林修・父親が深夜帰宅の方が子どもの学力が高い

日曜日の初耳学 復習編

2018/11/26 20:00

『林先生が驚く初耳学!』で、林先生が子どもの学力に関する衝撃的な事実を紹介し話題だ。なんとこれ、文部科学省が明らかにした調査報告に基く説だというから驚きだ。はたして、子どもの学力に環境や遺伝はどこまで影響しているのだろうか。

子どもの学力は母親の学歴で決まる

親の最終学歴と学力の関係について、中学3年生の数学の正答率をまとめたデータによると、父親の学歴が高校卒か大学卒かによる子どもの正答率の差が12.4%であったのに対し、母親の学歴の違いによる正答率の差は16.7%。林先生は「これを見ると、確かに父親より母親の学歴の方が子どもの学力への影響がより深いといえる」と分析。さらにこれを説明するアメリカの研究者が発表した衝撃的な学説があるとして、『頭の良さは母親からしか遺伝しない』という驚きの研究結果を示し、「父親の遺伝子は気分や本能を司り、攻撃性などを制御する大脳辺縁系と呼ばれる部分に受け継がれやすい。一方、母親の遺伝子は大脳皮質と呼ばれる、記臆・思考・音声・知覚など認識能力を司るとされる部分に蓄積されやすく、いわゆる知性とされる部分に関わる遺伝子は母から子に受け継がれた時のみ機能する」と解説した。スタジオでは、東京都知事を務めた石原慎太郎を父に持つ石原良純が、「確かにお父様の攻撃性みたいなのを受け継いでいる」と話を振られると、「(俺の)性格は温厚じゃん」と反論、「よく自分で言えましたね」とツッコまれる一幕も。

父親の帰りは遅い方がいい
林先生は続けて『父親は深夜帰宅、母親は専業主婦の方が子どもの学力が高い』という驚きの事実を紹介。これは文部科学省が全国学力・学習状況調査を受けた小学6年生と中学3年生計12万人から無作為に抽出し、アンケートを行った結果から得られたデータに基くもので、父親の帰宅時間が遅くなればなるほどテストの点数が高くなり、職業を持っている母親の場合は、帰りが遅くなるほどテストの点数が下がるという逆の結果に。また、ある塾では名門の中高一貫校に通っている生徒のうち、75%の母親が専業主婦だというデータもあるという。

自宅に本が何冊あるか

しかし、これにはさらなる事実が。今回取り上げた記事では、帰りが遅くなるような父親は高学歴かつ高収入で忙しく働いている可能性が高く、教育費をひねり出せることが子どもの学力向上につながっているのでは...と分析されているという。
もちろんこれが全てではない。「文部科学省の報告では、学歴や年収が高くない世帯であっても日常生活で本や新聞に親しんで、規則正しい生活を送っている家庭の子どもは好成績の傾向が非常に顕著であるとしている」と林先生。さらに、自宅にある本の数による学力の差にも触れ、10冊以下か、501冊以上かで中学3年生の数学の正答率が20.7%も差があったというデータ結果も紹介した。


「林先生が驚く初耳学!」はMBS/TBS系で毎週日曜よる10時放送。
全国1億3千万人から募集した選りすぐりの知識を抜き打ちで林先生に出題。物知りの林先生でさえ知らなかったものを"初耳学"に認定する。
https://www.mbs.jp/mimi/

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