青ヶ島の明かりをすべて消す!大検証で見えた"日本一レベルの星空"

日曜日の初耳学 復習編

2020/12/05 11:00

11月29日放送の「林先生の初耳学」では、「絶海の孤島・青ヶ島で民家の明かりをすべて消してもらったら“日本一の星空”を見ることができるか?」という大検証を敢行! 入念な準備の末に実現した満点の星空の映像に、スタジオ陣も星空観測の専門家も大感激。果たして青ヶ島は“日本一の星空”の認定を得ることができたのか?

美しい星空のための"2つの条件"
「ロイくんの長時間かけて撮影シリーズ」第11弾の今回、ロイは"日本一の星空"探しに挑んだ。その候補地はなんと、東京都内。伊豆諸島のはるか南に位置する絶海の孤島・青ヶ島だ。
美しい星空を見るための最大の条件は「澄んだ空気」と「暗い環境」。
中でも、星空観測の専門家・明石市立天文科学館の井上毅館長によれば「半径50㎞圏内に人工の光がまったくない」ことが理想だという。一番近い八丈島まで68㎞離れた青ヶ島は、この条件をクリア。
さらに、国の調査※で"日本でもっとも空気がキレイな場所"に認定された場所でもある。2つの条件を満たす青ヶ島なら、"日本一の星空"を見ることができるに違いない! 井上さんの「もしそんなことができたら天文にかかわる人間にとっては夢ですよ。ぜひ見てみたいですね」の言葉に背中を押され、ロイ一行はさっそく飛行機と船を乗り継いで青ヶ島へと向かった。※提供:(国)情報通信研究機構

全島民の協力のもと見えた星空とは...
星空観察にベストな時間帯は、実はかなり限られている。太陽が沈んでから月がのぼるまで、夜6~7時頃の1時間ほどだ(※日時や場所により異なります)。
夕飯時で忙しい時間帯に民家の電気をすべて消してもらわなければ、検証は成立しない。そこで、ロイは役場に相談の上、島内を一軒一軒訪ねて消灯協力のお願いをしてまわることに。数日かけて110世帯すべてを訪ね、全世帯の賛同を得た。
そして観測当日、井上さんが合流していよいよ観測が始まった。
危険防止の観点から街灯を消すことはできないということで、観測ポイントは島の一番奥、二重になったカルデラの中心のくぼみに設置。火山島だった地形を活かし、なるべく街灯の影響を受けないよう配慮した。
夜6時になると民家の明かりが一斉に消され、島の家という家が真っ暗に。観測ポイントの上空には...満点の星空!
頭上を見上げたロイは「ティファニー!宝石箱みたい!」と絶叫。井上さんも「人生No.1。こんな星空見たことない」と唸り、スタジオでも壮大な星空の映像に「うわー、感動!」(林修先生)、「これはホントに見たことないね」(中島健人)、「直接見たら泣きそうやな」(向井康二)の声が上がった。
サプライズはまだあった。実は井上さん、到着前に「星空公団」(星空の測定に関し環境省の公認を得ている機関)に協力を取り付けていた。
星空の美しさは空の暗さを計測することで比較できるのだが、星空公団が認定する"日本一の星空"は、21.95の数値をはじき出した北海道陸別町(ちなみに、星空がまったく見えない東京・渋谷は9.34)。青ヶ島の数値を星空公団がチェックし、陸別町の数値を超えれば、青ヶ島が"日本一の星空"であると認定される。
測定の結果、青ヶ島の数値は21.94。陸別町の数値にわずか0.01及ばなかったが、東京・青ヶ島で日本一とほぼ同等の星空を見られることがわかった。それも、検証に協力してくれた島民の皆さんのおかげ。スタジオ陣からは感謝の声が上がっていた。

SDGs(持続可能な開発目標)って何?
実は、この企画のオンエア日はTBSと系列各局で展開する「SDGsプロジェクト 地球を笑顔にするweek」の最中。「"日本一の星空"が見られるか?検証」もその取り組みに関連して企画された。
"SDGs(持続可能な開発目標)"とは、2016~2030年の間に国連加盟国が達成するために掲げられた目標のことで、「貧困をなくす」「飢餓をゼロに」「ジェンダーの平等を実現」「住み続けられる街づくり」など17の大きな目標で構成されている。
"SDGs"を知っているかと問われた林先生は「もちろんです」と大きくうなずき、「とにかくみんながよりよい形で、差別だとかさまざまな問題を解消して環境にもケアしながら、よりよい地球をみんなで生きていこう、ということ」と狙いを説明した。
新型コロナ感染拡大防止のため人々が自宅で過ごすことが多かった2020年は、大気汚染物質が減少し、例年よりも空気が澄んでいたことがわかっている。環境に配慮した取り組みを進めることで、いつの日か青ヶ島のような星空が全国に広がる――そんな未来が待っているかもしれない。

     ◇

「青ヶ島を全島消灯して、日本一の星空を見たい!!」も!<初耳トライ>は「林先生の初耳学」公式YouTubeチャンネルで配信中
【公式YouTubeチャンネル】

次回12月6日(日)の「林先生の初耳学」では、鬼越トマホークのリベンジ企画「手漕ぎ船で津軽海峡を渡り切れるか?」を放送する。中島健人もスタジオで手漕ぎ体験! さらに、芸能界イチ寝つきが悪い男・松丸亮吾が"におい"で起きられるかも検証する。

「林先生の初耳学」はMBS/TBS系で毎週日曜よる10時放送。
博学で知られる林先生でさえ知らなかった知識を"初耳学"に認定する。
https://www.mbs.jp/mimi/

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