みちょぱ「ちょっとムカつく」発言に、夏井先生「この子の顔、覚えておこう」

もう一度楽しむプレバト

2019/03/14 20:30

3月14日放送の「プレバト!!」俳句査定で、人気モデルのみちょぱと夏井いつき先生のあいだで緊張感漂うシーンがあった。この日は「春の引っ越し」をテーマに参戦2回目のみちょぱが初の“才能アリ”を獲得。ところが、「気持ちの良い句ですね」とホメた上で1か所だけ添削した先生に対し、みちょぱが「ちょっとムカつく…」と大胆発言。夏井先生も「この子の顔、覚えておこう」と応戦し、スタジオが騒然となった。

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みちょぱの意外な才能にMC浜田が「すげーな!」
今回は「春の引っ越し」をお題に、ランキング戦には著書「五体不満足」で480万部の大ベストセラー記録を持つ乙武洋匡が初登場。そのほか、「初回は先生にすごく怒られて」とリベンジに燃えるコロッケ、過去4回中3回が2位の手塚理美、過去3回"才能アリ1位"獲得の藤井隆らが参戦。俳人・夏井いつき先生が「今回はレベルがかなり高いです」と評し、なんと"才能アリ"が3人も続出する。
そんな大激戦のなか、人気モデルのみちょぱが見事な季語使いで"才能アリ"を獲得する。

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<才能アリ3位>
引越が町で三件夏近し
         みちょぱ

2度目の挑戦で初の"才能アリ"に「やったー!」と大喜びするみちょぱ。意外な才能にMCの浜田雅功が「すげーな!」と駆け寄る。

「春も好きなんですけど、夏がすごく好きなので、季語の"夏近し"を入れちゃいました」と笑顔を見せると、名人3段・Kis-My-Ft2 横尾渉は「引っ越しを見るとみんな春とかさわやかなイメージの季語を持ってくるのに、夏を持ってきたのはすごい」と絶賛。名人10段・FUJIWARA 藤本敏史も「すごく良い!よく"夏近し"って季語を持ってこれたね」と感心しきり。

夏井先生も「とても明るい気持ちの良い句ですね。"引越"という言葉をストレートに使うのも一つのやり方です。"三件"と具体的に書いてあるのもとてもいいです」と基本を押さえた内容を高く評価。さらに「私も"夏近し"って、よく持ってきたなと思います。引越しの別れのさみしさではなく、変化していくエネルギーや好奇心を表に出そうとしている」とホメあげる。

その上で、「悩ましいのは"町で"だけ。町の規模にもよりますけど、件数を把握できる人って引っ越し屋さんだけかなと微妙に引っかかった」と指摘し、1か所だけ添削を施す。

<添削後>
引越が町内三件夏近し
または
引越が今日は三件夏近し

「ご町内くらいだったら件数がわかるので"町内"とするか、引っ越し屋さんぽくやるなら"今日は"とやってもいい。こうすれば、また点数が上がっていきます」と夏井先生。

ところが、直されたことが不満なみちょぱから「ちょっとムカつくけど...」と大胆な言葉が飛び出し、出演者全員が仰天。みちょぱはすぐさま「ウソウソウソ!」と取り繕うが、スタジオは笑いと不安で騒然となる。それを見ていた夏井先生は笑顔で「この子の顔、覚えておこう」とチクリ。みちょぱの俳句の才能とキャラクターが気に入った様子で、今後も大注目の姿勢を見せていた。

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4度目の"才能アリ1位"藤井隆に夏井先生が「小さなところをつまんでくる」
その後、手塚が"才能アリ2位"にランクインし、コロッケが"才能ナシ5位"に沈む。最後は乙武との一騎打ちを制した藤井が自身4度目の"才能アリ1位"を獲得する。

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<才能アリ1位>
実家から持ち出すタオル選ぶ春
           藤井隆

「自分が初めて一人暮らしを始めた時に、新しいタオルを買うのを忘れて、実家から持っていく時になんとなく自分好みのタオルを選んでいたんですよね。それをふと思い出してまして」

藤井の説明にフジモンは「日常の小さなあるあるを見つけるのは簡単なようで、めっちゃ難しい。良いセンスやな!」と絶賛する。

夏井先生も「とても構成が面白かった。"実家から持ち出す"には通帳やハンコを持ち出すなど良からぬことを思わせる引っ掛けがある。何を持ち出すのと思ったら"タオル"、なぜわざわざ"選ぶ"のと思ったら、"春"と一字の季語。これは初めての引っ越しをしているのではないかと」と驚きの連続だったことを明かし、「実体験は強いです。オリジナリティーとリアリティーがきっちり入ってくる。この人の小さなところをつまんでくる能力は大したものです!」と大絶賛した。

「"で"と"に"で?」たった一字のミスでフジモン無念の現状維持
特待生昇格試験には、名人3段・キスマイ横尾と人10段・フジモンが挑戦。横尾が"現状維持"となり、"永世名人への道"で打倒・梅沢富美男に燃えるフジモンは「引っ越しのトラック」の写真からサーカス団に発想を飛ばした一句で勝負をかける。

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<永世名人への道 現状維持 ☆ゼロ>
おぼろ夜や荷馬車で眠る象使い
       FUJIWARA 藤本敏史

フジモンは「現代の引っ越しの情景を詠むのはやめようと思って。昔のサーカス団って、街で何日か公演したら次の街に行く。夜になって春の暖かい月の光に包まれて、象使いが荷馬車で眠っている情景を詠みました」とメルヘンチックな句に手ごたえ十分だったが、残念ながら結果は"現状維持"。

夏井先生は「良いところがいっぱいある。読んだ瞬間に私もサーカス団かな、ひょっとしたら絵本や物語の世界かもしれない。ありありと見えてきました。しかも俗っぽい引っ越しの写真から、こういう発想をつかみ出すことができるのは、さすが名人! まだ褒めます。馬と象で生き物の気配が濃くなってきます。ここもとてもいい!」と絶賛する。その上で、「もったいないのは助詞"で"だけなんです」と一字のミスを指摘する。

<添削後>
おぼろ夜や荷馬車に眠る象使い

夏井先生は「 "荷馬車で"と"荷馬車に"。どちらも場所を言うわけですが、ちょっとだけ意味が違う。"で"は活動する場所を指すのに対し、"に"は動作が続いていく持続行為なんです。"眠る"のは活動ではなく動作なので、この場合は"に"にすると完璧なんです」と添削。奥深い助詞の使い方に一同から「なるほど~」「へえー」の声が上がる中、たった一字のミスが悔やみきれないフジモンは「良いところがいっぱいあるなら、(☆をくれたって)いいんちゃうの?」「"で"と"に"で?」と最後までブツクサつぶやいていた。

     ◇

さて、次回の俳句査定のお題は・・・
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芸術性や文才など芸能人のあらゆる才能をプロが査定! 才能アリなら絶賛!才能ナシなら容赦なく酷評!浜田雅功が最強講師陣を率いてお届けする新しいカルチャースクール番組『プレバト!!』はMBS/TBS系で毎週木曜よる7時放送。https://www.mbs.jp/p-battle/

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