MBS 毎日放送

2020年12月12日 15時00分 公開

【初耳学】鬼越トマホークが手漕ぎ船で津軽海峡を横断

12月6日放送の「林先生の初耳学」では、鬼越トマホークが「津軽海峡を青森から北海道まで手漕ぎボートで渡れるか?」を検証した。直線にして20㎞、肉眼でも十分確認できる距離とあって、意気揚々と出発した検証チーム。だが漕ぎだした先には、想像を絶する過酷な環境が広がっていた。果たして検証は成功したのか?

縄文時代、人々は海峡を越えていた
世界七大海峡の一つとして知られる津軽海峡。演歌にも歌われ、どこか物悲しいイメージがある一方で、新幹線なら約60分(JR北海道新幹線で新青森駅から新函館北斗駅まで)、フェリーでも片道90分(津軽海峡フェリー 大間~函館航路)で行き来できる。
だが1万5千年前の縄文時代には、人々は手漕ぎ船で津軽海峡を渡っていたという。
海峡の歴史について、林先生は「もともと北海道と本州は2万年前までつながっていたことがわかっていますし、海面が上がって(陸地が)離れてしまった後も、行き来・交流していたようなんです」と解説。北海道・本州間で当時、黒曜石やヒスイなどを交易していたとも言われており、縄文の昔から人々が津軽海峡を越えていたことは確かなようだ。
そこで今回行われたのが「今でも津軽海峡を手漕ぎ船で渡れるか?」大検証。「初耳学」の海担当ともいえるお笑いコンビ・鬼越トマホークの2人がこのトライに挑んだ。
7月26日放送回ではGPS・モーターを使わずに江戸時代の"島流し"に挑戦した2人。東京湾を出発し、帆に受ける風のみを動力として300㎞先の八丈島を目指したが、天候悪化により漂流状態に。途中リタイヤとなり涙を飲んだ。
そのリベンジとばかりに立ち上がった2人。さらに、"島流し"検証に同行した航海の専門家・國枝佳明先生(東京海洋大学)と、大間周辺の海を知り尽くした帆船乗り集団・スピリット・オブ・セイラーズからも3人の助っ人を迎え、6人体制で大間漁港を漕ぎ出した。

「1分でもキツい」手漕ぎボート航海
青森・大間漁港から北海道・汐首岬までは直線距離で20㎞。大間漁港からは、陸地が肉眼でも確認できる。全長5.5mの手漕ぎボートに6人が乗り込み、4人が漕ぎ手、1人が舵、もう一人が休憩というローテーションで船を進めていく。安全のため、並走船2隻とレスキューダイバー3人が航行を見守る。
手漕ぎボート経験は井の頭公園だけという鬼越トマホークの2人は、あらかじめ助っ人たちからボートの漕ぎ方を教わって出港した。
実は、海を手漕ぎボートで進むのは想像以上に過酷な行為。前後に大きく体を傾け、全身を使ってオールを動かし続けなければならず、海のプロでも連続して漕ぎ続けるのは10分が限界だという。
スタジオでトレーニング用マシンを使って手漕ぎボート体験をした中島健人も「1分でもとってもキツいです」と悲鳴を上げたほど。鬼越トマホークは「しんどい」「膝がヤバい」と弱音を吐きつつ、必死でオールを漕ぎ続けた。
検証のタイムリミットは日の入りまでの12時間。努力の甲斐あって、一行は出航から3時間で10km進み、全行程の半分まで到達した。
すると、ここで天気が急変。風と波が急激に強まり、順調に見えた航海にも暗雲が立ち込める。あっという間に「漕がないと(波に)飲まれる」という極限状態に。一行は「絶対ゴールして北海道でうまい飯を食おう!」と声をかけ合い航行を続けた。

「自然は人間の思う通りにはならない」
実は、津軽海峡には西から東へ"津軽暖流"が流れており、動力の弱い手漕ぎ船はこの暖流の力で太平洋方面へ押し流されてしまう。そのため、流される分を加味してゴールよりもあえて西のポイントに向けて進んでいかなければならない。
だが、津軽暖流の流れは想像以上に早く強かった。気づかないうちに東へ、東へと流されていくボート。それに加えて強風で波がどんどん高くなり、転覆の危険が高まっていく。出航から4時間半、北海道まで残り5kmほどのところで、ついに並走船の船長から「中止したほうがいい」の声が飛び、トライは中止となった。
手漕ぎボートを並走船でけん引し、30分後、船は北海道・戸井漁港に到着した。鬼越トマホークの2人は声をそろえて「海の恐ろしさを改めて実感しました。縄文時代の方はすごいと思いました」(金ちゃん)、「(危なさが)島流しの比じゃなかった」(坂井良多)と津軽海峡の厳しさを口にした。
スタジオでは今回のトライに携わったメンバーへのねぎらいの拍手が沸き起こり、林先生は「自然はやっぱり人間の思った通りにはならない」と納得の表情を浮かべていた。

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「津軽海峡を手漕ぎ船で渡ってみたら自然の厳しさを知った!!」も!<初耳トライ>は「林先生の初耳学」公式YouTubeチャンネルで配信中
【公式YouTubeチャンネル】

次回12月13日(日)の「林先生の初耳学」では、フワちゃんが「友達から友達へ数珠繋ぎでアリアナ・グランデにたどり着けるか」を検証。八王子のおばあちゃんからスタートして、アメリカの超大物アーティストにたどり着く!

「林先生の初耳学」はMBS/TBS系で毎週日曜よる10時放送。
博学で知られる林先生でさえ知らなかった知識を"初耳学"に認定する。
https://www.mbs.jp/mimi/

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