ビジネスパーソンに役立つ!投資家・村上世彰が説く「お金に強くなる3つのルール」

5分で読める!教えてもらう前と後

2019/01/13 09:00

「株主というのはモノを言うんです。モノを言って自分の株主価値を高めるのが株主なんです」その過激な発言から、“物言う株主”として注目を浴びた、投資家・村上世彰氏を覚えているだろうか。滝川クリステルと学ぶ1月8日放送の「教えてもらう前と後」に、小学3年生の時に父親から渡された100万円を使って投資を始め、大学卒業時には約1億円まで増やしたという珍しい経験をもつ村上氏が登場。現在、子どもたちに向けた「お金の授業」を行っている村上氏から、“お金に強くなる3つの方法”を学んだ。

お金の教育をしていないのは日本だけ!?
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10年前にシンガポールへ移住して投資を行っている村上氏は、お金の話をすることがタブーになっている国は世界でも日本だけでは、と感じたのだとか。異色の経験を持つからこそ、お金について勉強することは大切だと考え「お金に困らない子どもの育て方」をテーマにした勉強会を開催している。授業の内容は、お金とモノやサービスの関係から株式投資まで、様々。2018年には、子ども向けにお金のノウハウをまとめた本も出版した。そんな村上氏が「お金に困らない子どもの育て方」について3つのポイントをひもといていく

村上流お金に強くなるルールその1
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住宅ローンの残高について子どもと話をした経験はあるだろうか。ローンがあることくらいは話していても、具体的な金額までは話したりしないだろう。ところが村上氏は金額も伝えるべきだという。
「一番大きな借金は住宅ローンです。地震で暴落したり過疎化した時に返済できなくなったり、病気になって返せなくなると家全体の問題になります。家にはどれ位お金があって、借金がどの位あるかは子どもでも把握しておくべきです」と村上氏。
持ち家でない人は、ひと月の給料と家賃を伝えればいいのだが、預金残高や住宅ローン以外の借金があればそれも伝えた方がいいと話す。家全体にかかるお金を子どものうちに話しておくことで、より現実的な金銭感覚が身につくのだそう。

村上流お金に強くなるルールその2
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「どうしてこの値段なのかを考えることが大切なのです」という村上氏。例えば、サンマを食べる時になぜ高いのかを考える。「たくさん獲れていないのでは?その獲れない理由は海流のせいかもしれない」と連想ゲームのように考えると、お金に強くなる脳が鍛えられるという。つまり、値段が高い・安いだけではなくなぜその値段が付いているのか、理由を考えることが重要なのだ。

村上流お金に強くなるルールその3
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村上氏自身が、子どもと外食する時に必ずしているのが「お代当てゲーム」。食事の値段はいくらかを考えさせるのだとか。「今では、子どもたちも楽しみになってきて的確に当てます」と、村上氏は得意顔。「どの位のお金がかかっているのかを考えると、数字に強くなります。高い店は雰囲気もサービスもいい。雰囲気にはお金がどのくらいかかるのか、サービスというもののお金の対価を真剣に考えるようになります。そうすると子ども自身が費用対効果のあっている店に行きたがるようになるんです。これが教育効果なのです。」
場所や時間、サービス方法など、いろいろな要素から値段はつけられる。適正価格がわかるとモノの価値観も身につくという。
最後に村上氏は、「お金に利用されないで、お金をうまく利用することが大切です。お金は道具として使うためにある。貯めるのはいいですが、貯め込み過ぎるのはよくない。今は貯めたほうがいいのか、それとも使った方がいいのかを考えながら、お金が循環していくことがベストです」と、お金との正しい向き合い方を教えてくれた。

「教えてもらう前と後」はMBS/TBS系で毎週火曜日よる8時放送。
政治・経済・健康・アート・歴史など毎回その分野のスペシャリストが登場し、決定的瞬間を教えてくれる。
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