「これをやれるのが名人!」夏井先生が東国原英夫の"俳句画力"をベタぼめ

もう一度楽しむプレバト

2018/11/15 20:30

11月15日放送の「プレバト!!」俳句の特待生昇格試験に、名人トップ10段の東国原英夫が登場。“生活困窮者の炊き出し”を詠んだ見事な“画づくり”の一句で夏井いつき先生に「これをやれるのが名人です!」と絶賛され“永世名人への道”で一歩前進を勝ち取った。一方、ランキング戦では、夏井先生の劇的添削で小柳ルミ子がまさかの大号泣。さらに“初代バチェラー”の久保裕丈が夏井先生に「キングオブザ凡人」と一蹴され、アンミカは「査定取り消し」の憂き目に遭うなど大波乱の展開となった。

"や"ひとつで生まれる「ファーストカットの画力」
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今回のお題は「朝食の風景」。特待生昇格試験には、梅沢富美男、FUJIWARA藤本敏史と"永世名人"を争う東国原英夫(名人10段)、IQ150超えのイケメン俳優・岩永徹也(特待生5級)が登場。朝の何気ない食卓から、いかに発想を飛ばすかが勝負の分かれ目となる中、「気合を入れてきました」という東国原は「生活困窮者の炊き出し」という独創的な一句を披露する。

<永世名人への道 一歩前進 ★1つ>
炊き出しや並べば遠き秋の雲
         東国原英夫

東国原は「生活困窮者の方が炊き出しに並び、自分は一体何をやっているんだろう、これからの暮らしはどうなるんだろう。そして雲を見て、故郷や家族のことを思い出す」という情景を詠んだと説明。俳人・夏井いつき先生の評価のポイントが上五の"や"の是非だと判明し、不安がる東国原だったが、「一歩前進」の査定を聞いて歓喜のガッツポーズ。

夏井先生は「"や"を思い切って使ったのを本当に褒めたい。平場の皆さんなら"に"とするところだが、意味は通じても句がズルズルするんです。でも"や"で切ることで直前の"炊き出し"が強調され、大きな鍋なども見えてくる。そしてカットが切り替わって、"並べば"と広い光景に。この編集効果が"や"1つで生まれている。言葉で映像を描く意味がはっきり分かっている」とファーストカットの画力を大絶賛。さらに、「"並べば"には、"並んだときはいつも"という解釈ができ、どんな境遇で"遠き秋の雲"を見上げているのかと読み手は想像し始める。被災地ではなく、生活困窮者のための炊き出しだときっちり読める。これをやれるのが名人です!」と称賛の言葉が止まらなかった。

スープが不味そう? 意外な査定理由に岩永徹也が悔しがる
今回が初の昇格試験となる岩永は、「ハロウィンの翌朝にカボチャのスープを作ってもらったことがあって、前日まではお化けだったものが、スープに化けていた」という一句を披露。

<現状維持 特待生5級>
ハロウィンの翌朝スープと化すカボチャ
          岩永徹也

岩永は五七五の定型から外れた破調句で勝負をかけたが、惜しくも現状維持に。「"化す"のせいでスープが不味くなっている」という意外な査定理由に「そういうことですか...」と悔しそうな表情を見せる。
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夏井先生は「写真から洋風のスープ、しかもハロウィンに発想を飛ばすところはさすが特待生だと褒めておきたい」としながらも、「散文を俳句っぽい空気に持っていった感じなのが問題。あと、『翌朝にはスープに化すカボチャ』が今ここにあるという表現になっている。目の前にスープがある表現にするとカボチャが生きてくる」と指摘。

<添削後>
次の日のスープはハロウィンのカボチャ

夏井先生は「"次の日"で昨日がハロウィンだったんだと分かる。昨日の"ハロウィンのカボチャ"がスープになって化けたと分かる。そうすると、スープはちゃんと美味しそうに読み手の目の前にある」と劇的添削を施した。

「これだけ泣いてくれる人も初めて」小柳ルミ子の大号泣に夏井先生タジタジ
ランキング戦には、前回"才能ナシ"からのリベンジを誓うアンミカと磯野貴理子、初参戦組は小柳ルミ子、アメリカ出身の高学歴芸人・厚切りジェイソン、恋愛リアリティ番組「バチェラー・ジャパン」に出演した東大卒のイケメン実業家・久保裕丈が登場する。

まず、「新米で普段の朝が光り出す」と詠んだ磯野貴理子が"才能アリ2位"にランクイン。「会話もない夫婦だったんですけど、新米を炊いたことで話も弾む。いろんなものが光り出す」との説明に、MCの浜田雅功が「それ実話なの?」とツッコむと、磯野は「アッハッハ」と笑ってごまかす。続いて、小柳ルミ子が"凡人4位"となり、「人に悟られないように秘めていても、もう涙があふれてくる句なんです」と句に込めた深い思いを語り出す。

<凡人4位>
忍ぶれど見上ぐる頬に紅葉雨
         小柳ルミ子

小柳は先日、愛犬のルルを亡くしたばかりだと告白し、「ルルのことを語らずして句が詠めないので・・・。朝食とはまったく関係ないんですけど・・・」と大号泣。夏井先生も「作者の話を聞かないと、一歩も前に進めないと思っていた。ただ、日常の朝食の写真を見て、何かが作者の心のひだに訴えかけたことは分かった」と何かを感じ取っていたことを明かす。

<添削後>
忍ぶれどルル逝きし日の紅葉雨

夏井先生は「やはりルルが死んだということを入れないと、読み手を置き去りにしてしまう。"ルル"って書いた方がルルも喜ぶよ」と指摘。中七を"ルル逝きし日の"と置き換え、「こうすると、ルルが亡くなったあの日も紅葉に雨が降っていた。来年も再来年も、紅葉の雨を見るたびに、ルルを思い出すでしょ」と添削すると、小柳は「すごくいいです・・・。毎朝こういう思いになるので、ルルも喜んでいると思う・・・」とますます大号泣。夏井先生が「これだけ泣いてくれる人も初めて」とタジタジとなり、次の査定に進めたい浜田が「静かにしてもらっていいですか?」と懇願するほどだった。
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そして、「秋雨の日に照らされて朝餉ぬくぬく」と詠んだ久保が"凡人3位"に。夏井先生から「キングオブザ凡人です」という容赦ない言葉を浴び、完璧なイケメンの久保も「つまらない男なんですね・・・」と意気消沈。"才能アリ1位"には「息白し熱いココアとミシガン湖」と故郷を詠んだ厚切りジェイソンが輝き、「夫婦して取り合う納豆ほお緩む」という句を披露したアンミカが"凡人最下位"となる。

アンミカは最下位ながら「でも"凡人"!あー、うれしい!」と大喜び。しかし、夫婦で納豆を分け合う場面を詠んだことが明らかになると、夏井先生は「この字面だけ読むと、納豆を独り占めして、ほくそ笑んでいるとしか思えない。仲のいい夫婦を描きたかったのなら、もう"才能ナシ"です」と、先週に続きまたも"査定取り消し"を宣言。「先生! 先生!」と泣きついたアンミカだったが、最終的に"才能ナシ最下位"となり、奈落の底に突き落とされる結果となった。

     ◇

さて、次回の俳句査定のお題は・・・
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芸術性や文才など芸能人のあらゆる才能をプロが査定! 才能アリなら絶賛!才能ナシなら容赦なく酷評!浜田雅功が最強講師陣を率いてお届けする新しいカルチャースクール番組『プレバト!!』はMBS/TBS系で毎週木曜よる7時放送。https://www.mbs.jp/p-battle/

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