「失礼だろ!」梅沢vs夏井先生「むかっ腹が立った!」浜田があわてて制止する大バトル

もう一度楽しむプレバト

2019/01/11 15:30

1月10日放送の「プレバト!!」俳句査定で、梅沢富美男と夏井いつき先生のガチバトルが勃発した。“永世名人への道”で5連続の現状維持を突き付けられた梅沢は「名人に対して失礼だろ!」と激怒。夏井先生も「むかっ腹が立った!」と応戦し、あまりのヒートアップにMCの浜田雅功が「ケンカをするな!」と慌てて制止する一幕があった。

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"ミスター昇格"立川志らくがまさかの「現状維持」にガックリ
今回は「書初め」をお題に、特待生昇格試験に名人10段・梅沢富美男と特待生3級・立川志らくが登場。先日放送の番組対抗戦で東大生に負けて1ランク降格の屈辱を味わった志らくは「悔しくて悔しくて。今回は"現状維持"なんてありえない」と自信の一句でリベンジを誓う。

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<現状維持 特待生3級>
走馬灯に駆け込む書初めの午
         立川志らく

志らくは「書初めで子どもが書いた"午"という字がものすごく躍動感があって。どこに行くのか想像した時に、草原じゃ才能ナシだし、競馬場だと凡人だろうな。そこで走馬灯に入って走っていくなら、俳句としてとてもきれいだなと思って」と意図を明かし、手ごたえありの様子。しかし、告げられた査定はまさかの"現状維持"。これまで昇格率が100%という "ミスター昇格"が初めてつまずく予想外の展開に。

<添削後>
書初めの「午」駆け込まん走馬灯

俳人・夏井いつき先生は「読み手を混乱させている。実は"走馬灯"は夏の季語なんです」と指摘し、「もちろん季重なりはダメではないが、先に"走馬灯"が出てくると夏の気分で読み始めてしまう。"書初め"が出てきて、新年だったの?と混乱する。季重なりでも走馬灯までちゃんと書きたいのなら、"書初め"から始めるだけのこと」と語順を入れ替える添削を。さらに、「本物の走馬灯ではなくイメージだと季語の力がぐっと薄まる。こうすると結構上に行けてた」との言葉を掛けると、志らくは「そうなんですよね...夏の季語って分かっていたので破調にしたんですけど...」と後悔しきりだった。

暴言連発の梅沢富美男、夏井先生の劇的添削に撃沈
続いて、梅沢の"永世名人への道"への挑戦。4回連続で"現状維持"、しかも冬麗戦では5位に終わるなどスランプ気味の梅沢だが「今回は役者・梅沢富美男にしか詠めないぞ、という俳句にチャレンジしました」と自信満々。"初舞台"を季語に、清々しい新年の句で勝負をかける。

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<永世名人への道 現状維持 ★ゼロ>
札止めの墨色の濃さ初芝居
         梅沢富美男

梅沢は「満員だと大入り札止めと看板が出るんです。そうすると役者の気持ちがパァーっとなる。私は人気者ですから毎日ですけどね。初日から非常に縁起のいいお正月だなという初芝居です」と冗舌だったが、無情にもMCの浜田雅功から5連続となる"現状維持"が告げられ、しかも夏井先生の査定理由が「言葉を学べ!」と分かり、梅沢は「こんちくしょう! 名人に対して失礼だろう!」と激怒。それに対し、夏井先生も「むかっ腹が立った!」と応戦。一触即発の事態に。

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夏井先生は「いい所はたくさんあります。まず初芝居という季語がいい。しかも札止めの墨の濃さだけで賑わいを言おうとしている。それ以外のことはごちゃごちゃ言わない。まさに名人の判断だと思います」と高く評価するも、最終的には「なんで"濃さ"なんてするの? 言葉の根本的なとこが分かっていないから"さ"にしたんでしょ」とバッサリ。すると梅沢が猛然と立ち上がり「違うよ!」と反論、夏井先生も「なんだよ!」と一歩も引かず、見かねた浜田が「ケンカをするな!」と止めに入るほどバトルはヒートアップする。

実は梅沢は夏井先生の過去の教えを実践した一句だったことを明かし、「なっちゃんが言ったじゃないか! 視聴者をバカにするなって。だから分かりやすく"さ"にしたんだよ!」と詰め寄るが、「"さ"にするから分かりにくくなっているの!ちゃんと冷静に聞きなさい」という夏井先生の言葉に、「えっ?」となる。

<添削後>
札止めの墨色ぞ濃き初芝居

夏井先生は「"濃さ"というのは名詞。その後に『ちょうどいい』とか『ちょっと薄い』とか何か説明がくっつく可能性ができてしまう。ここはちゃんと"濃い"のだと言わなければいけない。普通にやるなら"濃し"とストレートに言うだけでいいけど、初芝居の活気をもう少し強く言った方がいいでしょ。人気者のおっちゃんなんでしょ?」と指摘。「ここは"墨色ぞ"と強めて、後ろは文法的に"濃き"とするだけ」という劇的添削を施すと、浜田らから「こっちの方がいいですね!」と次々と絶賛の声が上がる。それでも梅沢だけは「年明けの番組だぞ。1年を占う大事なコーナーだ。細かいことは後で俺の部屋に来て言えばいいじゃないか!」と最後まで吠えまくっていた。

「亡き祖父の硯箱」山口もえが努力の秀句で初の才能アリ1位
ランキング戦には、前回"凡人3位"となり「周りの反応が寒々しかった」と嘆く西郷輝彦、「自分らしい句ができた」と手ごたえをアピールする杉本彩、「きょうのために国語辞典を購入した」という山口もえ、俳句査定18回目で「今までで一番挑戦してます」と豪語する二階堂高嗣(Kis-My-Ft2)が参戦。さらに、「2014全日本国民的美少女コンテスト」グランプリ受賞の高校生女優・髙橋ひかるが初登場する。

結果は、山口が亡き祖父への思いをストレートに詠んだ秀句で見事"才能アリ1位"に輝く。

<才能アリ1位>
筆始祖父の遺した硯箱
          山口もえ

「祖父が書道が大好きだったんです。毎年一緒に書初めをしていたのですが、亡くなってしまってからは祖父が遺した硯箱を使って書初めをしていました」という山口の説明に、夏井先生は「こういう句に出会うと、575というのは本当に美しい調べだと思います。"遺した"でおじいちゃんが亡くなったことも分かるし、その"硯箱"を大事にしていることも全部伝わる」と納得の表情。さらに「ここから上に行こうとするなら、"筆始"という季語と、後ろの中七・下五のフレーズがちょっと似合いすぎている。イメージが近いので、少し離れた季語にすると句に奥行きや色が生まれたりする」と添削に着手する。

<添削後>
福寿草(または初明かり祖父の遺した硯箱

夏井先生は「"初明かり"とすれば、お正月に光が差し込むところにおじいちゃんの硯箱がある。"福寿草"という黄色い花も新年の季語なので、硯箱の横に小さな福寿草の鉢が置いてあるという感じにもなる」と劇的添削。そして、前回は凡人だった山口が予想を超える俳句を生み出したことがうれしいようで「本当によく勉強した!」と努力を称えていた。

     ◇

さて、次回の俳句査定のお題は・・・
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芸術性や文才など芸能人のあらゆる才能をプロが査定! 才能アリなら絶賛!才能ナシなら容赦なく酷評!浜田雅功が最強講師陣を率いてお届けする新しいカルチャースクール番組『プレバト!!』はMBS/TBS系で毎週木曜よる7時放送。https://www.mbs.jp/p-battle/

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