林修・すっぴん好きという男子、君たちは間違っている!!

日曜日の初耳学 復習編

2018/08/24 18:00

 8月19日に放送された「林先生が驚く初耳学!」で、林先生が「すっぴんが好きと言う男性は間違っている」「女性が化粧で化けて何が悪い」と主張して話題だ。世の中にはメイクだけでとても綺麗になる人がいるが、それを、化けすぎだとか、詐欺師だとかいう男子たちは、林先生の講義を聞けば考えを改めるだろう。さらに「化粧は現代の最新技術」とし、伝統を重んじるか、またはその時代の最高の技術を採用するかという深い話に発展した。

化粧をする女性の何が悪い!
 番組では2つの調査結果が紹介された。まずは、すっぴんと化粧顔では男子はどちらが好きかを聞いたデータでは、男性の8割以上がすっぴんが好きと回答。また、女性のすっぴんを見て幻滅したことがあるかを聞いたデータでは、男性の約6割が幻滅したことがあると答えたいう結果。これに対して林先生は、すっぴんが好きなのにすっぴんをみて幻滅するとは、"幻滅しないすっぴん"と"幻滅するすっぴん"を明確に分けて好きだと言っているということ。つまりすっぴんが好きな訳ではないと、世の中の男性たちの矛盾を指摘した。
 そもそも"すっぴん"とはどういう意味か。林先生によると、「元々の意味は"素でもべっぴん"ということ。現在は"ノーメイク"という意味で使われています。さらに"幻滅"という言葉は、幻想があってそれが壊れるから幻滅という。ということは、世の中の男性は美しく化粧をした女性に幻想を抱いたということになります。だとすれは、そうした幻想を生み出す化粧を女性がするのがなぜ悪いのか」

化粧という努力を評価すべき
 さらに林先生は、女性がノーメイクの状態を見る機会はどれくらいあるのかと疑問視。ノーメイクが好きという男性の意見を間に受けたノーメイクの女性だらけの世の中と、頑張って世の中の男性が幻想を抱くような綺麗な化粧した女性が多い世の中、はたしてどっちが男性にとってありがたいか。仕事や勉強で努力して結果を出した人は褒められる。なのに化粧で化けるという努力をして結果を出した女性が「幻滅した」と6割の男性に言われるなんて理不尽と主張。男性陣に対し、「スマホは便利だといって使いますよね?化粧も同じ最新技術。本当に素晴らしいこと」とまとめた。

伝統と最新技術どちらを取るか
 実は話はここで終わらない。さらに、林先生はここからが一番言いたいことだとしてこんなエピソードを披露した。1973年、浅草寺の五重塔を再建するにあたり、伝統的な土瓦を使うのか、当時の最新技術だった軽くて建物への負荷が少ないアルミ合金製の瓦を使うのかで一大論争が巻き起こった。選ばれたのはアルミ合金製だったが、そもそも寺院とはその時代の最高技術を集めて作られているもので、となれば当時最高技術である方を使った方がいいだろうという意見が通ったという。林先生が伝えたかったのは、そこには、その時に一番良いものを使って一番良いものを造っていこうという精神があったということ。ノスタルジーで昔からこうだから昔のものが良いと考えるのは、逆に今の考え方なのではないかと、冒頭からのメイクになぞらえた。
 スタジオでは、化粧の上手さを絶賛されるギャル曽根が、タクシーのドライバーがギャル曽根本人と分からずに自宅の場所を教えてくれるというエピソードや、ダンナに初めてスッピンを見せたのは子どもを産んで病院から帰った時というエピソードを告白、出演者を驚かせた。


「林先生が驚く初耳学!」はMBS/TBS系で毎週日曜よる10時放送。
全国1億3千万人から募集した選りすぐりの知識を抜き打ちで林先生に出題。物知りの林先生でさえ知らなかったものを"初耳学"に認定する。
https://www.mbs.jp/mimi/

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