絶景×絶品そば・・・関西のグルメ王が「鹿児島」へ!!

4分でわかる ミント!

2020/01/15 18:30

 「気軽に立ち寄れるうどん・ラーメン・ちゃんぽん店は街中でもいいのですが…」というのは、そば店を営む店主のコメント。「そば店は雰囲気・景色が必要」というのだ。そこで、1月8日(水)に放送された情報番組「ミント!」(MBS)の水曜企画「わざわざグルメ調査隊」で、店主に「なぜ、こんな場所でわざわざ飲食店を?」などを取材。リポーターは、「関西のグルメ王」と呼ばれるシャンプーハット・てつじと辻沙穂里アナウンサー。

 今回の舞台は「鹿児島」。早速、てつじと辻アナは鹿児島一番の繁華街「天文館」から調査を開始した。聞き込みの途中、「辻ちゃんは鹿児島来たことあるの?」とてつじ。すぐに「あります!お仕事で。でも今回、プライベートでは初めてです!」と即答する辻アナ。「えっ!?」と、画面に向かって思わず声が出た。「この収録はプライベートなのかい?」。元々“天然ボケっぽい”雰囲気で親しみある辻アナだが、この日は特に天然ボケが炸裂。

「こちらです!」

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 鹿児島で人気ラーメン店と言えば「くろいわラーメン本店」。この人気ラーメン店へ行くと"わざわざ理由"が分かるということで、2人は店を訪れたのだが...その前に辻アナが"やらかした"。

 「くろいわラーメンは!こちらです!! 」と堂々と、違う店を紹介したのだ。テレビを見ている側は全然違う店名がデカデカと映し出されていたので「???」となり、スタッフは「これじゃないです!! 」と慌てた様子の声が。

風邪をひいたときに

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 この人気ラーメン店で、名物の「くろいわラーメン(800円 税込み)」を味わった2人。鶏ガラと豚骨でダシをとったあっさり塩豚骨スープに「豚の甘みがすごい。めちゃめちゃあっさりしている!スープを引き立たせる麺ですね」とてつじ。そして、辻アナの感想は「風邪をひいた時にでも食べたくなるラーメンですね」と、あっさりスープについてコメントしていたが...。

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人気スポット

 そば店は、出水市の山間「東雲の里 あじさい園」にある。鹿児島市内から車で約2時間。山の起伏を活かした約4万坪の大庭園で、6月頃には160種・10万本のあじさいが見頃を迎える日本最大級のあじさい園だ。国内外から多くの観光客が訪れる人気スポットとなっている。

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 この広大な敷地内にそば店「生そば 草の居」があるという。「とうとう到着しました」とてつじ。ようやく辿り着いた店は、築120年以上の古民家を移築したもので、風情ある佇まい。店内のオブジェも一つ一つに味がある。薪ストーブなども置いていた。テーブル・椅子・照明など、店内の物はすべて店主・宮上誠さん(73歳)の手作り。ちょっとした古美術展を鑑賞している気分になった。

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「観光客の食べ方やん!」

 早速、てつじと辻アナは、店主自慢の前菜付き「ざるそば(1,100円、税込み)」をオーダー。前菜は、色鮮やかな芋きんとん・早掘りたけのこ・赤大根の酢の物など、まさに"芸術作品"のように盛り付けられて「見た目だけ」でも美味しさが伝わってくる。

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 この店主自慢の「ざるそば」は、息子の覚光さん(24歳)が調理。店のメニュー全てを担当している。「僕は食べるだけですから」という宮上さんは、日本各地で個展を開く陶芸家。綺麗に盛り付けられている陶器類もすべて店主の宮上さんが作っている。

 そして、「ざるそば」を味わったてつじは「鼻に抜けるそばの香りが最高です!そばの風味だけじゃない実の味がすごくします」と大絶賛。この店の蕎麦は小麦粉などのつなぎは一切使わない。そば粉と山の湧水(わきみず)だけで作ったこだわりの「十割そば」だ。

 続けて、辻アナも試食。「ズル、ズ、ズズズー!」と、勢いよくそばをすすった。が、勢いがいいのは音だけ。すする音だけが響き渡った。スタジオでこのVTRを見ていたてつじの相方・こいでから「練習せぇ!」「このすすり方は観光客の食べ方やん!」とツッコまれスタジオ中大爆笑に。

そば店には絶景が必要

 今回は「なぜ?50万円で山を購入し、営むそば店」というテーマで進行していた。冒頭に記したそば店の店主・宮上さんのコメント「ラーメン店などは街中でもいいのですが、そば店は絶景が必要」。これが、今回の"わざわざ理由"の答え。

 このコーナーは、毎回てつじが"わざわざ理由"を見立てる。この"わざわざ理由"を導き出すためにヒントとして「街中のラーメン店」を訪れたのだが...てつじの答え・見立ては、「息子の夢を叶えるためにそば屋さんを作った」。

宮上さんは「絶景のそば店」を目指し、山を購入した。理想のそば店を夢見て妻の真里子さん(50歳)と二人三脚で開拓。しかし、開拓を始め7年が経過したとき、宮上さんにすい臓がんが発覚した。

 それでも夢は諦められずに山の開拓は続けたが、気がつけば70歳。「そろそろそば屋をやらないと死ぬぞ...」とこう思っていた時、高校卒業したばかりの息子の覚光さんが「俺がそば屋の修業にでる!」。父親のために3年間修業しそば職人になった。家族で一つの夢を叶えたのだ。店は鹿児島市内からおよそ2時間もかかる山奥にあるが、大のそば好き・ツウの方なら「絶景も堪能できるそば店」、一度訪れてみてはどうだろうか。

     ◇

 「わざわざグルメ調査隊」は、情報番組「ミント!」(毎週月~金 午後3時49分放送)で毎週水曜日に放送している企画。「なぜ、わざわざこの場所で?」「なぜ、輝かしい経歴を捨てて店をオープンしたの?」などの"わざわざ"の理由を、シャンプーハットのてつじがその場所を訪れ調査する。

https://www.mbs.jp/mint/info/wazawaza/


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