東国原英夫"首筋にキスマーク"の一句で勝負も撃沈

もう一度楽しむプレバト

2018/09/21 16:30

9月20日放送の「プレバト!!」俳句査定に、「永世名人への道」で梅沢富美男とトップを争う10段・東国原英夫が登場。「基本だけでは永世名人になれませんから」と“首筋にキスマーク”という艶めかしい一句で勝負するが、まさかの“一歩後退”査定にショックで口をあんぐり。その後の夏井いつき先生の劇的添削に、「プロ査定ですよ。厳しい。難しすぎる!」とため息をもらした。

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「フジモンさんより先に10段に」フルポン村上が怒涛の4連続昇格
今回は「駅の花屋さん」の写真をお題に、特待生昇格試験にはまず、3連続昇格で"トップ3"を猛追する名人7段・フルーツポンチ村上健志が登場。村上は「もう7段くらいじゃ世間がスゴいって言ってくれない。結局、トップ3に入っていないから。フジモンさんより先に10段に行きたい!」といつになく気合十分で、渾身の一句を披露する。

<1ランク昇格 名人7段→8段>
真夜中の 花屋の灯り 秋澄めり
     フルーツポンチ 村上健志

村上は「お花屋さんは深夜営業していたり、閉店後もライトアップしていたりする。暗い夜道を歩いていて、明かりがお花屋さんだったら素敵じゃないですか」と得意とするロマンチックな情景で勝負。空気が澄んだ様子を表す時候の季語"秋澄む"が評価のポイントとなり、俳人・夏井いつき先生は「選んだ季語が素晴らしい!」と"1ランク昇格"を告げる。

夏井先生は「写真から時間を夜中に動かして考えてみたのは、発想法のひとつとして良いポイントですね。暗い街の中でポッと明かりがついていて、近づいたみたら花屋。心にも明かりが灯るような、小さなうれしさ。先ほど東国原さんが"ポエム男子"とおっしゃいましたが、その通りのうまい切り取り方ですね」と高く評価。さらに「秋の清澄さを表す季語は他にもあるが、真夜中の澄み切った空気の中に灯った明かりを作者は心から美しいと感じた、そのことが読み手にひたひたと伝わる季語を選んでいる」と絶賛すると、うれしさのあまりニヤケ顔の村上に、「もっと褒めたいんだけど、そのニヤニヤした顔がどうもイラつく」と苦い顔を浮かべつつ、「直しはいらない」と太鼓判を押した。

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東国原英夫が「永世名人への道」振出しで「厳しすぎる!」
続いて、前回の「永世名人への道」で"一歩前進"を勝ち取り、ライバル梅沢富美男を一歩リードする東国原が「基本だけでは永世名人になれませんから。この句を読んだら、東国原じゃないと思うはず。そんなチャレンジをしてみた」と花屋の店員の首筋に発想を飛ばした一句を披露。

<永世名人への道 一歩後退 星なし>
女店員の 首にキス跡 桔梗買う
          東国原英夫

東国原は「花屋の店員さんは清楚で慎ましやかな感じじゃないですか。その首筋にキスマークですよ。そして、あえて気品や清楚という花言葉がある桔梗を買う。切ない!」とノリノリで意図を説明。MCの浜田雅功も「(この句の設定は)彼氏おるやん! いろいろやっているやん!」と思わずツッコミを入れてしまうほどのユニークな一句に期待がかかるが、意外にも夏井先生が下したのは"一歩後退"という厳しい査定。自信があった東国原はショックで口をあんぐりと開けてしまう。さらに、浜田が「季語の印象が薄い!髪も薄い!」と後半にアドリブを加えた夏井先生の査定理由を読み上げると、さすがに「そんなこと書いてある?」と反論し、厳しい表情で夏井先生の解説を待つ。

<添削後>
白桔梗 勧める首筋に キス痕

夏井先生は中七の"キス跡"を指し「さすが発想の王者ですね。楽しませてもらいました」と評価。その上で、「何がもったいなかったかと言うと、主役の季語"桔梗"よりも"女店員"の方が完全に目立ってしまった。バランスの問題です」と季語の印象が薄くなりすぎたことがマイナスポイントだと説明。「"買う"を、女店員の"勧める"という動作に変えると案外簡単にできる」と手を入れ、「"桔梗を"でもよいが、より清楚なイメージの"白桔梗"としてもいい。これくらい生々しくしたら、逆に季語の清楚さがより際立つでしょ」と劇的添削した。これには東国原は「プロ査定ですよ。すごく高度じゃないですか。厳しい。難しすぎる!」とつぶやき、「永世名人への道」の厳しさを改めて噛みしめていた。

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元SKE48柴田阿弥が亡き祖父への思いを託した"星月夜"で大健闘
一方、「俳句の査定ランキング」には、初参戦の元SKE48でフリーアナウンサーの柴田阿弥、さらに過去に"才能アリ"を獲得している泉谷しげる、遼河はるひ、北山宏光(Kis-My-Ft2)、白鳥久美子(たんぽぽ)が登場。自分以外は全員"才能アリ"経験者という中で初登場の柴田が、月のない夜に満点の星が広がる秋の季語"星月夜"に亡き祖父への思いを込めた句で、"凡人2位"と大健闘する。

<凡人2位>
花うんと 教えし祖父や 星月夜
          柴田阿弥

柴田は「お花屋さんに行ってみたら、祖父が教えてくれたお花がたくさんあって懐かしかった。祖父は昨年の秋に亡くなってしまったので、切ない気持ちと、どこかで見ていてくれるような温かい気持ちが、星月夜という季語にピッタリだと思って」と告白。夏井先生は「非常に素直に、自分の体験を書いているのがいい」と高く評価する。

<添削後>
花の名を 教えし祖父や 星月夜

一方で、夏井先生は「俳句では"花"というと桜を指すことが多い」と読み手が勘違いする可能性があることを指摘し、「それを回避するには"花の名を"とすればいい。勉強しましょう」と上五を添削。少し変えるだけで、劇的に変化する俳句の奥深さを知った柴田は「精進します! メチャクチャやる気になりました」と次回作への意欲を燃やした。

"ポエム少女"白鳥久美子の本領発揮に夏井先生大絶賛
そして、激戦を勝ち抜いて"才能アリ1位"を獲得したのは、たんぽぽ白鳥。前回は初登場ながら"才能アリ2位"を獲得しており、「狙いたいんですよ、特待生。ポエムをずっと書いていたのが良かったのかなと思って、小学生から書いてきたポエムを全部読み返してきた」という"ポエム少女"の底力を発揮する。

<凡人2位>
晴天に 雲描く筆 花すすき
      たんぽぽ 白鳥久美子

白鳥は「田舎の出身なので、山に遠足に行くと一面に白いすすきが生えていて。それが青空に筆で雲を描いているみたいだなと思った小さい頃の思い出があって」と実際に見た光景を詠んだことを明かすと、夏井先生は「とても気持ちよく書けていますね。花すすきの揺れる様子が、晴天に雲を描く絵筆のようだという、まさにポエム少女でした」と大絶賛。さらに「"晴天"の青、雲の"白"、"花すすき"の銀色、色彩的にもまさにスケッチしているかのような美しさ。これは才能アリというしかない。直しいりません」とべた褒め。惜しみない賛辞に、白鳥は思わず手を合わせて拝みながら「ありがとうございます!」と大感激していた。

     ◇

さて、次回は名人・特待生だけのタイトル戦「金秋戦」。決勝のお題は・・・
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芸術性や文才など芸能人のあらゆる才能をプロが査定! 才能アリなら絶賛!才能ナシなら容赦なく酷評!浜田雅功が最強講師陣を率いてお届けする新しいカルチャースクール番組『プレバト!!』はMBS/TBS系で毎週木曜よる7時放送。https://www.mbs.jp/p-battle/

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