9月11日に放送された「日曜日の初耳学」2時間スペシャルに、俳優の菅田将暉が登場。林修先生が時代のカリスマと1対1で対峙する人気企画<インタビュアー林修>で、ターニングポイントになった作品や歌手としての自分、さらにはセリフ暗記法について、じっくり語った。
■19歳、「これはやらなきゃって思った」作品との出会い
芸能界入りのきっかけは2008年の「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」。菅田は1万5,338人の応募者からファイナリスト12人に選ばれた。
その数カ月後には、シリーズ史上最年少16歳で「仮面ライダーW」の主演に抜擢。「今、俳優をやっていて思いますけど、"1年かけてひとつの役を作る"ってぜいたくだなと。それを勉強できたのがよかったと思います。(基礎に)めちゃくちゃなってます」と、当時の経験を振り返った。
ターニングポイントになった作品が、19歳で主演した「共喰い」という映画。「濡れ場もあるしR指定がついているし、わりと重い作品でもあるんですけど、これはやらなきゃってすごく思ったんです」と、強い熱意を持ってオーディションに参加。主役をつかみ取った。
それまでのアイドルのイメージとは大きく異なる作品への出演は大胆な挑戦だったが、この作品で菅田は日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。
■「ずっと舞台挨拶してない?」"修行"時代
ハイペースでスターへの階段を駆けのぼってきた。出演作品は2015年9本、2016年14本と、すさまじいブレイクぶり。だが林先生の「すごいペースで人生駆け抜けてますね」の言葉にも、本人は「一歩一歩上がってるっていう感覚ではあるんですけどね」といたって冷静だ。
「この時は明確に経験を積むっていう時期でした。この時の修行みたいなのは活きてますね」「その千本ノックみたいな日々があったから、今は1個1個丁寧に考えられているなって。技術とか、体に(経験が)残ってる」と、しみじみ当時に思いを馳せた。
■歌手・菅田将暉として思うこと
多忙な俳優業のかたわら、音楽活動も行う。「見たこともない景色」でメジャーデビューし、2019年には「まちがいさがし」でNHK紅白歌合戦に出場。現在まで3曲が動画再生回数1億回越えを達成している。
歌手デビューした2017年は、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を獲得した映画「あゝ、荒野 前篇」が公開され、俳優としてすでにトップを走っていた時期。だが、自ら楽器を持って移動したり宿泊時はバンドメンバーと相部屋になったり"ミュージシャンとしては新人"という姿勢を貫いた。
「俳優・菅田将暉の感覚でステージを用意されても、そんなパフォーマンスできませんよ、と。スタジアムで歌えるかと言ったら、そんな技術はない。音楽の階段を1歩1歩上がっていきましょうっていう話は(事務所に)しました」。当時、自身が身を置いていた環境をそう振り返った。
■今後の目標「やらなきゃな、と」
「アルキメデスの大戦」(2019年)、「糸」(2020年)、「花束みたいな恋をした」(2021年)で3年連続日本アカデミー賞優秀主演男優賞を獲得するなど、日本を代表する俳優となった菅田。
林先生が「セリフはどうやって覚えるんですか?」と尋ねると、「読みます。覚えにくかったら食べながらとか、動きながらとか、難易度が上がるにつれて五感を増やしていく感じで覚えています」と独自のセリフ暗記法を紹介。
公開中の主演映画「百花」では、認知症で記憶を失っていく母親に向き合う息子を演じている。菅田は、「(オファーを受けた時期が)結婚を考え始めた時期でもあったり、うちのおばあちゃんの記憶があいまいになったりということを初めて体感した時期でもあって。"これは今やるべきなんだな"と」と、作品に強い縁を感じたという。
いずれは作品のプロデュースをしたいという思いもある。今後について問われ「(プロデュースは)やらなきゃなと思いました」「1本は(作品を)撮ってみたいですね」と明確に夢を語った菅田。
インタビューを終えた林先生は「とにかく頭がいいです。普通のスターじゃなくて大スターになっていくんでしょうね」と、その印象を語った。
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9月11日放送「日曜日の初耳学」より、菅田将暉、浅田真央が自身のこれまでや今現在取り組んでいる仕事についてじっくり語った<インタビュアー林修>、プロの職業の裏に隠れた初耳学に迫る新企画<石井亮次の『初耳プロフェッショナル』>がそれぞれTVerで見逃し配信中!
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「日曜日の初耳学」はMBS/TBS系で毎週日曜よる10時放送。
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