5月23日放送の「プレバト!!」俳句査定で、Kis-My-Ft2・玉森裕太がネット用語を使った斬新な一句を披露し、夏井いつき先生を「もうどうしていいか分かんない!」と大困惑させた。玉森が使ったのは、ネット上の書き込みで「笑い」を表現するときに使う“草生える”。収録でこの言葉を知った梅沢富美男らは「へぇ~」を連発。夏井先生も人生で初めて添削に“www”を使うなど、異例の盛り上がりとなった。また、放送後はネット上に「玉森くん爪痕残したねwww」「草生えるに対する先生とか周りの反応がマジで草だった」「くっそ笑ったwww」など称賛のツイートが相次いだ。
「思い切ったのを作りました」キスマイ玉森が衝撃の一句
今回は都会のキッチンカーに人が並ぶ写真で「5月の昼休み」がお題。ランキング戦には小林よしひさ、木嶋真優、Kis-My-Ft2・玉森裕太、片岡鶴太郎、犬山紙子が参戦。この中から俳人・夏井いつき先生に「俳句人生で初めて」のフレーズを使った添削をさせる衝撃の一句が飛び出す。
まず"凡人3位"に犬山、"才能ナシ4位"に木嶋、"才能アリ2位"に小林がランクイン。「前回の放送後、名人・中田喜子さんに褒められました」と明かす片岡と、キスマイメンバーから「めちゃめちゃレベルが上がっているから、中途半端だとマジでやられるぞ」とプレッシャーをかけられた玉森の一騎打ちとなる。
<才能ナシ最下位>
炎天下待ち行列に草生える
Kis-My-Ft2 玉森裕太
自信満々の玉森は「涼しいカフェに行けばいいのに、炎天下の暑い中で並んでいる人たちの行列を見て、笑っているんです。"草生える"って、"www"のこと」と句の意図を明かすが、無念の最下位に。ところがこの俳句をきっかけにスタジオはがぜん盛り上がりをみせる。
"草生える"とは、ネット上の書き込みで「笑っている」ことを意味する"www"を草に見立てた表現のこと。(例:ウケるwww)
この句を見た名人・梅沢は当初「何? 分かんないよ!」と困惑。
しかし、玉森の説明を聞いた特待生・柴田理恵が「へえ~、草生えるって言うのね。これから使おうっと。教えてもらったよ!」と喜ぶと、梅沢もいっしょに「草生えるぅ~」と大はしゃぎ。
一方、夏井先生は「話聞いたけど、論外だよ...」「文字通り"草が生える"と思ってたら"w"!? もうどうしていいか分かんないの初めてですよ!」と困り果てた様子。「誤解を招かないように言いますけど、ネット用語を俳句に使っちゃいけないなんて全然思っていません」と玉森の挑戦を評価しつつ、「伝わる工夫をしなさい!」と添削に着手する。
<添削後>
炎天下待ち行列にwww(ルビ:草生える)
先生は「もう書くしかないよ! そして、分からない私たち爺さん婆さんのために横にルビを書いてもらわないと」と人生初"www"で添削。このまさかの事態に、MCの浜田雅功が「スゴい!」と興奮する。
ところが、ここで玉森が「最初は"草生える"ではなくて"(わら)"って書こうと思ったんですよ」と明かし、先生は「かっこわら?」と再び大混乱。「自分たちだけで分かった気になるなよ、ホントに」と嘆く。
"ネット用語"をきっかけとした番組史上珍しいトークにスタジオは異例の盛り上がりをみせ、これを浜田が「面白かったですよね」と高く評価。放送後ネット上にも「玉森くん爪痕残したねwww」「神回だった。草生えるに対する先生とか周りの反応がマジで草だった」「くっそ笑ったwww」など、ネット用語を使った称賛のツイートが相次いだ。
「世代感覚を表現できている」柴田の一句を先生が絶賛
特待生昇格試験には特待生3級・柴田理恵、名人10段・梅沢富美男が登場。前回異例の2ランク昇格を果たした柴田は「上がったら、また落とされるんですよ...」と不安を口にしつつ、「5月になってだんだん新入社員と仲良くなった上司が、若い子たちがタコライスを食べるんだったら、私も一緒に食べてみようかな」という上司と部下の昼食シーンを切りとった一句で勝負する。
<1ランク昇格 3級→2級>
若葉風部下にあわせてタコライス
柴田理恵
2回連続での昇格となった柴田は「やったー! うれしい!」と大感激。
夏井先生は「まず季語を置いて、季語とは関係のない12音で1フレーズを作る基本の型で、非常に手堅く勝負をしている。そして"部下にあわせてタコライス"で、普段は食べもしないタコライスを部下にあわせて食べている上司の心情が出ている。メニューは何だっていいですが、タコライスが世代感覚を表現できている」と大絶賛。
<添削後>
若葉風部下にあわせるタコライス
先生は「1点だけ。"て"ではなく"る"とした方がタコライスに意味が乗っかるので、その方がいいと思います」と添削したが、ほぼ満点の査定に柴田は「よかった!よかった!」と胸をなでおろしていた。
梅沢が亡き義母に捧げる句の評価は・・・
昇格すれば「永世名人」に王手がかかる梅沢は「あと☆2つ。必ず永世名人になります!」と気合十分。「初めてテレビで言いますが、つい最近義母が亡くなったんです。(街中で)周りを見渡したら、喪服姿は俺だけなんだなと。その気持ちを詠ませていただきました」と亡き義母に捧げる句を披露する。
<永世名人への道 1つ後退 ☆2つ>
薄暑なり日常を行く喪服の吾
梅沢富美男
夏井先生は「兼題写真から喪服の私を見つけ出したのは非常に見事。さすがだなと思いました」と高く評価しつつも、"1つ後退"を言い渡す。「もったいないなというのが正直な感想です。"薄暑"はちょっと汗ばむ頃の時候の季語ですが映像を持たない。次に出てくるのも"日常"という映像が見えにくい抽象名詞。これは"喪服の吾"から始めれば見事な句になります」と指摘。
<添削後>
喪服の吾行く日常といふ薄暑
「まず"喪服の吾""行く"。これで喪服の私が歩いていくという完全な映像になります。ここでカットが切れ、"日常といふ薄暑"と展開するんです。周りの人たちは軽やかな服装、日常という薄暑が自分を取り巻いている。"薄暑"が映像を伝え始める。こうすれば私は☆2つやりたかった!」
なんと語順を変えることで一気に永世名人になれるほどの句だったことが判明。思いを込めた句を添削され梅沢は「よく直せるもんだな!」とかみついたが、先生の「心境は十二分に分かるが、映像として伝えるかどうか」との説明に、さいごは納得の表情だった。
◇
さて、次回の俳句査定のお題は・・・
芸術性や文才など芸能人のあらゆる才能をプロが査定! 才能アリなら絶賛!才能ナシなら容赦なく酷評!浜田雅功が最強講師陣を率いてお届けする新しいカルチャースクール番組『プレバト!!』はMBS/TBS系で毎週木曜よる7時放送。https://www.mbs.jp/p-battle/