中川翔子が梅雨の"ネコ俳句"で才能アリ1位、夏井先生「結構うまい」

もう一度楽しむプレバト

2019/06/08 07:00

6月6日放送の「プレバト!!」俳句査定で、ネコ好きタレントの中川翔子が現役東大医学部生らが集うハイレベル勝負を制し、“才能アリ1位”を獲得した。披露したのは、梅雨の季節に猫が洗濯機を眺めているほのぼのとした一句。プライベートでのネコ観察と絶妙な言葉選びが実を結び、夏井いつき先生から「あなた猫の句を書かせたら結構うまいんですね」と絶賛された。また、ハーバード大卒のパックンが3回連続となる“才能アリ”を獲得し、外国人初の特待生に昇格した。

特待生昇格のパックンに夏井先生「この人はなっても困らない」
今回は「梅雨の物干しハンガー」をお題に、初登場の渡辺正行と現役東大医学部生・水上颯、中川翔子、元宝塚の姿月あさと、パックンが参戦。

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まず渡辺が"凡人3位"となり、続いて「しっかり研究してきた。夏井先生の本も買った!」と自信を見せていたパックンが"才能アリ2位"を獲得する。

<才能アリ2位 特待生昇格>
五月闇干して三日の生乾き
          パックン

「先生の本に書いてあった通り、季節に合う響きのいい5音を見つけて、それを描写する7音、そしてそれにバッチリ合う季語を持ってくれば、もう誰でも作れるんですよ」と得意げな表情で、「天気だけじゃなく、主婦の心も闇と例えているんですよ」と意図を説明。

夏井先生は「発想そのものにオリジナリティーがあるタイプではないのですが、リアリティーを非常にきっちり追求している。"三日"もリアルだし、"生乾き"の"生"がいいじゃないですか。臭いもしてきますね」と称賛。これで3連続の"才能アリ"となることから、「本当に安定してますね。大したもの。特待生になっても困らないんじゃないかな」と太鼓判を押し、外国人初の特待生に認定した。

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「猫の句を書かせたら大したもの!」中川翔子を夏井先生が絶賛
その後、姿月が"凡人4位"となり、過去"才能アリ"経験者の中川と、現役東大生・水上の一騎打ちに。水上が「才能ナシは本当に嫌なんです」と必死に笑う横で、中川は「こんな高スペックな人に対して、この防御力の無さ...」と自信なさげ。

<才能アリ1位>
梅雨の音猫が眺める洗濯機
        中川翔子

ところが、"才能アリ1位"に輝いたのはなんと中川で、「えっー! 嘘? ヤッター!」と狂喜乱舞。「梅雨の静かな雨が降っている中で、静かに猫がこの穏やかな時間を見守っている。最初に出たときも猫の俳句(「飼い猫の背中のような夕すすき」)で1位をいただいたので、私にとって猫はパワーアニマルです!」と意図を明かす。

この句に夏井先生は「梅雨と洗濯機の句は実はいっぱいある。しかし"猫が眺める"という中七がいいですね。"洗濯機"を配することで、ちゃんと大きさの対比もできますし、映像がきっちり出来上がっている」と絶賛。

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さらに「雨の音だけでなく、車が水を跳ねる音、静けさのイメージもある。洗濯物がたまって全然動かせない洗濯機かもしれないし、動き始めた洗濯機かもしれない。猫の不思議そうな顔も見えてくる。あなた猫の句を書かせたら、大したものですよ!」と褒めちぎる。

ここで浜田が「パックンには勝ってますよ。特待生は?」と尋ねるが、先生は「猫の句以外でいいの見せてもらってないんでねー」と突っぱねる。

また、水上の俳句「梅雨音の調和数列服眠る」に対しては、「たった十七音に比喩と擬人化の両方を入れたことで損をしている。しかし、表現したいことの核がしっかりあるので将来性のある才能ナシです」と評価した。

岩永徹也の超絶"良い人"ぶりに"辛口"志らくもメロメロ
特待生昇格試験では特待生3級で並ぶ岩永徹也と立川志らくが激突。「2連続で昇格しているので、今回も上がって、早く名人になって着物が着たい」と気合を入れる岩永は、古いレコード盤に発想を飛ばした一句で勝負をかける。

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<1ランク昇格 3級→2級>
梅雨寒やジャズレコードの傷拾う
         岩永徹也

「梅雨の時期にジャズ喫茶に行ったことがあるんです。時々、針が傷を拾って音が飛ぶので、お店の人に聞いてみたら『梅雨の時期は音飛びしやすい』と聞いたので、その様子を梅雨寒という季語と取り合わせてみました」。いつもは辛口批評の志らくが「とてもいい句じゃないですか。説明を聞くと、俳句もいいし、人も良い」と称賛すると、岩永は照れながら「何でも言ってください」と謙虚な姿勢。そして、夏井先生から「触角と聴覚を巧みに表現した句」と1ランク昇格が告げられ、岩永は「やったー!よしっ」とガッツポーズで満面の笑みに。

先生は「"梅雨寒"は寒さですから皮膚感・触覚に軸足がある季語。そして最後に"傷拾う"。"傷"は実際にはレコードのものですが、皮膚のイメージを持ちますね。かすかに響き合ってくるわけです。そして、まさに音が飛んだ瞬間ですが、音という言葉は全く入っていない。でも"拾う"という動詞で、読み手の耳にありありと聞かせる。丁寧に考えて作っていて、よく勉強していると思います」と大絶賛した。

一方、目の前で岩永に追い抜かれた志らくは「洗濯機の中に住み着く梅雨空」という破調句に挑戦。惜しくも現状維持となったが、岩永が「"洗濯機の中に住み着く"ときて、誰も"梅雨空"なんて思わないです。最後にびっくりさせる素敵なサプライズの俳句だと思います」と評すると、志らくは「うわ~、いい人だ!」と大感激。あまりの"良い人"ぶりに浜田も思わず「岩永! お前、いい加減にせえよ!」とツッコんでいた。

     ◇

さて、次回の俳句査定のお題は・・・
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【動画】夏井いつき先生によるみどころはこちら

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