こっちのけんとが語った"活動セーブ"の理由と現状に反響続々「語ってくれてありがとう」「無理せず戻して」<日曜日の初耳学>

日曜日の初耳学 復習編

2025/02/27 11:40

2024年に大ブレイクを果たし、その後活動セーブを発表したマルチクリエイター・こっちのけんとが「日曜日の初耳学」にリモート出演。林修、田村淳らスタジオメンバーからの質問に答え、活動セーブに至った思いや大ヒット曲「はいよろこんで」楽曲制作の裏側などについて語った。

■ヒット曲「はいよろこんで」はたった1つのフレーズから始まった
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2月23日放送の「日曜日の初耳学」は、スタジオメンバーが今一番話を聞きたいカリスマにリモートをつなぐ新企画「リモートインタビュアー」を放送。こっちのけんとは、田村淳が話を聞きたいカリスマとして登場した。

日本レコード大賞最優秀新人賞に輝き、NHK紅白歌合戦に出場...と大活躍だった2024年。ブレイクのきっかけになった楽曲「はいよろこんで」について、スタジオゲストで歌手のmiletが「歌詞はどうやって思いつくんですか?」と質問すると、こっちのけんとは「まず"はいよろこんで"っていうフレーズを思いついて、もしそれにメロディーをつけるならこれしかないなっていうところから始まって。そこから、パズルみたいに書いていきました」と明かした。

中島健人が「あの、こっちもけんとです」とアピールしたのをきっかけに、中島&こっちのけんとがこの日限りのスペシャルユニット"どっちもけんと"として「はいよろこんで」のダンスコラボやボイパセッションを楽しむ場面も。こっちのけんとはコラボ後、中島を「"けんと界"のスーパースターですから」と称え、笑顔を見せた。


■「はいよろこんで」に込められた意味「心拍が正常なうちに...」

リモートインタビューでは、23歳の時に双極性障害を患ったことも打ち明けたこっちのけんと。2024年末にはXで「今後は跳ね返りと戦うために当分休みます」と、病気のため活動セーブすることを発表している。

活動セーブを決めたことについて問われると、「2024年は初めてのことだらけでモチベーションも無限に湧いてきて、2000%の力が出せてしまっていた。2025年は100%に戻して頑張らないと、どこかでガタが来てしまう、この調子で行くと夏ぐらいに倒れてしまうと想像がついてしまったので」と打ち明けた。

実は「はいよろこんで」という曲自体、うつ状態のさなか世間との接触を断っている時期に制作したものだという。"鳴らせ君の3~6マス"という一見難解なフレーズと"SOS"を意味するモールス信号を組み合わせたリズミカルな歌詞も、読み解くと「自分の心拍が正常なうちにSOSを出していこう」という思いが込められている――。こっちのけんとの解説に、スタジオメンバーからも驚きの声が上がった。

■打ち明けた"現在の状態"「生きたい理由を毎回探す感じです」

現在は、自身の精神状態と向き合いながら曲作りに取り組む日々を送っているという。"死んでしまいたい"と思ったことも「めちゃくちゃあります。普通の人で言うと『小腹すいたな』くらいの感覚で思ってしまうんです」とも。「自分の中でもどうせ死なないだろうという気持ちももちろんあって、おなかがすいたらご飯を食べるような感覚で、死にたくなったら生きたい理由を毎回探す感じです」と告白。日々の支えになっているのが昨年2月に結婚した妻だといい、「妻がいなかったら、今の自分どころか今じゃない自分もいないだろうと思います」としみじみ語った。

曲作りをはじめ、病気に関して、今の生活と今後について...スタジオメンバーからの質問に真摯に応える姿が印象的だったこっちのけんと。インタビューを見た視聴者からは「語ってくれてありがとう」「双極性障害について知るきっかけになった」「誠実にお話しされる姿が印象的だった」といった声から「2000%の力が出せてしまったっていう言葉で、どれだけ苦しかったか少し理解できた」「どうか無理せず戻してほしい」「応援しています!」といった寄り添いの声、さらには「こっちのけんとさんの話を聞いて、自分のことだ、と思った」「聞いているうちに泣いてしまった」といった共感の声まで、さまざまな声が上がる反響を呼んだ。

■上手な叱り方とは?「愛てを理解しようとするプロセスを経ること」
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この日はほかにも、スタジオメンバーが会いたいカリスマが登場。中島健人が会いたいカリスマは、アパレル史上最短・最年少で上場を果たした株式会社yutoriの片石貴展社長(31歳)。24歳で脱サラ・起業し、段ボール箱の机からスタートして6年で株式上場を成し遂げた青年実業家だ。

そんなyutoriの大きな特徴が、平均年齢25歳という若さ。片石社長は若者至上主義を唱え、20代社員にも積極的に大きな仕事を任せているという。中島に「イマドキの若者の叱り方」を尋ねられ、片石社長は「叱ることは"技術"。否定をして、そこから前向きにさせないといけない」と、叱ることの難しさについて持論を展開。

「意識していることは、叱るよりも前の過程。ミスがなんで起きたのかという根本の部分、その子がどういう人生の歩み方をしてきたんだろうということを会話の断片から想像して理解しようとするプロセスを経ることで、リスペクトが生まれる」と、叱る前段階の人間関係の重要性について語った。人間関係への深い理解に基づいた片石社長ならではの"叱り方"に、スタジオメンバーからも納得の声が上がった。

■"Fラン大学"は必要!"全国の学長が注目する学長"の主張とは
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林修が今一番話を聞きたい教育界のカリスマとして、共愛学園前橋国際大学の大森昭生学長(56歳)もリモートで登場。偏差値が低く"Fラン大学"と呼ばれることもある一部の大学に不要論が飛び交う中、「不要な大学はないんじゃないか」と提起し注目を集める大森学長に、林が「なぜ日本にFラン大学は必要なのか」を問うた。

この問いに大森学長は「トップリーダーだけでは社会が回っていかない。ミドルリーダーも必要だし、地域の産業を引っ張っていく人材も必要。そういう人材が地方の小規模な大学で育っている」と提言。全国の学長が注目する学長ランキングで3年連続1位に輝いた大森学長の主張に、林先生も納得の表情で頷いていた。

(MBSテレビ「日曜日の初耳学」2025年2月23日放送より)

無料見逃し配信はTVerで2025年3月23日(日)まで
リモートインタビュアー 編!
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「日曜日の初耳学」はMBS/TBS系で毎週日曜よる10時放送。
公式HPはこちら。

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