9月6日放送の「プレバト!!」俳句査定は、名人10段に上り詰めた梅沢富美男が、ついに“永世名人への道”に初挑戦。5段階の昇格が必要で、1つでも添削されると即降格になるという厳しい道のりだが、「これから見事に5つ星いきますよ!」とストレートで勝ち上がることを宣言。しかし、夏井いつき先生からまさかの“現状維持”査定が下されると、「オレは万人に人気のある梅沢富美男だぞ!」などと猛抗議し、久々の大バトルとなった。
千原ジュニア「お口のサプライズ」で大成功
今回のお題は、スーパーに並んだサンマの写真で「秋の味覚」。特待生昇格試験には、特待生4級で足止めが続く千原ジュニアと "永世名人への道"に初挑戦する10段・梅沢富美男が登場。スランプ脱出を狙うジュニアはサンマから鰡子(カラスミ)に発想を飛ばし、ユニークな一句を披露する。
<1ランク昇格 特待生4級→3級>
舌先に 鰡子の粒 現れる
千原ジュニア
「カラスミを食べて3時間後くらいに、あれ?って。お口のサプライズみたいのあるじゃないですか」と、カラスミの粒が口に残る"あるある"体験をベースにした一句だと説明。17音全部を使ってカラスミだけを詠んだ挑戦的な句に、梅沢は「たいしたもんだわ! 私にはこの句は詠めません」と驚きが隠せない様子。実は"一物仕立て"という季語だけに意識を集中した難易度が高い手法で、夏井先生は「17音を季語のことだけで作ると、どうしても似たような句になってしまう。オリジナリティーとリアリティーを出すには、根気よく季語を観察するしかない。それを表現する力もないといけない。この句の"鰡子の粒"という小さな発見は文学作品になっている」と大絶賛し、"1ランク昇格"を告げた。
梅沢富美男が「空気が読めねえババア」と夏井先生に暴言
夏の炎帝戦で悲願の初タイトルを獲得した梅沢は、5つ前進できたら晴れて"永世名人"になることができる新たな昇格試験に挑戦。先日、ライバルの東国原英夫が"1つ前進"を勝ち取っており、ノンストップで駆け上りたい梅沢は「これから見事に5つ星いきますよ!」と気合十分。サンマから被災地の港に発想を飛ばした一句で勝負をかける。
<永世名人への道 現状維持 星なし>
震禍の港 あふるる笑顔 初さんま
梅沢富美男
梅沢は、自信のあまり「これで星もらえなかったらツラいでしょ!」と大声で自分の気持ちを叫び周囲を驚かせていたが、"現状維持"の査定が告げられると、「空気が読めねえババアだな...」と憮然とした表情に。夏井先生は「写真からこういう発想を持てるのは、やっぱり名人」と評価しつつ、「ところが、"あふるる笑顔"は安易だねえ。平べったい句になる。あえて書かなくても、笑顔があふれたことは想像させることはできるはず。それをやってこそ名人でしょう」と問題点を指摘。「もうちょっと言葉を足して、なぜ初さんまがこんなにうれしいのか分かるように書きましょう。素直にいけばいくほど、心は動きます」と添削の手を入れる。
<添削後>
震禍七年 港に揚がる 初さんま
思い入れのある"あふるる笑顔"をバッサリいかれ、納得のいかない梅沢は「中学生、高校生も見てるんだぞ!オレは万人に人気のある梅沢富美男だぞ!万人に知ってほしかったからわざと使ったのに全部消しやがったな!」と吠えまくる。が、夏井先生に「だから何だ」「精一杯書いてこれだったんでしょ」と冷たく突き放され、最後は「ああ、そうかい!」と捨てゼリフを残してバトル終了となった。
小倉優子が思い出の「柿ジャム」の句で初の"才能アリ1位"
ランキング戦には、前回"才能ナシ最下位"からのリベンジを狙う小倉優子、2回連続の"才能アリ1位"となり「女性で最年少の特待生を狙いたい」と意気込む篠田麻里子、グループで唯一の"才能アリ"獲得者として打倒キスマイに燃えるA.B.C-Zの河合郁人が登場。さらに朝ドラヒロイン女優の瀧本美織、中学生になった鈴木福が初参戦する。篠田がサンマ缶で食事を済ます独身女性の悲哀を詠んだ句で、惜しくも"才能アリ2位"となる中、「前回、季語を入れないという最低のミスをしてしまって・・・」と自信のない小倉が初の "才能アリ1位"を獲得する予想外の展開に。
<才能アリ1位>
朝の陽や 父と煮詰めた 柿のジャム
小倉優子
まさかの査定に小倉は「ウソ? うれしい! どうしよう」と大はしゃぎ。「実家に柿の木があり、お父さんと一緒に、お母さんが大好きな柿を煮詰めてジャムを作ったんです。今でも食卓に並べているので、朝とジャムのキラキラを表しました」と実体験を句に込めたことを明かすと、夏井先生は「上五の切れが気持ちいい。朝の光だけでカットが切れる。俳句は自分の経験を素直に書くのが一番リアリティーが強く出る。その素直さを大きく褒めたい」と称賛。
<添削後>
朝の陽や 父と煮ている 柿のジャム
夏井先生は「一点だけもったいない。"煮詰めた"ではちょっとマズそう」と"煮ている"に添削。それでも小倉の感性を高く評価し、「その素直さを才能だと思って、大事に育ててくださいね」と今後に期待を寄せると、小倉は「こんな気持ちにさせていただけるなんて」と大感激していた。
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さて、次回の俳句査定のお題は・・・
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