NHK連続テレビ小説「まれ」(2015年)のヒロインなどこれまでに映画16本、ドラマ16本の主演を務めてきた俳優・土屋太鳳が「日曜日の初耳学」に出演。林修を聞き役に、連続テレビ小説「花子とアン」(2014年)出演当時までアルバイトをしていたという驚きの下積みエピソードや、尊敬する俳優・佐藤健への思いを打ち明けた。
■朝ドラヒロインオーディション秘話
土屋太鳳は現在29歳にして、芸歴16年。その道筋を振り返り、「一つ一つのオーディションを命綱のようにつないできたんです。最初は全然受かりませんでした。17歳で受かり始めて、19歳で『花子とアン』に出会って...」と明かした。
朝ドラ「花子とアン」では吉高由里子演じるヒロインの妹を演じたが、「『花子とアン』の撮影をしている時にもアルバイトをしていました、コンビニで。次が決まっていなかったから」と驚きの告白。これには視聴者からも「『花子とアン』の撮影しながらコンビニでバイトしてたの!?」「太鳳ちゃんもバイト生活してた頃があるんだなぁ」と驚きの声が上がった。
「花子とアン」の撮影現場から「まれ」のヒロインオーディションに向かったこともあった。「撮影をしてから(『まれ』の)最終審査に向かったんですけど、吉高さんが私の手を握って『太鳳ちゃん、今のは準備運動だからね。これから本番だから、全力で頑張っておいで』って送り出してくれて、最終審査に臨んだんです」と、当時を回想した。
そして「最終審査が終わって部屋を出る時にドアにぶつかって、このまま出てはいけない気がしたんです。気がついたら『私にチャンスをください!』と言っていて。"今でしょ"だったんです」と、自身の運命が大きく動いた瞬間を、林修の名言も引き合いに振り返った。このオーディションで2020人の候補者からヒロインを勝ち取った土屋は、これを機にアルバイトを辞め、俳優一本で生きる道を歩き出した。
■佐藤健がVTRで登場 土屋太鳳は「いい意味で不器用」
土屋といえば高い身体能力を活かしたアクションスキルにも定評があるが、自身は「アクション女優っていうと、そこまでたどり着けていなくて...」という。そんな土屋が"人生の師"と仰ぐ存在が、2014年の映画「るろうに剣心 京都大火編」で初共演した俳優・佐藤健。当時19歳だった土屋に演技やアクションを教えて以来、師弟関係が続いている。
土屋は、佐藤の印象を「只者ではないなと思いました。努力することを大切にしているし、馬鹿にしないし、軽んじないし、人を置いていかない」と表現する。中でも、佐藤の懐の深さを表す"人を置いていかない"という表現に、林修も「最後の言葉がいいですね」としみじみ。
一方、佐藤は土屋の"一生懸命さ"に惹かれたという。この日、VTR出演した佐藤は、土屋について「ただ単にダッシュするシーンも、見えなくなるまで全力疾走。絶対使うはずのないところまで。いい意味で不器用なところがあるから、もがきながらアクションもやっていたりするので、"こなしている画"にならないんですよね」と、その常に全力疾走な人となりを絶賛し、『るろうに剣心』シリーズで土屋が演じた巻町操についても「間違いなく彼女だから成立したし、魅力的なキャラクターになったと思っています」と語った。
■「親の道は子どもの滑走路になる」土屋太鳳を支えた"母の言葉"
幼少期から日本舞踊、クラシックバレエ、乗馬を習い、高校では俳優業の傍ら部活のダンスで全国大会にも出場。土屋の驚異的な身体能力は、こうした日々に培われた。その背景には、土屋と姉、弟の3きょうだいを全力で支えた母の存在があった。土屋にとって「母はセコンドみたいな人。中には入らず、外で掛け声をかける。インターバルになったらリカバーさせて、また送り出す。そんな人です」という。
そんな母が掛けた言葉が、今の土屋を支えている。「目の前だけがすべてじゃない。ちょっと隣に行けば違う世界がある」「人生の"粒"を大切にしなさい。一粒一粒を大切にすれば、人生全体がいいものになるはず」...。そんな言葉の一つ一つが、土屋の中で大きな指針になっている。
昨年出産し、母になった土屋。現在は日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」に出演中で、家事・育児と両立させながら、コンプレックスを抱える女性・百合子を演じている。そんな彼女に母が送った言葉が「親の道は子どもの滑走路になる」。親が歩いてきた道が"滑走路"になって、これから羽ばたく子どもを導いていく。最後は「この言葉にすごく納得しました。自分もしっかり地に足をつけて、いろんなことに挑戦していきたい」と力強く語った。
何事にも真摯で全力な土屋の個性が光った今回。視聴者からは「太鳳ちゃんのことよく知らなかったけど、この番組を見てイメージが変わった!応援したいと素直に思った」「丁寧に話す感じがとても素敵」といった声に加え、「太鳳ちゃんと健くんのお互いを尊重し合える関係、すごく素敵」「健さんは本当に人をよく見てる」など、土屋と佐藤の絆に感動する声も上がっていた。
■ジャパネットホールディングス代表取締役社長 兼 CEO・髙田旭人氏も登場
また今回の放送では、林修が今一番会いたい人を招いて仕事術を聞き出す熱烈オファーシリーズで「ジャパネットたかた」のジャパネットホールディングス代表取締役社長 兼 CEO髙田旭人が登場。名物社長と言われた先代・髙田明氏のあとを2015年に引き継ぎ、売上を過去最高にまで激増させたさまざまな"改革"のすべてを打ち明けた。
取り扱う商品を以前の1割以下にまで厳選する一方で、アフターサービスの会社を作りコールセンターや修理を自社で行うなど、商品を改善し"磨く"ことに重点を置いた経営改革が、大きな成果を生み出した。「ジャパネットは衝動買いの会社。だからこそ絶対に後悔させてはいけない」という経営哲学に、スタジオメンバーからも何度も歓声が上がった。
(MBSテレビ「日曜日の初耳学」2024年11月10日放送より)
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土屋太鳳編!
ジャパネットホールディングス代表取締役社長 兼 CEO・髙田旭人編!
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「日曜日の初耳学」はMBS/TBS系で毎週日曜よる10時放送。
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