朝パンダは超ハッスル!行楽シーズンは動物園へGO

5分で読める!教えてもらう前と後

2020/09/19 10:00

世界でもパンダの繁殖率でトップを誇る、和歌山県の「アドベンチャーワールド」。自然に近い広大な敷地の中で動物を飼育し、その展示方法が魅力的な神奈川県の「よこはま動物園ズーラシア」。さらに、カバやアムールトラ、オナガザル科のアビシニアコロブスなど色々な動物のベビーラッシュに湧いている北海道の「旭山動物園」など、今、動物園が楽しい。9月15日放送の「教えてもらう前と後」では、動物園LOVER100人に聞いた動物園の魅力をたっぷりと紹介。動物たちのキュートな映像を見ると、秋の行楽シーズンに動物園へ行きたくなる!

パンダと氷と雪の意外な関係

「アドベンチャーワールド」から、みんなが大好きなパンダをリポートするのは、動物園が大好きと言う土屋炎伽。「すごすぎる!こんな近くでパンダを見られるんですか!? うわっ、すごい可愛い。頭をかいてる~。こんなに動き回るパンダ、初めて見たんですけど......」と、興奮気味。それもそのはず。土屋がおじゃまをさせてもらったのは、パンダが活発に行動する朝の時間帯だったから。飼育員さんによると「朝は起きたてでお腹がすいているので開園直後の時間は結構動いていることが多いです」とのこと。東京動物専門学校の学生も「動物園に行くのは朝がオススメです」と言い、いきものカメラマンの松橋利光氏も「パンダは朝一番に、本当によく動くので期待できます!」と教えてくれた。さらに、芸能界きっての動物博士・ココリコ田中直樹も「朝一です、朝一のパンダは格別です」と言うのだから、パンダを見るのは朝の時間帯が基本のようだ。

与えられた餌を何でもかんでも食べるのではなく、匂いを嗅いで自分が気に入ったものを選び、ムシャムシャバリバリと豪快な音を立てて食べるパンダ。よ~く見てみると、餌を持つ手の平にボコボコしたコブのようなものを発見した土屋。飼育員さんにそのコブが何なのか聞いてみると「コブは第6の指、第7の指と呼ばれるものです。パンダは5本の指以外にもさらに2本の指がついているんです。竹をたくさん食べますので上についている指だけではなくてここに指がある事で支えて持ちやすくなっています」と教えてくれた。コブを指として使うのは竹を食べるパンダならではの特徴で、竹を主に食べる為に進化したと考えられているのだ。

次に。パンダが竹よりももっと大好きなものについて教えてもらう。それは、雪と氷なのだとか。「パンダはもともと、とても涼しい地域に暮らす動物で、冷たいものや雪が大好きなんです」と飼育員さんが言うように、パンダの生息地は中国でも雪の多い山岳地帯。本来は寒い地域で暮らしているため、冷たい雪や氷に触れると喜ぶのだそう。そこで、誕生日やイベントなどではパンダに冷たいものをプレゼントしている。パンダが雪や氷と大興奮で遊んでいる時の映像を見た土屋も、あまりの可愛さに大興奮だった!

日本初成功のスゴイ展示!

100人中62人がスゴイと賞賛した「よこはま動物園ズーラシア」。「ジャングルの中を歩いているみたい」「自然の中、開放的で良いですよ」「動物がのびのびとしてる感じ」と、動物園LOVERも大絶賛するズーラシアは、自然に近い広大な敷地の中で100種類、750点以上の動物が暮らしている。実はここ、田中直樹も心躍る場所なのだ。「草木の向こうにいるオカピを手前にある草木を感じながら見ると、自然の中でオカピを見てるような気持ちになるんです。僕はそこにぐっと胸が熱くなるのでズーラシアさんが大好きなんですよ」。ジャイアントパンダ・コビトカバと並んで、世界三大珍獣のひとつであるオカピについて、「オカピは森の貴婦人と呼ばれているんです。耳がちょっとした音でも反応して、音が鳴る方を探す繊細な動きが素晴らしいですね」と田中が解説。

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動物好きが高じて図鑑を書くほど動物園LOVERの田中と、幼稚園の頃から動物園に通い、気になる動物を必ずスケッチしているという、若き動物園LOVER・中学2年生の上野春花さんが、ズーラシアの中を散策しながらオススメの場所を案内してくれた。最初に、インドゾウのエリアへむかった2人。器用に鼻で水浴びをしているかと思ったら、今度は鼻で器用に砂を掴んで背中にかけ出したゾウ。この行動について春花さんが「ゾウは背中に砂をかけることで寄生虫や紫外線から肌を守っています」と教えてくれた。

そして、ズーラシアで絶対に見てほしいというサバンナエリアへ移動。キリン、シマウマ、エランドなどがのびのびと暮らしているこのエリアは、日本の動物園では初の試みが成功したというほどすごいエリアだった。

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「肉食獣のチーターのすぐ近くに草食動物のシマウマがいて、肉食動物と草食動物が一緒に展示してあるのがすごいです!」と、春花さんも目を輝かせる。普通、シマウマなどの草食動物がチーターにやられてしまうのではと考えるが......。「チーターは、自分より体の大きい動物を襲わないんです」と春花さんが言うように、自然界でチーターが狙うのは基本的に自分より小さな獲物。そんなチーターの生態を利用して、ズーラシアではチーターよりも大きいシマウマなどの草食動物を選んでいるのだ。だから、チーターが草食動物を食べることがないため、この展示の仕方ができるというワケ。

さらに、ズーラシアで開催されているチーターの全力疾走を来園者に間近で体感してもらうイベントについて紹介。ここでは、たった3秒で時速100キロに到達するチーターの野性味溢れる姿も堪能できる。常に足の爪が出た状態だからそれが可能なのだとか。田中も迫力あるチーターの疾走ぶりを見て「チーターとシマウマのピリッとする瞬間も味わえるから、混合展示はそういったところも素晴らしい!」と、ズーラシアの魅力を熱く語った。

     ◇

「教えてもらう前と後」はMBS/TBS系で毎週火曜日よる8時放送。政治・経済・健康・アート・歴史・教育など毎回その分野のスペシャリストが登場し、「知のビフォーアフター」を体感できる。次回放送は10月13日(火)よる7時から。どうぞお楽しみに!

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