日本人が水を買うようになったのは「コンピューター誤作動+小渕恵三元総理」がきっかけ!?

5分で読める!教えてもらう前と後

2018/10/21 10:00

いまや日々の暮らしのなかで、当たり前のように買っている水。しかし、日本人が水を買うようになったのはそう昔のことではない。10月16日放送の「教えてもらう前と後」でコラムニストの泉麻人さんが教えてくれたのは、日本人が水を買うようになった意外なきっかけ。その背景をコラムでお届け。さらに、劇的な進化をとげているミネラルウォーターの今に迫る。

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日本人が水を買うきっかけは2000年問題

日本人が水を買うようになったのは、いまから約18年前の2000年頃のこと。実は、1999年から2000年に変わる時、何かが起こると言われ、世の中に不安が広まっていた。いわゆる「2000年問題」である。コンピューターが誤作動を起こし、予測不能なトラブルが危惧されたのだ。「発電所のコンピューターが壊れ、電気がストップする」「電車や飛行機などの交通網も麻痺するかもしれない」など、様々な憶測が駆け巡り、日本中が不安を抱えたまま "運命の時"を迎えた。
そして2000年が到来。各企業は電気が正常に送られているのかを確認。当時の総理大臣・小渕恵三もすぐに会見を開き、問題が発生することなく正常に年が明けたことを喜んだ。

政府が水を買うことをアピール

実際には、ほぼ何も起こらなかった「2000年問題」だが、日本ではこれをきっかけに一般市民が水を買うようになった。その発端となったのは、2000年を前に小渕総理が国民に呼びかけたCMだった。「大きな混乱は起こらないものと考えますが、万一の場合への備えが重要です」。さらにこのCMでは「念のため防災用の水や食料を確認してください」と呼びかけた。つまり政府が「水を買って備蓄すべき」と国民にアピールしたのだ。それから日本人が水を買うことが一般的になった。

牛乳もミネラルウォーターに大変身

そして現在、多くの家庭にウォーターサーバーが置かれるなど、生活に定着したミネラルウォーターが驚くべき進化を遂げている。
ウォーターサーバーの最大手「クリクラ」で作られているミネラルウォーターは、天然の湧き水ではなく、なんと水道水を高性能フィルターを使って濾過したもの。
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この高性能フィルター装置には、1000万分の1ミリの極小フィルターが設置されており、小さな不純物も除去する。牛乳をこの高性能フィルターに通して、どんな液体が出てくるのか実験してみると...。白い牛乳が透明の液体になって出てきた! 見た目には完全に水になってしまった牛乳。番組スタッフが、半信半疑で飲んでみると「えっ?普通の水です」。高性能の極小フィルターが、牛乳のタンパク質や脂肪を取り除き透明な水に変えてしまっていたのだ。この様子を見た滝川クリステルも何が起こっているのかわからず、思わず博多大吉に疑問を投げかける。
滝川「牛乳は水の成分ありますもんね。そこの水を飲むってこと?」
大吉「スタッフの舌を信じれば、牛乳の風味とか一切ないようですね」
滝川「正確には牛から出たお水を飲むってこと?」
大吉「そうです。牛乳ではなくて牛水です!」

「教えてもらう前と後」はMBS/TBS系で毎週火曜日よる8時放送。
政治・経済・健康・アート・歴史など毎回その分野のスペシャリストが登場し、決定的瞬間を教えてくれる。
「知のビフォーアフター」が体感できる番組。

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