日曜劇場「VIVANT」で主演を務める堺雅人が、7月26日の「日曜日の初耳学」に登場。MC・林修を聞き手に、「VIVANT」撮影秘話や演技への向き合い方、自身のルーツまでたっぷり語った。どんな長ゼリフも外国語セリフも頭に叩き込んで現場入りすることで知られる堺が語った“完璧に準備して本番に臨む理由”に、視聴者からも感嘆の声が上がった。
■「セリフを覚えてないと、振り落とされちゃいます」
![]()
堺は「VIVANT」で、普段は冴えないサラリーマンだが"裏の顔"は自衛隊の非公認部隊=通称"別班"の諜報員、乃木憂助を演じている。
堺は共演者たちから"NGを出さない俳優"と信頼されているが、それを可能にしているのが"入念な準備"だ。今回も、最大34ページという長台詞を「一字一句母音で発音して"形"を覚えていく」という方法で完璧に記憶し、10か国語もの外国語セリフを「全部カタカナに直して覚えて、発音をそれぞれの(言語の)先生に直していただいて、というのを何国語か同時進行で」習得。準備の万全さは、同作で共演中の阿部寛もVTRで「見事。一つも間違えない」「(自分も)これは絶対ミスれないなって」とコメントしたほどだ。
鍛え上げた体でアクションも披露している堺だが「第1シーズンでは最初は何でもない人で、"実はすごい人だった"と途中からわかっていくので、(撮影に)入る前はまったく鍛えずに、クランクインしてから鍛え出したんです。最初はポヨポヨの体のほうが面白いかなと思って」と、ストーリーの進行とともに肉体改造したことを明かした。
そこまで入念に準備していく理由について、セリフを覚えてないと振り落とされちゃいます」と説明した堺。例えば、アゼルバイジャンで乃木がラクダに乗って走りながら長ゼリフをしゃべるシーンでは、難しいと思われていた"ラクダを走らせる"ことに成功。急きょ、走るラクダを追いかけて撮影できるようカメラのセッティングもすべて変更したという。
堺は「セリフを入れておかないと(想定外の状況に対応できない)、ラクダが走ると思わないから」「準備は大事です。本番で現場の空気に乗っかれるかどうかは、準備ができているかどうか。ふざけるために準備をしています」と、実感を込めて語った。
■"早稲田のプリンス伝説"の真実を本人が告白
![]()
<インタビュアー林修>では、そんな堺のルーツにも迫った。高校時代、自作の脚本が九州高等学校演劇コンクールで創作脚本賞を受賞するなど早くから才能を発揮していた堺は1992年、早稲田大学に進学。有名脚本家や劇団、俳優を輩出し続ける、伝統ある"劇研"こと演劇研究会に所属し"早稲田のプリンス"と呼ばれた。
当時の堺をよく知るのが、劇研の1年先輩だったゴスペラーズ・村上てつや。リモートで登場した村上は、堺が劇研に所属して初めて出演した"新人試演会"での"15分間ひとり芝居"を振り返り、「すごかったです。劇場を圧倒的な存在感で支配したのを覚えてます」と証言した。
そんな堺は今や、現役生たちの間で伝説化しているそう。現役生が語った"堺雅人伝説"として「1年生の頃から役者扱いのVIP待遇だった」というエピソードが紹介されると、聞いていた堺は「劇研はスタッフワークもできないと一人前に扱われない。僕は、何一つできなかったんです、不器用で。何をやってもダメだから先輩が『お前は役者だな』って半分あきれ顔で。本当に肩身が狭かったです」と"真実"を打ち明けた。
そんな経験からか、現在も撮影現場では進んでスタッフワークを手伝っている。番組で「VIVANT」スタッフからの「堺さんは撮影のことを熟知しているので、助監督的な動きも手伝ってくれる」というエピソードが紹介されると「皆さんあっての役者なので」「僕個人は入れものみたいなものなので。衣装、髪型を作ってくださってメイクしてくださって照明を当ててくださっているから役者をやれているので。それ以外はなんてことないなぁと思いながら」と謙虚に語った。
■三谷幸喜氏も絶賛「真田丸」全50回でたった1回加えたアドリブセリフとは
![]()
堺は、歴史学者・磯田道史氏と歴史について語り合う「磯田会」にも参加する"歴史好き"。大河ドラマ「真田丸」では真田信繁役で主演を務めており、同じく歴史好きの林にとっては触れないわけにいかない話題でもある。
そこで林が「堺さんを語る上で外すことができないのが大河ドラマ『真田丸』じゃないかと思うんですが」と振ると、堺は「主役だからというよりは、三谷さんの作品にたくさん出られる、1年ずっと出られるというのがとっても幸せだったし、素敵な経験でした」と回想した。
「真田丸」の脚本家・三谷幸喜氏を敬愛し「神様。(セリフは)一字一句変えたくない」と話す堺。だが、そんな堺が全50回の同作でたった1か所だけ、セリフを加えたシーンがあるという。
「事前の番組で上田を訪ねた時に、地元の方が『あの山に3回雪が積もると上田にも冬が来ます』というようなことをおっしゃられて、どこかで使いたいなと思っていて。上田城明け渡しの場面で、(城を)受け渡す相手にそれを言いました」と堺。そのシーンについて三谷氏が「僕が書いたセリフだと思っていました。いいセリフ。1年で一番いいセリフだと言われると癪なので、5番目くらいにいいセリフ」とユーモアたっぷりに語ったコメントも、合わせて紹介された。
「VIVANT」舞台裏から自身のルーツまでじっくり語ったインタビューの最後には、"生き生きとした"を意味するフランス語"VIVANT"を意識して「"生き生きと"っていうのがよくわからないんです。でも、そこを目指したい。(演じるキャラクターが)ちゃんと生きていれば、何もしゃべっていなくてもきっと、見るにたえるものができると思うし、それはきっと素晴らしい作品になると思います。二つ選択肢があるとしたら、どっちがよりVIVANT(生き生きとしている)だろうっていう選択肢を取りながら、いろんなことを選んでいきたいなと思っています」と語った堺。
"演じること"にどこまでも真摯に向き合うその姿勢に、視聴者からも「本当に尊敬できる方」「努力家の堺さんを見習いたい!」「ストイックで欲がなくて知性にあふれてて好奇心旺盛で人にやさしくて...素敵すぎます!」といった熱い声が上がり、真摯な姿勢が投影された「ふざけるために準備しています」という言葉には「これは名言」「準備してるからその場での変更にも対応できる。これってどんな仕事にも当てはまるよね」といった共感の声も寄せられた。
「日曜日の初耳学」<インタビュアー林修90分SP 堺雅人編>はTVerで見逃し配信中。阿部寛が明かす堺の意外な"弱点"、"劇研"の先輩・ゴスペラーズ村上てつやが迫る"早稲田のプリンス伝説"の真偽、堺の親友・山本耕史による堺の"筋肉仕上がり分析"に加え、堺と林修が「戦国偉人・最強打線対決」で本気のバトルを繰り広げるコーナーも必見だ。
(MBSテレビ「日曜日の初耳学」2026年7月26日放送より)
無料見逃し配信はTVerで2026年8月23日(日)まで
インタビュアー林修90分SP 堺雅人 編!
-----------------------------------------
「日曜日の初耳学」はMBS/TBS系で毎週日曜よる10時放送。
公式HPはこちら。
![]()