MBS 毎日放送

2018年07月27日 11時30分 公開

痴漢もお客さま?日本にあった残念すぎる配慮

今年、大いに世間を騒がせたセクハラ問題。このセクハラという言葉、日本に登場したのはわずか30年前。平成元年に「セクシャルハラスメント」が「流行語大賞、新語部門」の金賞に選ばれてからのこと。同じ平成とはいえ、当時を振り返ってみると、現代との認識が相当ズレていることが判明。
7月24日放送の「教えてもらう前と後」では、平成の30年間で変遷してきたセクハラに対する考え方を検証した。

30年前の上司と部下の会話、今なら即アウト!

日本でのセクハラの歴史について住田裕子弁護士が教えてくれた。「平成元年、出版社勤務の女性が上司に『不倫しているんじゃないの』『飲み歩いているんじゃないの』と仕事上関係のないことを言われ、その上司を相手取り、セクハラを理由とした民事裁判を起こしたのが日本のセクハラ裁判、第1号です。」

平成元年当時、日本人男性のセクハラに対する意識はまだまだ低く、雑誌が掲載したセクハラ実例集に世の男性陣は「えっ!コレがダメなの」と驚いたそう。例えば......
男性上司「ねえ、今日デート?」
女性部下「そうなんです......」
男性上司「いいねぇ。じゃあピンクだ、下着」
女性部下「やめて下さいよ」
男性上司「図星だ!」
この会話のように"調査"と称して下着の色や形などを聞いたり、今では訴えられてもおかしくない会話も当時は普通に行われていた。
ゲストの田中美佐子も当時を振り返って
「当たり前にありましたよ。"カンチョー"とかされてましたし。あとアゴのあたりをプロデューサーに触られて"クイッ"ってされたり......」
博多大吉「プロデューサーからアゴ触られるって。今なら即裁判でしょ」

電車でチカンがNGワードだった意味不明な理由

さらに、かつて電車の中ではチカンという言葉がNGワードだったという驚きの事実も判明。なぜチカンがNGワードだったのか、過去の「チカン一掃ポスター」にその理由をみることができる。日本で最初に「チカン」という文字を入れたポスターが貼り出されたのは、平成7年に大阪府警が作ったポスターから。それ以前のポスターを見ると、チカンではなく「めいわく行為」と記されていて、なんとなくチカン行為について濁した表現をしている。

当時このことに抗議した女性によると、ある鉄道会社はこう答えたと言う。
「チカンと記載すると男性のお客様が不愉快になります。チカンもお客様ですから......」チカンという言葉自体が、電鉄会社にとって使いにくい言葉だったようだ。しかし、ひとたびチカンという言葉が使われるようになると、事態が大きく変化する。
チカンをはじめとする、「強制わいせつの認知件数」グラフを見てみると、チカンという言葉が公に使われ始めた頃から、急激に認知件数が増えている。
住田弁護士はこう分析した。「それまで泣き寝入りしていた女性が声をあげることができるようになったんだと思います」

「教えてもらう前と後」はMBS/TBS系で毎週火曜日よる8時放送。
政治・経済・健康・アート・歴史など毎回その分野のスペシャリストが登場し、決定的瞬間を教えてくれる。
「知のビフォーアフター」が体感できる番組。

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