上がってこない。満を持して炎帝戦に出てまいりました。(タイトルは)渡しませんよ!」と連覇を宣言すると、過去8回のタイトル戦で4回優勝した実力者・東国原は「下(の名人・特待生)は無視です。この3人(東国原、梅沢、フルポン村上)です。ポンチくんが上がってきているので」とライバル梅沢と勢いに乗る村上を警戒。春のタイトル戦に続いて連続優勝を狙う村上も「皆さんはいい成績を収めたくて俳句を作っていると思うんですけど、僕にとっては人生の一部なんです」と訴え、頂上決戦を前に激しい舌戦を繰り広げる。

まず、堂々の3位にランクインしたのはフジモン。冬麗戦6位、春光戦7位とタイトル戦は不調だっただけに「よっしゃ!いいよ!」と喜びを爆発させた。

<第3位>
プール開き前のプールに水馬(あめんぼ)
         FUJIWARA 藤本敏史

「プール開き前は雨水が溜まって汚いじゃないですか。水面にアメンボが浮かんでいたという光景をそのまま詠みました。"プール"と"あめんぼ"2つ季語があるんですけど、お互い生かし合っているからいいかなって。あえて季重なりにしてみました」

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決勝を見守る特待生1級のNON STYLE 石田明が「すごい攻めてる。すごいな」と称賛したが、気に食わない梅沢は「これがすごいなんて言っているのは出世しない。炎帝戦に出す俳句じゃありませんよ! 3位で喜んでるんだよ?」となぜか酷評。

しかし、夏井先生は「作者の思い通りの展開で、読んだ人の脳にそのまま再生させる力を持っていますね。プールをあえて2回使ったリズムも明るくて楽しそう。"プールという季語っぽいものを使いながら"水馬"に着地するバランス感覚がうまい。狙い通り!」と高く評価。一方で「問題は1つだけ」と指摘するが、フジモンは「あります?」。先生から「気づいていないんですか? 4位になります?」と追い込まれ、「いやいや! "に"ですか?」と慌てて答え、あわやの危機を脱したのだった。

<添削後>
プール開き前のプールを水馬

先生は「"に"にするか"を"にするかで微妙に違ってくる。"に"だとアメンボが静止した感じだが、"を"はうようよいて動き出す感じになる」と劇的添削。フジモンは「先生やるぅ~。1文字だけで情景がガラッと変わる。俳句って、本当に面白いですね~!」と調子よくおだて、3位の座を守ろうと必死になっていた。

【番外編】「これなら優勝してた」ミッツ幻の傑作
その後、皆藤が「ソーダ水睫毛に跳ねる泡涼し」で6位、キスマイ横尾が「父語る敬遠五つ夏の雲」で5位、千原ジュニアが「破れ傘雨後の雫を垂らしけり」で7位、キスマイ千賀が「ギムレット風死する夜に鳴る淡海」で最下位、東国原が「飛び込みの波紋広がりゆく木陰」で4位となり、勝負は梅沢とフルポン村上の一騎打ちに。そのクライマックスを前に、夏井先生は予選で敗退した特待生が準備していた決勝用の句の中から上位に食い込めた幻の俳句を紹介し、驚きの事実が判明する。

<番外>
50のターンひた蹴る裸の浮くを待つ
         ミッツ・マングローブ

競泳50メートルのターンの緊迫した瞬間をとらえた一句の作者がミッツだと分かると、夏井先生は「また、あんたなの?」と絶句。実はミッツは春のタイトル戦でも幻の傑作に選ばれており、ミッツも「またなんですけど...」と苦笑い。

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先生は「これ、上手いよ! "50のターン"からの"ひた蹴る"という複合動詞がいいじゃないですか! "の"さえなければ、(決勝で)優勝していたと思うよ。もったいない!」とタイトルを獲得できた傑作だったと断言すると、ミッツは想定外の言葉に「えっ...」とうめき声を上げ、驚きのあまりフリーズしてしまった。

「夏井なんで2位なんだ!」梅沢ブチ切れ!勝者は村上
1位の発表を前に梅沢は突然、「ありがとうございます。こういう演出をしていただいて」と切り出し、「テレビを見ている方は万歳三唱ですよ。前回(春のタイトル戦)はこの2人が残って、私が負けましたよ。今回は『同じような演出じゃないの?』って思わせて、私が優勝!」と余裕たっぷりに勝利宣言。村上も「今回は気迫が本当に入っていまして。王者にふさわしい着物が必要だと思いまして。皆さんとは違う特別な着物を用意してもらった」と約100万円の大島紬を着て臨んだことアピールし、火花を散らす。

そしてMCの浜田雅功から「村上!」と名前が告げられ、村上は天を仰いで「やったよー!」と歓喜のガッツポーズ。

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優勝句に先立ち、納得がいかない様子の2位・梅沢の俳句が発表される。

<第2位>
鯉やはらか喜雨に水輪の十重二十重
梅沢富美男

「非常に雨の少ない夏。池の水が少なくなりますね。ところが雨が降ってくれたので、鯉がゆったり集まって、十重二十重に水輪になって喜んでいる」

梅沢は「映像から音から全部入っている。夏井、なんで2位なんだ? お前!」と猛抗議。意見を求められた村上は「僕がいなかったら1位だと思います」とバッサリ斬り捨て、スタジオに爆笑が巻き起こったが、夏井先生は「立派ないい句だと思いますよ。"喜雨"という季語がいいですね。日照りの頃に降る喜びの雨ですね。"喜雨"を詠んだ句はありますが、何よりも"やはらか"がいいじゃないですか! 鯉が身をくねらすように泳いでいるのが」と絶賛。

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梅沢が「そうだよ!」と解説を遮ると、先生は「だから褒めてんだろうよ!」と一触即発に。先生は気を取り直し、「最後の水の輪が広がる様子を"十重二十重"とさらっと言えるのも、あえてごちゃごちゃやらない決意なんです。こんな静かで豊かな作品いいじゃないですか」。しかし、納得がいかない梅沢は「なんで2位なんだって聞いてんじゃないか!」と吠えまくり、先生は「次の見てから言え!」と一喝。

<第1位>
行間に次頁の影夕立晴
        フルーツポンチ 村上健志

「電車に乗って本を読んでいたら、行間に次のページの影がスッと入ってきた。いいな、きれいだなって。その影に気づくと、周りの明るさに今度は気づくわけです。さっきまで降っていた雨がすっかりやんで晴れていた。小さなことを発見することで、それ以外の大きな世界が広がるんだなという一句です」

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文句のつけようのない村上の句に、梅沢は「やられましたね。この中七たまらない! よくお前こんな句詠めたな。大したもの」と完敗を認めると、スタジオから歓声と拍手が沸き起こった。

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夏井先生も「これはやられた!いきなり"行間"が出てきて、意味を読み取るとか嗅ぎ取ると言いたいのかなと思わせながら"次頁の影"。これはありありとした映像を詠んでいるのだと分かる。この"行間"の化学変化を起こしているのが"夕立晴"という季語。さっきまで暗く激しい雨が降っていて、ページの影なんて見えていなかったのに影が美しい。なんで?と思ったら晴れている。ずっと没頭して夕立の間、本を読んでいたに違いないとも分かる。見事な季語の使い方です」と大絶賛。

さらに先生は「今まで村上さんは半径1メートルくらいで俳句を作る人だなって思っていましたが、ここまで来たら眼球30センチの半径で俳句が作れちゃうんだなと思いました」と惜しみない賛辞を贈り、最後は村上が満面のニヤケ顔でタイトル獲得の余韻に浸る姿で、炎帝戦の幕が下りた。

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<2019炎帝戦 決勝 結果発表>
第1位 村上健志(フルーツポンチ)
第2位 梅沢富美男
第3位 藤本敏史(FUJIWARA)
第4位 東国原英夫
第5位 横尾渉(Kis-My-Ft2)
第6位 皆藤愛子
第7位 千原ジュニア
最下位 千賀健永(Kis-My-Ft2)

     ◇

さて、次回の俳句査定のお題は・・・
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【動画】夏井いつき先生によるみどころはこちら

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