MBS 毎日放送

2019年04月05日 21時00分 公開

フルポン村上が俳句頂上戦初Ⅴ、夏井先生「五感をゆっくり刺激。いいねえ!」

4月4日放送の「プレバト!!春の俳句タイトル戦“2019春光戦”」で、名人8段・フルーツポンチ村上健志が悲願の初優勝を飾った。昨年は夏と秋の2大会で2位と、あと一歩で優勝を逃してきた村上。「絶対負けたくない」と意気込んだ今回は、夏井いつき先生に「五感をゆっくりと刺激する。いいねえ!」と言わしめる“コーヒー俳句”で王者・梅沢富美男との一騎打ちを制し、喜びを爆発させた。

浜田雅功が「スゲーな、これ...」と絶句する波乱の展開
春の俳句タイトル戦"春光戦"決勝は、梅沢富美男(10段)、東国原英夫(10段)、FUJIWARA藤本敏史(10段)、フルーツポンチ村上健志(8段)、Kis-My-Ft2横尾渉(3段)、中田喜子(初段)の名人6人と、予選を突破した鈴木光(4級)、千原ジュニア(3級)、キスマイ千賀健永(1級)の特待生3人の合計9人が激突。俳人・夏井いつき先生が決勝のために用意した「コーヒー」というハイレベルなお題に挑む。

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昨年度は東国原が春と冬、梅沢が夏と秋の王者となり、タイトルを分け合った。お互い一歩も引かない構えを見せる一方で、予選敗退した特待生5人のうち4人が予選1位のスーパールーキー鈴木の優勝を予想。三遊亭円楽は「光ちゃんに行ってもらいたい。志らくの天敵だから」、立川志らくも「見た目はかわいらしいけど、実は俳句モンスター。(梅沢と東国原の)2人が負ける姿を見てみたい」と期待を寄せ、絶対王者2人に新たな才能が挑む図式となる。

そんな決勝の冒頭で、夏井先生の査定結果を見たMC・浜田雅功が「う~ん。スゲーな、これ...」と言葉を詰まらせ、なんといきなり2位が発表されることに。

<第2位>
缶コーヒー啓蟄のつちくれに置く
        東国原英夫

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2トップの一角が崩れる波乱の幕開けとなり、東国原は無念の表情を見せる。
啓蟄とは冬眠していた生き物が暖かさに誘われて穴から出てくる頃を指す時候の季語で、東国原は「外で仕事をして缶コーヒーを飲んで、啓蟄の土がもっこりした所に置いた時に春の訪れを感じた。缶コーヒーの持つホッとした感じと共に"つちくれ"に春を託しました」と説明。

夏井先生は「うまいですよね。ちゃんと光景、場面、動作が全部浮かんできますね。野原に座って、缶が傾かない場所を探しながら、ちょっと置く。その手の感触まで、ありありと感じましたよ。俳句はこれでいいんです」と堂々の2位を称賛。

鈴木光の敗退に東国原名人「公式には限界がある」
続いて、中田喜子が「焙煎香ふんぷん春陰を飛ばす」で8位、フジモンが「卒業のコーヒー少し酸っぱくて」で7位、ジュニアが「ふらここを待つ我が子見つ飲むコーヒー」で6位となり、いよいよ鈴木の下克上が現実味を帯びる中で5位が発表される。

<第5位>
馬の仔の立ちて十勝の缶コーヒー
          鈴木光

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「2句作った中で、こっち(決勝)の方が自信がある。憧れの村上さんを倒したい」と気合十分だった鈴木は、タイトル戦初挑戦での優勝を逃して「いやあ~」と残念そうな表情に。それでも堂々の5位にランクインし、「酪農家の視点で、仔馬の出産に立ち会うときの気持ちで書きました。仔馬がようやく立って安心して十勝の平野で缶コーヒーを飲めるという句です」と意図を明かす。

これを見た東国原は「いい句ですよ。しかし、公式とか法則とかには限界があるんです。そこを超えられるかどうかでしょうね」と鋭く指摘。夏井先生も「今の指摘はなかなか興味深いですね。俳句にはいろんな型があって、そこに言葉を当てはめるとある程度の句が成立する。自分の経験で俳句を作れば、オリジナリティーとリアリティーが手に入るので失敗しにくいですが、酪農家の視点に立ったところが少しだけ足りていなかったかも」とうなずき、添削を施す。

<添削後>
馬の仔の立ちて未明(獣医)の缶コーヒー

夏井先生は「悩みどころは地名なんです。生々しい出産をかなり近いところで見ている感じから、いきなり十勝に広がる。牧場の気分を添えたくて割と気軽に置いちゃったのかな。そこで損をしたかも。3音に泣いた句の例ですね」と指摘。そして「大きな地名ではなく、狭い場面でやることはできる。例えば立った時の時間で"未明"とかどうですか。"獣医"と人物でもできる。こっちの方が映像になる」と劇的添削。目を開かされた鈴木は「改善して、次は頑張ります」と次回のリベンジを誓った。

夏井先生と王者・梅沢がフルポン村上の優勝句を絶賛
そして、キスマイ横尾が「リハ室のコーヒー苦し八重桜」で3位、千賀が「カフェ色の濁流を吐く春の山」で9位となり、最後は帝王・梅沢とフルポン村上の一騎打ちに。村上が「僕には完全に優っているものがある。(仕事が暇で)俳句を作る時間がむちゃくちゃあった」と手ごたえを明かすと、すかさず梅沢が「作る時間があればいいってもんじゃない。私のように時間のない中で作ってこそ俳句!」と応戦する。

どっしりと構える梅沢。対照的に祈るように査定を待つ村上。
ついに浜田雅功から勝者の名前が告げられる。

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「第1位はこの人!フルーツポンチ村上!!」

悲願の初タイトルを獲得した村上が歓喜し、優勝句の前に4位の梅沢の句が発表される。

<第4位>
鷹鳩と化すカフェオレの白き髭
         梅沢富美男

"鷹鳩と化す"というのは、どう猛な鷹がおとなしく優しくなるほどの春を表現する季語。カフェオレを飲むとその泡がついて口髭のようになり、どんな人も優しく見えるという句。夏井先生は「悪くはない。4位ですから。しかも難しい季語を軽やかに取り合わせてくる。手練れだなと思いました。かなり絶妙なバランスでやっているのは褒めたい」と高く評価する。しかし、梅沢が「じゃあ1位にすりゃあいいだろ!」と猛烈に噛みつくと、「黙れ!1位の句を見てから言え」と一喝する。

<第1位>
サイフォンに潰れる炎花の雨
      フルーツポンチ 村上健志

村上の句は水の蒸気圧を利用してコーヒーをいれるガラス製の器具・コーヒーサイフォンに発想を飛ばしたもの。

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「フラスコみたいな容器をアルコールランプで熱してコーヒーをいれるときに、火が丸い形の容器で潰れていく。火って危なっかしいけど、ずっと見ていられる不思議な力がある。ビジュアルも美しいけど、やっぱり最後にゴボッというサイフォンコーヒーの音が特徴的。そして外では桜に雨。コーヒーが好きなので恩返しのつもりで句を作りました」

この村上の説明に、梅沢は「負けました。その辺にあるような俳句を詠ませたら日本一と言いましたが、その通りだね」と最大の賛辞を贈る。
夏井先生の解説が始まり、スタジオ中が耳を傾ける。

「本当によくできている。サイフォンに"潰れる"って何?って一瞬思いますよね。そうしたら炎という一字が出てくる。その瞬間に容器の底に炎が広がっていくのを"潰れる"と表現したんだと分かる。詩的な表現なんだけど、きちんと映像も読んだ人の脳の中に再生される」

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「"花の雨"という美しい季語で、雨に震える桜の映像も見えます。ひんやりとした皮膚感も伝わってくる。そこに再び炎の色、水が沸いてくる小さな音、コーヒーの匂い。五感全部をゆっくりと刺激しながら、時間と空間が出てくる。いいねえ!」

ホメる言葉が止まらない一方で、夏井先生は村上のニヤケ顔が気になってしょうがない様子で「句はいいんだけども、あんたのその顔がちらちらして...」と苦笑い。そんな先生のツッコミもお構いなしに、村上が満面の笑みで「やりました!」と喜びを爆発させながら春光戦の幕が閉じた。

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<2019春光戦 決勝 結果発表>
第1位 村上健志(フルーツポンチ)
第2位 東国原英夫
第3位 横尾渉(Kis-My-Ft2)
第4位 梅沢富美男
第5位 鈴木光
第6位 千原ジュニア
第7位 藤本敏史(FUJIWARA)
第8位 中田喜子
最下位 千賀健永(Kis-My-Ft2)

     ◇

さて、次回の俳句査定のお題は・・・
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