MBS 毎日放送

2021年01月16日 10時00分 公開

「失敗とは、何もしないこと」青学大・原晋監督のポジティブ思考

名門大学出身ながら定職に就いていない“高学歴ニート”やコロナ禍に苦しむ若者たちに特別講師が向き合う「林先生の初耳学」の名物企画「熱血課外授業」。1月10日放送回では、青山学院大学陸上競技部・原晋監督が講師として登場し、人生に迷う若者たちに知将ならではのアドバイスを送った。原監督が自らの経験から見出したという人生のヒント“T作り”とは?

「T」の縦軸・横軸が表すものは?
これまで、林修をはじめ古舘伊知郎、橋下徹、武井壮、杉村太蔵、乙武洋匡、市川猿之助とそうそうたる顔ぶれが"高学歴ニート"やコロナ禍に苦しむ若者たちに熱い授業を繰り広げてきた同企画。
今回は"特別編"とし、コロナ禍で立ち止まってしまった学生やスポーツ選手らも参加。原監督から「コロナ禍をポジティブに生き抜くためのヒント」を学んだ。
勉強に励んできたという女子学生は、その集大成と考えていた留学が中止に。学びの場を失い、将来に不安と焦りを抱えているという。原監督は「"T"から得る人生のヒントがありまして」と、独自の"T作り"の考え方を示した。
"T作り"とは、「こうしたい」という人生の軸を「T」の縦軸とし、人と話したり、本を読んだり、テレビや映画を観たりといった知識の習得を横軸とする考え方。
「自分と関係ない分野を知ることによって、いつの間にか横軸が広く深くなっていく。それが縦軸のプラスαとなるタイミングが必ずある」とし、女子学生に「(起業したいという)縦軸を持ち続けるとともに、今やるべきことは、横軸をしっかり育てていくこと」とアドバイスした。

"T作り"に込められた原監督の人生哲学
"T作り"の考えが生まれたきっかけは、自らの経験だという。
中学から陸上競技に打ち込み、22歳で実業団に入団した原監督だったが、5年後に不本意ながら実業団を退団。陸上に代わる武器を何も持たないまま、社会に投げ出された。
「営業マンになって、言葉を持っていないことに気づいたんです。人を喜ばせたり企画を生み出すための頭の中の構造が、多チャンネル化されてなかった。(陸上をやりたいという)一本の軸しかなかった」(原監督)
スキルも経験もなく、100人いた同期の中で営業成績最下位からのスタートだったという。「なんで頑張れたか?仕事を任せたらちゃんとやる男だということを証明したかった。陸上バカ、スポーツしかできない男とレッテルを張られるのが嫌だったので、与えられた仕事を頑張った」と、自身の来し方を振り返った。
与えられた場で成果を出す、という新たな縦軸を得た原監督は、たくさん恥をかきながらも、人と会い、本を読み、横軸を育てていった。
その結果、今がある。「一つのことしかしなくても、それで金メダリストになれればいいですよ。でも、そういう人ばかりじゃない。縦だけじゃなく、横軸も育てていかなきゃいけなかったなぁと実感した」と"T作り"に込めた思いをしみじみと語った。

就職活動に失敗した学生に、原監督がかけた言葉は?
原監督の人生哲学に触れ、高学歴ニートたちからも質問が飛んだ。
「ずっとサッカーをやっていた。就職するにあたり、スポーツと同じ熱量で仕事に向かえない」という大卒ニートの若者には「これは教育者の責任でもある。(人生には)理想と現実のギャップが当然あります。だからこそT作りの横軸を。子どもの頃からスポーツだけやるんじゃなくて、基礎教育は真面目に取り組む(ように指導する)。スポーツを通して、"勝った""負けた"だけでなく、コミュニケーション能力、計画力、分析力を作り出すことができるよね」と返答。
就職活動に失敗したとうなだれる学生には「悩む必要はありません。そんな人ごまんといます」と元気づけ、「失敗とは、何もしないこと。失敗は失敗ではなく、成長への第一歩なんですよ。だから、何事も後ろ向きにとらえてはいけないです。今は"T作り"の横軸。広く太く経験してるんですよ。横軸を広く太くすることで、いつのまにか縦軸がひらめく。『これだ!』ということが出てくる。それが人間なんですよ、機械じゃないんです」と訴えた。

終始ポジティブな言葉で若者たちを励まし続けた原監督。その様子を林先生はスタジオで「なるほど」とニコニコしながら見守り、「お見事です。どういう学生が来るのかきちんと想定して、一番ぴたっと通じるであろう"T作り"という言葉をちゃんと用意して。引き出しもたっぷりあるから、何を聞かれてもちゃんと返せますね!」と惜しみない賛辞を贈った。

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「林先生の初耳学」公式YouTubeチャンネルでは原監督の<熱血課外授業>に加え、林先生が"ホスト界の帝王"ROLAND(ローランド)に切り込んだ<初出しインタビュアー林修>も配信中!
【公式YouTubeチャンネル】

次回の「林先生の初耳学」は1月17日(日)夜10時25分から放送する。林先生が今話題の人の"初出し情報"を引き出す新企画<初出しインタビュアー>は、"ホスト界の帝王"ことROLAND(ローランド)との対談の後編を。売れていなかった時代の逸話や、彼が「普段から堂々としていられる理由」が明かされる。<熱血課外授業>にはイケメン落語家・瀧川鯉斗が登場。暴走族の総長だった過去から学んだ、人生における大切なこととは。

「林先生の初耳学」はMBS/TBS系で毎週日曜よる10時放送。
博学で知られる林先生でさえ知らなかった知識を"初耳学"に認定する。
https://www.mbs.jp/mimi/

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