生活習慣病予防に効果的なのは「酸っぱいみかん」と「甘いみかん」のどっち?

5分で読める!教えてもらう前と後

2018/12/01 10:00

最新の研究で、みかんをよく食べる人は骨粗しょう症や、動脈硬化など生活習慣病の発症リスクが大幅に低下するという事実が明らかになった。11月27日の『教えてもらう前と後』では、ビタミンCが豊富なだけじゃない、みかんが持っているすごいパワーについて、“みかんマイスター”の関根麻里が報告。あなたも今すぐみかんが食べたくなる!

生活習慣病予防に効果的なのは1日3~4個のみかん
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みかんの持っているすごいパワーについて、同志社女子大学生活科学部の杉浦実教授に聞いてみると、「手軽に食べられる果物の中では、みかんはおそらく最強の果物ではないかなと考えられます」との答え。杉浦教授のグループが大規模な調査を行ったところ、驚きの結果が明らかになったというのだ。
みかんの産地として有名な静岡県三ヶ日町で、1073人を3つのグループに分けて10年間の追跡調査を行い、みかんを食べる量と生活習慣病の関係を調べた。
①みかんを食べない人
②1〜2個(普通に食べる人)
③3〜4個(よく食べる人)
すると、毎日みかんを3〜4個程度食べる人には、骨粗しょう症や糖尿病といった生活習慣病の発症リスクを低下させることが判明。「動脈硬化症」で見ると、みかんをよく食べる人の発症リスクは45%低下し、「糖尿病」については57%も低下。さらに、「骨粗しょう症」になるリスクは92%低下!肝機能や高脂血症にも効果があることが判明したという。
みかんが持っているすごい健康効果。その秘密は、みかんの果肉に多く含まれている色素成分「β-クリプトキサンチン」にある。
「海外の研究でも、β-クリプトキサンチンをたくさん摂取している人では、肺がんのリスクが低下するといった研究結果も報告されています」と杉浦教授。
日本の温州ミカンに含まれているβ--クリプトキサンチンは、オレンジと比べるとおよそ10倍!1日に3〜4個を目安に食べるのが一番効果的だとか。

みかんは甘い方が健康効果大!
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ここでみかんマイスター関根麻里からとっておき情報が。
「生活習慣病の予防に役立つβ-クリプトキサンチンは、甘ければ甘いほど多く含まれているんです」
杉浦教授も「甘いみかんほど病気の予防に役立つということがいえるかと思います」
そこで、ハズレなし。甘いミカンの見分け方を教えてもらった。
美味しいみかんの研究を続けて30年、愛媛県農林水産研究所・果樹研究センターみかん研究所の加美豊所長によると、ポイントは5つ。
「軸が細い」「ヘタが黄色」「オレンジ色が濃い」「皮のキメが細かい」「小ぶり」
甘くて健康効果もあるみかんを食べて、家族みんな笑顔で冬を乗り切ろう!

「教えてもらう前と後」はMBS/TBS系で毎週火曜日よる8時放送。
政治・経済・健康・アート・歴史など毎回その分野のスペシャリストが登場し、決定的瞬間を教えてくれる。
「知のビフォーアフター」が体感できる番組。

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