食べログ3.7前後はコスパが悪い!林先生が情報を盲信する現代人をバッサリ

日曜日の初耳学 復習編

2018/09/11 17:00

 林先生がある本に書かれている「食べログ3.7前後の店はコスパが悪い」という説を取り上げ、情報を盲信する現代人に警鐘を鳴らした。食べログは飲食店の情報サイト。店を選ぶ際にその評価点を参考にしている人も多い。一般的に食べログで3.5以上の店は高評価といえるだろう。だが、それを上回る3.7の店が味のわりに値段の高い“コストパフォーマンスが悪い店”というのは、いったいどういうことなのか?9月2日の「林先生が驚く!初耳学」の中で林先生が詳しく解説した。

食べログ投稿者に多いのはこんな人
 今回、林先生がテーマに取り上げたのは堀江貴文氏の書籍『グルメ多動力』に書かれている内容。書籍には、食べログ投稿者の特徴として「比較的裕福な人」が挙げられているが、その解釈はこうだ。この"比較的"というのがポイント。本当のお金持ちではないので小さい頃から本当に美味しいものを食べ続けているわけではない。お金は持っているがそれほど舌は肥えていないので周りの評価や予約が困難などのステータスで判断し高得点をつけるケースが多いのではないかというもの。こうした循環が続いていくことで、美味しいけれど高いといういわゆる"コスパが悪い店"が食べログ評価3.7前後に集まるのではないかという分析がなされていると説明した。

実在しないレストランの驚くべき実態は!?
 林先生は、今の食生活がいかに情報に踊らされているかを説明するための実例として、イギリスで大問題となったある事件を挙げた。"グルメ・セレブ・ブロガーが最も行きたいと思うロンドンのレストラン"で昨年度第1位となり、世界最大の旅行口コミサイト"トリップ アドバイザー"の評価も高かったロンドンのレストラン「ダリッジの小屋」。店の料理画像には美味しそうな「揚げニンジンのパンケーキ」や「ハムホック」が紹介されていたが、実際はトイレ用の洗剤ブロックやシェービングクリームで作ったもの。「ハムホック」にいたっては、かかとの上に目玉焼き乗せただけのニセモノ。実はこの店は口コミサイトの情報だけを信じて自分の感性を信じないことを証明するためにイギリスのフリーライターが自作自演ででっち上げたもので、見栄えの良い画像に多くの人がまんまと引っかかった。実際には店は1日だけ営業したそうだが、来店した1組の客にレトルト食品を次々と提供したところ、客は「さすが最高のレストラン...どれも最高の料理だ」と言ったという。

林先生が"ラーメン店主"の言葉の中にみつけた真実
 この事件を見たときにふと思いついた言葉があるとして林先生は、「客はラーメンを食っているんじゃない。情報を食っているんだ」という一説を紹介した。これは累計発行部数300万部を超える人気マンガ「ラーメン発見伝」に出てくる店主の言葉。林先生は「人はマスコミやインターネットに載った裏づけ情報があって初めて美味しいという感想を持つ。皮肉なことに、人気店に並ぶことでその店が繁盛しているという情報に自らがなっている」と解説すととともに、「あれだけお店を網羅しているものはなかなかないので利用者が上手に使えばいいと思う」と食べログを全批判しているのではないことを補足してまとめた。

「林先生が驚く初耳学!」はMBS/TBS系で毎週日曜よる10時放送。
 全国1億3千万人から募集した選りすぐりの知識を抜き打ちで林先生に出題。物知りの林先生でさえ知らなかったものを"初耳学"に認定する。
https://www.mbs.jp/mimi/

SHARE
X(旧Twitter)
Facebook