MBS 毎日放送

2018年12月13日 20時00分 公開

"スーパー銭湯×雪女"の一句でミッツが2年ぶり昇格、夏井先生「発想が抜き出ている」

12月13日放送の「プレバト!!」俳句の特待生昇格試験に、2年間“現状維持”に苦しんできたミッツ・マングローブ(3級)が登場。お題の「スーパー銭湯」から“雪女郎”に発想を飛ばした本気の一句で、夏井先生から「発想が抜き出ている」「これは手を入れたら作者に申し訳がない」と大絶賛され、みごと1ランク昇格を果たした。

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「自分のことのように書いた」雪女の句で2年ぶりの昇格劇
今回は「冬のスーパー銭湯」をお題に、特待生昇格試験に3級のミッツ・マングローブと名人10段・東国原英夫が登場。約2年間も"現状維持"で足踏み状態が続き、スランプから脱出したいミッツは「難しいお題だったが、私なりに発想を飛ばして作ってみた」と気合十分。雪女を意味する"雪女郎"という季語を用いた意欲作で勝負をかける。

<1ランク昇格 特待生3級→2級>
打たせ湯の肩夜をしのぶ雪女郎
      ミッツ・マングローブ

ミッツは「雪女だって疲れる時もあるんですよ。打たせ湯って割と孤独な作業ですし、夜と世をしのんでいる感じをかけて、自分のことのように書いた」と意図を説明。スタジオから「溶けたりしないんですかね?」というツッコミが飛ぶが、「どうでしょう?私は雪女ではないので」と苦笑い。そして、査定のポイントは"夜をしのぶ"となり、祈るように査定結果を待つミッツ。MCの浜田雅功から待望の「1ランク昇格!」が告げられると、「やったー! 2年ぶりですよ」とガッツポーズを決めた。

俳人・夏井いつき先生は「虚構の季語という難しい題材を選んでいるが、発想が抜きん出ているし、工夫されている。"夜を偲ぶ"の意味でとると、夜という美しい時間をうっとりと愛でているイメージになる。"世を忍ぶ"だと、人や世から身を隠していることになる。2つの意味を込めることで、"雪女郎"という季語が生きている」と大絶賛。「さっきまで降っていなかった雪が降り始め、あのハッとするような美しい肩は人間の物ではないような気がする。あれは夜をしのでいる雪女郎だったに違いない。そういう物語として解釈できる。これは手を入れたら作者に申し訳がない」と賛辞が止まらなかった。

夏井先生の劇的添削に、東国原が「どこかの賞を獲るレベル」と大興奮
梅沢富美男、藤本敏史(FUJIWARA)との"永世名人への道"で一進一退に苦しむ東国原は、冒頭から「この道は本当の"奥の細道"なんです。ツラいですよ。平場(ランキング戦)に戻りたい」と愚痴をこぼす場面も。しかし、意表を突く「憲法9条の議論」に発想を飛ばした一句を披露し、スタジオを驚かせる。

<永世名人への道 現状維持 ★ゼロ>
湯冷めして九条議論終はりけり
        東国原英夫

「国会では憲法9条の議論をしている。湯の中でも軽く議論していたんだけど、湯冷めしてスッと終わってしまった。難しい話なんだけど、湯冷めして終わるくらいのものなんです」という時事ネタを織り込んだユニークなものだったが、無情にも"現状維持"査定。「臨場感が足りない」という理由が明かされると、仕方なさそうに何度もうなずくばかり。

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夏井先生は「臨場感が足りないとはいえ、お題の写真から"九条議論"が出てくるのはさすが。お風呂から上がった後の"湯冷め"の光景も見えている」と高く評価しつつ、「なぜ叙述が損かというと、湯冷めしたという理由と、終わったという結果が普通の文章の順番で書かれているだけなんです」とも指摘。

東国原も「冬の季語に"くしゃみ"があるのですが、本当はハクションとくしゃみして議論が終わるのがいいなと思った。だけど、うまく描けなかった...」と創作時にうまくいかなかったことを打ち明けると、夏井先生は「本人の口から"くしゃみ"という面白い言葉が出てきた。なぜ入れなかったかというと"湯冷め"も"くしゃみ"も季語なので季重なりしてしまうから。そこまで全部考えて判断しているのも手に取るように分かる」と生みの苦しみに理解を示し、「きょうは2つの季語を合体させるのをやってみます。そうすると、さらに臨場感が出てきますよ」と宣言する。

<添削後>
九条議論終はる湯冷めの嚏(くさめ)にて

嚏(くさめ)とはくしゃみのことで、夏井先生は2つの季語を"湯冷めの嚏"と合体させることで問題点を解決し、「いきなり字余りで"九条議論終わる"と書く。『えっ、どういうことかな?』と思った後に季語。そして"にて"によって、それによってという意味が出てくる。これなら、あなたのいい発想が全部乗っかってくる」という劇的添削を施す。これには東国原も「"にて"なんて、使い方が難しい大人の俳句なんですよ。この直した句を出したら、どっかの賞を獲りますよ!すばらしい!」と興奮が止まらない様子だった。

ランキング戦はダメ出しの嵐、夏井先生が「同じことばかり...」と頭を抱える
一方、ランキング戦には、「映画と俳句って似ている」と分析する俳優の津田寛治、同じく「お笑いと俳句って似ているなって」とアピールするドランクドラゴン・塚地武雅、「初バラエティなので頑張ります」と意気込む朝ドラ俳優の森優作が初登場。さらに、前回は「俳句ではなく、なぞなぞ」と酷評された高畑淳子、"才能アリ1位"を獲得したが「あれから何も勉強していない」と焦る黒谷友香が再び参戦する。しかし、夏井先生からダメ出しの嵐が吹き荒れることに。

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まず、「露天風呂湯けむり白息混ざりけり」と詠んだ塚地が"凡人2位"となり、「素敵な句でしょ」とドヤ顔を浮かべるが、夏井先生に「非常にありがちな光景をあたかも自分の発見のように語っているだけ」と一刀両断。続いて、高畑が「冬露天ばばの手を引く幼子や」という一句で"凡人3位"にランクイン、黒谷が「冬晴れや湯気の向こうは皆笑顔」で"凡人4位" になるが、夏井先生は「みんな"露天風呂"と直すしかない。ずっと同じことを書いてばかり...」と頭を抱えてしまう。そして、初登場の津田と森の初登場同士の一騎打ちは津田に軍配が上がり、"才能ナシ最下位"に沈んだ森は火が消えたように意気消沈する。

<才能アリ1位>
師走の夜ゆ屋の湯気見え途中下車
          津田寛治

津田の一句は「電車に乗って帰る時、最寄りの一つ手前の駅にスーパー銭湯がある。その露天風呂から湯気が見えて、帰ってからやることはあるんだけど、ちょっと一風呂浴びていこうかな」という実体験を詠んだもの。夏井先生は「やっと俳句らしいのが出てきた。本当にホッとしました」とようやく笑顔を浮かべ、「季語と時間、"ゆ屋"という場所、"湯気"という映像、最後は"途中下車"という動作が出てくる。それぞれの言葉がお互いを全く邪魔していない」と称賛。

<添削後>
湯屋の湯気見えて師走の夜を下車

夏井先生は「見えたから、思わず『あっ!』と思ったのだから、最初に"湯屋の湯気見えて"と書いてしまう。でも1音足したので、残りの中で消してもいいものがないかを考えます。消してはいけないのは季語の"師走"と"下車"。そこで"夜を下車"とやると夜の時間帯が際立つ。"を"という助詞をうまく使うと、あなたの思いや動きが際立つんです」と劇的添削。これには津田も「いや~ビックリですね・・・」とシビれっぱなしだった。

     ◇

さて、次回の俳句査定のお題は・・・
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